三十八話 出来の悪いラブレター?
最近リアルがいろいろとトラブルって、おりまして…精神的にかなりきつい夏を過ごしております…
でも、悪い事ばかりじゃないよね…
せめて、お話の中は明るくしなくては…とか、おもいつつ結局、筆(指か)進まず…
不定期で文章が短い私の悪癖は治りそうにありません…
それでも、楽しんでいただけたら幸いです
「これは…?」
私はカウンターの上に置かれた紙を覗きこんだ。
「ラブレターみたいなものですかね…」
「らっ…ラブレター!?」
淡々とした早苗の口調とは違い、私はつい裏返ったような声を出しながら、ボクシングのアッパーカットを避けるように仰け反った。
「そんなに驚かないで下さいよ…だいたい大した代物じゃないんですから…まったく…」
彼女は面倒臭そうに言葉を吐いた。
「へっ…どういう事?」
私は危険物でも見るように恐る恐る紙を覗きこんだ。
「先輩…大袈裟ですよ…別に…わっ!」
「ひっ!」
「ただの紙切れですよ…鳩になったり急に燃えたりしませんから…」「あ〜も〜驚かせないでよ!心臓が飛び出すかと思ったじゃない」
「あっ、でも…飛び出すかもしれませんよ…」
「何が…」
「先輩の心臓…」
「??」
私は早苗の言っていることが理解できないまま、再び、紙切れを覗きこんだ。
そこには、電話番号と短い文章がシャーペンででも書いたのだろうか、細く薄い文字で書いてあった。
あまり上手ではない角ばった文字が眼に入ってきた。
そして小さく、またお会いしたいとも書いてあった。
「何これ…」
「ラブレターの類いでしょうね…あの後、例の彼、何回か一人で食事に私のバイト先に来てたんですよ…で、この間、これを先輩に渡して欲しいって…会計の最中にいきなりバックから紙を取り出して、書いていったんです…最初は丁寧に書こうとしてたみたいですけど…会計待ちの他のお客様から急かされて…」
早苗はその時の様子が、滑稽だったらしく、思いだし笑いを必死にこらえていた。




