舞踏会
か、かけたっ
明後日は王家主催の舞踏会がある。
学校では身分の差はあまり気にしないという学園長の方針で表立って身分を振りかざす人はいない。だが舞踏会では違う。身分が全てだ。国中の貴族が集まる。
数日前から舞踏会の準備で家に帰っていたフィーナはユミライズ家の全ての人間に可愛がられていた。
「フィーナはいつ見ても可愛いわね〜。ねぇあなた?」
「もちろんだとも。さすが我が娘だ!」
「そんな…わけないですわ…」
「フィーナ?お前が可愛くなかったら世の中の可愛いは全て無くなっているよ?」
「お兄様まで…」
「俺は同じ学校にいるのに塔がちがうから全く会えていないのだよ…少しぐらい愛でてもいいだろう?会えなくて寂しかったんだ…もう少しで学園長を殴りに行くところだった。」
「あらセルジュ?寂しかったのはあなただけじゃなくてよ?」
「そうだぞ。私もだ。」
「セルジュ…私達もです…フィーナ様に会えなくてとても寂しかったのですよ!?」
「わっ…私も寂しかったですわ。あえて嬉しいです。」
私達のフィーナ(様)が可愛すぎるっ!!!!!
「はいはい。舞踏会のために帰ってきたのだから早くドレスを決めなくてはね?」
「そうだぞ!フィーナの可愛さを存分に味わわせるぞ!」
「わしらも協力させて貰うぞ?」
「我もだ。」
協力する気満々のフィーナの契約精霊と召喚獣だ…
「これはこれは大精霊様に神獣様。ありがとうございます。」
「いいのよ。それより早く決めましょ!フィーナ、色はなにか希望がある?」
今まで服を自分で決めたことがないフィーナにはとても大変な質問だった。
「私が決めてもいいのですか?」
「もちろんよフィーナ。さぁ私の娘は何色が好きなの?」
この時屋敷内の全ての人が集まり聞き耳を立てていた。
みんな知りたいのである。ジーーー…ゴクリ…
「あ、青がいいです。」
あまりにもたくさんの人が集まりじっと見つめているので少し涙目になりながらフィーナは答えた。答えてから、うるうるしている瞳で上目遣いをした。もちろん本人は無意識でだ…
バタッバタッ
屋敷の人は耐えきれず青というフレーズを心に縫いつけたまま、
可愛さのダメージを負い半数が倒れた。
「えっ…!?」
「あーー…気にしなくていいのよ。」
大精霊は呆れた声で言った。
「それよりも青ね!分かったわ私がとびっきりの生地を見つけてあげるわ。デザインはみんなでしましょうね?」
「いや、生地はわしらが提供しよう。」
「では靴には我の白い毛を使うか?柔らかいぞ!」
「じゃー俺は首飾りな!ドレスが青だからピンクダイヤモンドだな。」
「いっそのこと今日中に私たちだ作りましょうよ!」
とんでもないことを言い出す大精霊もいる…
どんどんフィーナを置いて話し進んでいく…ドレスや装飾品の話し合いはどんどんと白熱して言った。
横でオロオロと困っているフィーナをリーナはそっと寝室へ連れていった。
「フィーナ様、今日はもうおやすみなさいませ。大精霊様や神獣様がおられるのです。明日の朝にはドレスは出来ていますよ…魔法でゴリ押しするのが目に見えています…」
「いいのかしら…」
「大丈夫ですよ。ではおやすみなさいませ。」
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「早くしてよ!間に合わないじゃないの!」
(くそっなんで学園長は舞踏会の三日前に休園にするのよ!ドレスに気を使うなっているの?!信じられない!)
「ああっもう遅いわね!いい?!明日の夜までには必ず作りなさいよ?でないとあなた達首が飛ぶわよ!?」
「ヒイッお許しをルチア様!」
「早く手を動かしなさいよ!とびっきり豪華にね!!!」
男爵家の裏側は真っ黒だ。不当なお金儲けをお父様がしているからだ。バレないように慎重に…
「装飾品はどうしようかしら…?」
(ほんとに腹が立つ…まぁいいわ…明後日、普段学園では出来ないようなお洒落をして、この美貌で王太子を落とす!)
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「舞踏会?!私もなにかしてあげたい!!どうしましょう…」
そう、女神は神界からなにか残るものを送れないという決まりなのだ。災害や実りを手助けするための魔術は使えるようになっている。結界…
「舞踏会であの子が1番輝けるように神力をミストのようにふわふわと纏わすのはどうかしら???」
(大精霊も神獣もいいわよね…フィーナの近くにいることができて)
(それはそうと、フィーナも早く名前を付けてあげればいいのに。あの子たちの初めての名前を………ふふっなかなか言い出せないのね、フィーナが困ってしまうから)
ランキングってナンデスコ!




