↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/93

十七話 高揚感

私は自分の気持ちを一通り考えてから、早苗が置いていった、ポイントカードをそっとポケットの中にしまった…

別にこれから彼を誘うわけでもなく、別の誰かと行くというわけでもなく、ただ何となく…久しぶりにあった友人から貰ったプレゼントがうれしかった。

何だか気弱な私の事を見透かしたような、早苗の言動や行動に元気を貰った気がした。


私…また、普通に男の人とお付き合い出来るようになるのかな…?

できたら、私の体じゃなくて、私の心を抱いてくれるような、そんな異性がいたらいいのに…

ふと、そんな事を思いながら私は彼の横顔を見ようと顔をあげた。

彼は…窓の外を見ている。

どうやら、窓ガラスの向こう側に停まっている車を見ているようだった。

「車…気になるの?」

自然と言葉が出ていた。

「何となくミニって車が気になって…つい、見ちゃうんですよ…」

彼は窓の方を見ながら呟く様な声でこたえてくれた。

「近くで見ても良いわよ…私のだし…」

「良いんですか!…あっ、でも…やめておきます…」

「どうして?」

「ここから見せてもらえればそれだけで十分です」

「良いのよ…さっき貴方の頭をしっかり見せてもらったから…」

「…いや、それとこれとは…別の話…」

「別の話ね…じゃ…私が貴方の車を見ていいかしら?…それなら、それで別の話でしょ?」

「えっ、あっまぁ…ただ古いだけの車ですよ…」

「古くても何でもいいじゃない、何だか可愛らしいし…見ちゃダメ?」

「まぁ…良いですけど…」

そう彼が言いかけた時には、私は席を立って出口の方へと歩き出していた。

私は久しぶりに高揚感と言うか、ワクワクした気持ちを感じていた。

なんだろうこの感じ…ジェットコースターの始まり…いや、それよりミステリアスな感じ…

あっ!映画のナイト上映会のような感じ…

封切り前の先行ロードショーのあのワクワク感にとても良くにていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。