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第21回配信「成果都市」


「ラジオの前の皆様、こんにちは

 さちです。」


「・・・・・・ノワよ。」


「本日もウィッカラジオ、楽しく放送して行きたいと思います

 最後までお付き合い下さい。」


「・・・・・・よろしく。」


「さて、今回の放送ですが、成果都市オーチアからお届けしています。」


「・・・・・・もぐもぐ。」


「って、ノワさん何を食べてるのですか?」


「差し入れで、貰った、ミグナゥア。」


「えぇ、放送終わってからにしましょうよ。」


「せっかくの、全世界放送だから、この街の特産品は、紹介しておくべき。」


「だからって放送しながら食べなくてもいいじゃないですか。」


「その辺りは、ライブ感? ・・・・・・が大事。」


「とにかく、放送始めますので準備して下さい。」


「・・・・・・いつでも、大丈夫。」


「では、ウィッカラジオ放送スタートですっ。」






「改めましてこんにちは、本日も現地紹介から入って行きますよ。」


「成果都市オーチア・・・・・・成果主義の街、ではなくて、果物の街。」


「暖かい気候を生かした果物栽培が非常に盛んな街ですね。」


「質も、量も、南部地方でも有数の都市。」


「最初に街道から街が見えた時は、森か何かと間違えましたからね。」


「近付いてみると、全部、果樹園だった。」


「非常に広い面積で果物作りが行われているのが良く分かります。」


「自家消費、輸出、観光農園・・・・・・様々な分野で、果樹や果物が利用されてる。」


「そしてその果樹の種類も甘いものから酸っぱいものまで色々取り揃えられていると。」


「そう。この街で手に入らない果物は、ない

 ・・・・・・までは言いすぎだけど、ある程度以上の気温で育つものなら、大体揃う。」


「おかげで市場でも果物を取り扱ってる店が多いですし

 食堂などでも果物を使った料理が非常にバリエーション豊かですね。」


「デザートだけかと思えば、肉類のソース、サラダの中身・・・・・・使い方も豊富。」


「このところ魚介類ばっかりでしたから、ここに来て果物が沢山食べれるのは嬉しいです。」


「ついでに、どれも美味しいから、満足。」


「そうですね、先程の夕飯のお肉も柑橘系のソースが程よくお肉の臭みを消してくれて

 魚以外のお肉が久しぶりなのもあって1枚ぺろりと食べてしまいましたよ。」


「うん・・・・・・今食べてる、ミグナゥアも、美味しい。」


「あ、そうでした。オープニングから気になってましたけど

 その果物初めて聞く名前してますけど、どう言ったものなのでしょう?」


「ミグナゥア、この街の特産品の1つ・・・・・・青緑色の皮に包まれた果実で、水分が多分に含まれている。」


「お味の方はどうです?」


「さちも・・・・・・1切れ、食べてみると、いい。」


「では、放送中ですがちょっと失礼して・・・・・・。」


「・・・・・・。」


「もぐもぐ。」


「・・・・・・どう?」


「えぇ、とても甘い上にみずみずしくて美味しいです。」


「最近になって栽培されだして、新しい名物として、売出し中・・・・・・らしい。」


「感じとしては水分の多いメロンと言ったところでしょうか。」


「まぁ、美味しいとは思うし・・・・・・流行れば、いいね。」


「既に色々な果物が出回ってますからね、そこに割って入れるかどうかですね。」


「私としては、美味しいもののバリエーションが、増える分だけ、嬉しい。」


「選択肢が多いのはいいことですね

 もう倒した魔物の肉オンリーの生活は遠慮したいぐらいです。」


「そこは、荷物の積載量の限度があるから、仕方ない。」


「ついでに保存方法の問題もありますからね、傷みやすい果物とかはどうしても諦めです。」


「その分、街にいる間は、楽しむしか、ないね。」


「えぇ、特にこんな食べ物が特産品の街なら目一杯楽しみましょう。」


「それじゃあ、遠慮なく、もう1つ・・・・・・。」


「ところで、この街は果物が豊富って事は分かりましたが

 他に何かあったりしますか?」


「さぁ、他に特産品とかは、聞いてない

 でも、果物は食べるだけじゃなくて、収穫体験みたいなのも、やってるから、楽しみ方は、色々。」


「なるほど、そう言うのもあるんですね

 これはやっぱり明日体験していく流れですか?」


「私としては、どちらでもいい。」


「まぁ、そう言う私も前の世界では農家(ファーマー)さんのお手伝いで似たようなことやったことあるので

 そこまで無理してやりたいってほどでもないのですが・・・・・・。」


「じゃあ、その時の、状況次第で・・・・・・。」


「はい。余裕があればやって行きましょう。」


「では、現地紹介は、これぐらいで・・・・・・」






「さてさてどうですかノワさん、視聴者さんからのお便りの方は?」


「・・・・・・残念ながら、さっぱりね。」


「そうですか、困りましたね。」


「元々、需要があるかも分からない上に、どこまで届いているか分からない放送で

 リスナー任せの企画は、無理があったのかもね・・・・・・。」


「どうします? 放送中止とかになってしまうんです?」


「いえ・・・・・・既に多くの街で、宣伝してしまったのだから

 ちょっと都合が悪いからって、おいそれと終わるわけには、いけない。」


「では、どうするんですか?」


「リスナーからの返信がなくても、出来るような内容で、届けるしかないわね。」


「結局何かしらコーナーが必要って事ですか・・・・・・。」


「まぁ・・・・・・簡単に言うと、状況は何も変わってない。ってことね。」


「はぁ、どうしましょうか?」


「とりあえず、まだまだ行ってない街もあるし、旅しながら次の企画は難しいから

 現状維持の方針で。」


「分かりました。それなら頑張って宣伝して行きましょう。」


「ラジオの最後に感想機能があるから、そこから感想、企画への応募、その他意見など

 思った事は何でも送ってくれると、嬉しい。」


「現在感想にかなり飢えてまーす。どんどん送って下さいね。」


「ついでに、絶賛募集中のテーマは?」


「今年になって自分のここを変えたい場所

 冒険の疲れを取るための視聴者さんお勧めの方法

 の、2つとなっております。」


「勿論、これ以外の内容の、便りも、待ってるわ。」


「お便りは1人1通までとかって制限もないので

 気が向いた時に送ってくれると助かります。」


「さて、本当に感想が来ないようなら、何週にも渡って出来る、長編企画でも、考えるしかないね。」


「まぁ、それはそれで面白そうなのでいいんですけどね。」


「まだ放送を始めて3ヶ月ほど、認知度も高まってないだろうから

 せめて1周年ぐらいは、迎えよう。」


「分かりました

 とりあえず今も聴いて下さっている皆様には、ご迷惑をおかけするかもしれませんが

 これからも聴いて貰えると嬉しいです。」


「・・・・・・以上、募集中コーナーのおさらい、でした。」






「さて、ここからは次回の予定について話して行きたいと思います。」


「と、言っても、あまり話す事が、ない・・・・・・。」


「もう決まったりしてる感じですか? それとも情報0の方です?」


「次は、南端の港ミンムに、行く。」


「また港町ですか・・・・・・。」


「立地の都合上、ここで行っておかないと、後で引き返さないと、いけなくなる。」


「ルートの都合上とは言え、せっかく内陸方面に入ったのに勿体無い感じですね。」


「まぁ、それが終われば、しばらくは、海から離れる。」


「ふむふむ。」


「とりあえず、そう言う感じで、いいかな?」


「はい。まだまだ先は長いですし、どんどん進んじゃいましょう。」


「じゃあ、次回の放送は、南端の港ミンムからで。」


「で、その南端の港ってどんな場所なんでしょう?」


「この大陸の街では最南端に当たる場所、南部地方でも、大きい港、らしい。」


「前回放送した海碧の港よりも大きい感じなんですかね?」


「たぶん、大きい。」


「おぉ、それはそれで期待が持てそうですね。」


「大きい港は、物も、情報も、集まるから・・・・・・得るものは、あると思う。」


「そう思うと港続きにはなりますが、何となくわくわくして来ますね。」


「さて、それじゃあそろそろ、締めに入ろうか。」


「分かりました。ここまでお聴きになって下さってありがとうございます

 番組への感想や要望がありましたら、お気軽に送って下さい。」


「次回は、さっきも言った通り、南端の港に着いたら、放送する。」


「ではでは、今回もお疲れ様でした

 お相手はさちと。」


「・・・・・・ノワでした。」


「また次回の放送でお会いいたしましょう。」


「・・・・・・またね。」


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