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スキルなどなど面倒なので《壁抜け》で異世界攻略してみます!  作者: にっこりバイアス
第3章 ストーリー・チャート使ってみよう
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いざ脱出へ、掛けろ拍車(1)

 ―――『ストーリー・チャート』によって、この異世界攻略における全容が明らかとなった。


 俺たちが攻略していた場所は、序盤の序盤だったらしい。


 おまけに、この異世界に対するモノの見方も大きく変わった。


 結論から言おう。


 この異世界攻略ゲームは、6つの面からなるステージ方式の形を成していたのだ。俺とティアラがいた場所は、1面の最序盤―――『ストーリー・チャート』無しで、ピュアな攻略を続けていた場合、年数にして500年以上は掛かっていたということになる。


 神々の作った、神々のプレイするゲーム……というスケールの大きさから、俺たちには計り知れないものがあることは理解していた……しかし、まさかこれほどまでとは。


 となれば、あののじゃ神がティアラをゲームテスターとして手配したことも、何の意味があるのか分からなくなってくる。


 500年掛けてもクリアできるかどうかのゲームに、たかだか1世紀ほどしか生きることのできない―――探索したり、戦闘したりとなればさらに短い期間しか活動できない―――俺たちのような人間が、このゲームに参加させられた理由はなんなのだろうか。


 俺は、あくまでも想定されず紛れ込んだホコリのようなモノなので、参加()()()()()というのは違うような気もするが。


 ところで、俺は今、6面へと繋がる扉の前にいる。


 俺が異世界転移直後に、無理やり壁抜けした『魔王城』―――1面の最終ダンジョンだったらしい―――など、比較にならないようなレベルの敵が待ち受けるのが、この6面。


 ティアラを宿へ預け、ここに来るまでに思ったよりも時間を食ってしまった。ティアラの体力ゲージが毒によって、じわじわと減少している―――というのが現状。あと30分もすれば、ティアラはゲームオーバーになる。


 6面の攻略に使える時間は、20分程度だ。最終の6面さえクリアしてしまえば、転移者たちは光に包まれたのち、もとの世界へ帰ることができるらしい(ストーリー・チャートによれば)。


 6面へと続く転移用ゲートの前に立つ。ここをくぐれば、いきなりバカみたいに強いモンスターからの奇襲を受ける可能性がある。道中で現れる敵はスルーして行けるが、面のボスは別だ。クリアを志すなら、絶対に無力化しなければならない。


 ティアラを助け、そして綺羅羅ちゃんの待つ―――もとの世界へ帰るのだ。見せてやろうじゃないか、俺の()()()を。



「6面のステージ名―――。まずは『魔の空路』を壁抜け状態で抜けて……そして『大喝采の大砦』のポップアップを書き換えて―――」



 よし、手順はバッチリだ。


 ―――俺は、自身の装備を全解除し裸に。そのまま、転移用ゲートの渦巻く白い光に触れた。

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