舞踏会3
更新遅くなりました!
波を引くようにざわめきがおさまっていった。
オーケストラも自分の仕事をこなそうと必死に努力しているがミスを連続でしている。だが誰もそれに気づかない。
とある類稀なる美しさと気品、そして神秘的なオーラを纏っている少女が来たからだ。その美しさに誰も動けなくなった。
スカート部分が蒼いグラデーションになっていてAライン型のドレスだ。、胸元は深い青色のオフショルダーのデサインになっている。胸元には片方の翼のようなモチーフを象った見事な銀細工にピンクダイヤモンドが納められている。頭には彼女の銀色の髪にあっている青色の造花が着けられている。そして神秘的なオーラを纏っている。
10歳という年齢を考えると背伸びをしすぎたようなデサインだと思えるかもしれないが、そんな気は微塵もさせないほど彼女は着こなしていた。
「美しい…」
「あの少女がユミライズ家の長女…なのか?」
ザワザワザワザワ…
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「お、お父様…」
ギュッ
フィーナはユミライズ大公爵当主である父親の服の端をギュッと握った。
頑張って顔を凛々しくしたがら
(これは天罰なのか?!今すぐフィーナを抱きしめてあげたい!だがここは家ではないっ鋼の心をつくれっ)
殺気のこもった目で
(あらあら、羨ましいですわね。まぁあなたにとっては抱きしめてあげられないという不満を今持ってるでしょうけどね、ふふっ)
それからしばらくたち、
「お静まりください。王族の方々が入室されます。」
なんとか自分たちのペースを取り戻したオーケストラが音楽を開始した。それと同時にその場にいる全ての人々が頭を下げた。
王、王妃、王太子がそれぞれの椅子についた。
「顔をあげよ。皆の者よく参った。今夜は楽しんでくれ。」
それから侯爵の地位から上の貴族達が王族に挨拶をしにいった。
ユミライズ大公爵家は1番最後だ。
「王よ。お久しぶりでございます。王妃様も王太子様もお元気そうで何よりです。」
「そなたも元気そうだな。エリザも元気そうだな。して、そちらの娘がフィーナとやらか?」
なぜ王様がお母様の名前をエリザと呼ぶかというと、なんとお母様は王様の妹だったからだ。
「はい。そうでございます。」
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お父様と王様はしばらく2人で話があると席を外された。
私はお兄様がエスコートして下さったおかげで1人にならなかった。お兄様が学友を紹介してくださった。
「やぁ。君がセルジュの妹かい?」
「そうでございます…。」
「僕は公爵家長男のルディ。よろしくね。」
「フィーナでございます。ルディ様以後お見知りおきを。」
大公爵家の娘として恥ずかしくないような模範的なあいさつができた。よかった。お兄様に、恥をかかせずにすんだ。
「おい!セルジュー!ちょっとこい。ずっと前からの借りを返してもらう時が来た。」
「今は無理だー!!」
「なんでだy…ゴホンそちらがフィーナ嬢だな。俺は公爵家次男のキース。よろしくな!」
「よろしくお願いしますわ。」
「お兄様、私は大丈夫でございますのでキース様と行ってらっしゃいませ。」
「そうはいっても…」
「僕が傍にいるよ。」
「そうか?ルディなら…ありがとう。頼んだ。」
「また後で合流しような。」
「あぁ分かった。行ってくる!」
「フィーナ嬢!セルジュ借りてくぞ!」
「行ってらっしゃいませ。」
ルディ様と2人になってしまった。
どうしよう。怖い。そう思っていたら、
「食べ物を持ってバルコニーにでも行こうか。」
そう言われた。
「分かりましたわ。」
マカロンやサンドイッチといった軽食を少しづつもり、バルコニーへといった。
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セルジュが消えたとたん嫉妬と殺気のこもった視線が次々と注がれてきた。まぁフィーナ嬢が美しいのはわかるが彼女は人形ではないのだからジロジロ見るべきではない。とりあえずお腹も空くだろうしあまり人のいないバルコニーへと移動しよう。
「キ、キレイ…」
「え?」
まさか、フィーナ嬢がこんな反応をするとは思っていなかった。淡々としてなにかに怯えているような表情が和らぎ景色を見て微笑を浮かべたのだ。
「あっ申し訳ございません。」
「いや、良いんだよ。綺麗だよね。僕もこの景色が好きなんだ。だからいつまでもこの美しい景色を守りたいんだ。君は将来したいこととかある?」
「え…」
「あぁそうかまだまだこれからだから決めていないか。」
「はい。」
「僕は力をつけ大事なものを守りたいんだ。この景色や家族、友達。」
…
それからしばらく他愛もない話をしていた。話してみるととてもこちらの話を真摯に聞いてくれ、小さいながらも相づちを返してくれる。これが10歳なんて…
時折はにかむと僕の心臓は落ち着きを失ってしまう。本当に僕のつまらない話をここまで真摯に聞いてくれる人は初めてだ。女性は僕の話をつまらないという。実際そうだ。僕が興味があるのは国や政治、経済といった、政治に関わるものばかりだからだ。そんな僕の話を飽きた素振りも見せず聞いてくれる。たまに「すごい…」や、「ルディ様の夢は素晴らしいですね。」といってくれる。僕はなんだか嬉しかった。また、平民の話を出したら、「彼らの暮らしが私たちをささえてくれる…ありがたいです。」とはにかんだ時はとても、驚いた。
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