六十話 空に向かって
遅れてしまいました。
今日から、仕事に本格復帰します。
で、小説の方も復活?みたいな感じです。
これからも宜しくお願いします
彼が私の顔を見ているように感じた…。
私の思い違いだろうか?それとも自意識過剰だったのだろうか?
私は顔の回りが何だかふわふわするのを感じた。
でも…よく見れば彼も空を見ているみたいだった。
そして、何かを追い求めるように視線を私の頭の辺りから、遥か上空まで移動させ、空に向かって息を吹きかけた。
「何をしているんですか?」
彼の珍妙な行動に疑問を感じた私は、彼に声をかけた。
「真似をしてみたんですけど…」
「真似?誰の?」
「アーサさんの…」
「えっ?私の?でもなんで?っていうかやってないし…」
「さっき、やってましたよ」
「その、ヘラって笑うの止めてもらえます…」
「す、すいません…」
「まったく…人をバカにして…そんな子供みたいな事私やってないですからね!」
「あれっ?話と違ぅ…」
「へっ?なんの話?」
「いや…何でもなぃです」
「で、?」
「でって?」
「だから、なんの話と違うのかしら?」
「……の…と…がうなと…」
「はっきり言ってくださいますか?」
私はちょっとイラついて大きな声になってしまった。
慌てて、小さな声で言い直した。
「お願いします…」
「月島さんがそう言っていたので、…」
「月島?」
「あっ、星宮さんが…」
「あっ…早苗が…でもなんで?」
「アーサさんと友達になるおまじないだって…」
「えっ?」
「アーサさんが空に息を吹きかけたら、同じようにやってみて、と言われたもので…」
「何で早苗がって、貴方、早苗と…」
「偶然です…あっ、出もないか…この間レストランに行ったんです…食べ終わって帰ろうとしたら、そしたら星宮さんが声をかけてきて…」
それから彼は早苗から私の事で色々とふきこまれたらしい…
無理やり、キスをすればいいとか、空に向かって息を吹きかけるだとか…
私は彼の話を聞きながら.頭が重くなるのを感じていた。




