十五話 沈黙
風邪気味で頭が回らない…ちょっと分かりにくい文章になっている気もする…読みづらかったらご免なさい…
早苗はテーブルの上に一枚のカードを置いた。
「先輩に差し上げます」
そう言って彼女は厨房へ戻っていった。
私はテーブルの上に置かれたそれを見た…。
「ポイントカード?ホテル…エチュー…ド?…って…早苗なに考えてるのよ!」
私は厨房に去って行く早苗の姿を見た。
そして、その時彼女の向こう側…厨房の奥に二つの人影か見えた。
急に恥ずかしさが込み上げてきて私は慌てて、周りを見回した。
そこには何の変哲もないファミレスの風景が広がっている。
もう一度、右から左、左から右にと店内を見渡して…私たち以外に客がいないのがわかると、少し安心して自然と小さなため息が零れた。
いい大人が異性の顔を至近距離で観賞している姿なんて見られたら…変な噂しかたたないし…それこそ、食事の箸休めにされて…
私はそっと彼から離れてソファの端に座り直した。
身を潜めるように小さくなっている私を見て彼が一瞬笑っているように見えた。
「別に笑わなくたって…」
私は彼に聞こえない小さな声で呟いた。
「ごめん…」
しかしそれは彼の耳に届いていた。
別に謝ってほしいわけではなくて…ただ何事も無かったようにして欲しかったのだけど…謝罪の言葉までもらってしまった私はなんとも言えない居心地の悪さを覚えた。
「別に謝らなくても…い・い・し…」
「………」
「………」
沈黙のなかで私は何の気なしにテーブルに眼をやった。
テーブルの上には食べ終えた皿が並んでいる。
それはここでの彼との時間が終わることを意味していた。




