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ちょっと世界を救ってくる〜神さまに保険で雇われた業界人はとんでもチートで無双する!現世と新天地を縦横無尽に飛び回る保険救世主の物語  作者: opocho


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サタン



魔狼軍団の活躍によりサタンはあっけなく確保された。


サタンが化けていたのはオーガ。

明らかに匂いが違ったので早々にマークしていたそうだ。

そのうち一般モンスターが入れないエリアに踏み込もうとしたので捕られたらしい。


さっそくサタンを閉じ込めた部屋へ全員で向かう。

私とギル、ブラウ、リュカ、熊公、ブラド、もちろんルシルも。

中に入ると変身を解き見るからにサタンな風体になった男がいた。


「お前が?」

「……」

「ふん、大したことないな。お前本当にサタンか?」

「どうなのだルシル」

「間違いない」

「ふーん。こんなもんなんやな」

「グルル」

「……」


なんだこの違和感は。

大したことがないのは間違いないがなにか隠してるな。


「……これで揃ったのか? 闇の帝王たる我にこの程度の頭数でどうにかできるとでも?」


「なあみんな、ちょっと気になることがある。一度外に出よう」

「いいだろう」


その言葉に従い外に出ようとした瞬間、サタンの魔力が急に膨れ上がった。


「ぬ?」

「お?」


「これで我を捕らえた気になったのか?」


捕らえていた魔法の錠が弾け飛ぶ。

捕まったのはわざとだったようだな。


だが――。


全然大したことねえ!

これが闇の帝王なの?


「あのさ、なんか隠してた力みたいなノリでいい気になってるみたいだけどあんまり大したことがないというか……」


「は?」


プラウも続く。

「うむ。つまらん」


「これでもかぁ!」

さらに魔力が膨れ上がる。


「うーん。まあ……頑張ってるんだけどなあ」

「ルシル、本当にこんなやつに負けたのか?」

「いや最初から奴隷紋で縛られてましたから。それに私も当時はそこまで強くなかったですけどね」

「まあ今なら覚醒したし大丈夫だろ」

「な、なんだお前たちは! ルシルなんぞに我が負けると本気で思っているのか!」

「「うん」」

「何を言っているのだ。我はサタンであるぞ」

「いや熊公にも負けるぞたぶん」

「リュカやブラドなら秒殺だな」

「ふざけおって」

「おいルシル。相手してやれ」

「よろしいので?」

「つまらんからな。いいぞ」


サタンは怒りで震えている。

「死ねぇ!」


私たちに向けてサタンが魔法を放つ。


たがルシルはそれを片手で握りつぶした。


「へ?」


慌てて連続で魔法を放つがすべて軽くあしらわれた。


「すいませんね。この方たちと仲間になっただけでとんでもなく強くなってしまいまして」


サタン、顔面蒼白。


「くそう、こうなったら!」


サタンは謎のスキルを発動した。

急いで阻止しようとしたがこのスキルだけは発動スピードがケタ違いだった。


瞬間、この部屋がフリーズした。


「げ。やられたぜ」 

「?」

「ギル、何言っておる。ウミはダンジョンですら破れるんだから……」

「フハハ。無理であるな。我のスキルだ。これは外からはもろい縛りで中からは絶対に破れない」

「なんだよそれ。使えねえだろ」

「同時に空間固定ができる。これが本命なのだよ」


なるほどな。

空間を中から繋げるってことか。

……よくわからん。


「参ったな」

「フハハハ!ザマを見ろ!」

「お前も出られないだろうが」

「うるさい」

「で、何が狙いなんだよ」


サタンはニヤリと笑ってアイテムボックスから鎖を取り出してきた。

「全員この奴隷紋をつけろ」


なるほど。それはヤバいな。


「それば困るな」

「黙れ」

「でもオレ秒殺できるけど」

「そんなことをしてみろ。一生この空間から出られんぞ」

「それも困るな」

「我に逆った罪は重いぞ。覚悟をしておけよ」


うーん。どうしたもんかなあ。


(ウミ!)

(ん? どうしたギル)

(アイテムボックスに手紙が届いた)

(そうか! いやいや後にしろよ)

(聞け。アキラが来る)

(はあ?)

(アーメリにいるのが分かったから会えると思ったらしい)

(あいつ大人しくしろって言ったのに! 飛び込みやがったな。アーメリは広いってわかってんのか?)

(違う。完成したんだよ。掛川がやったぞ)

(!)


ちょうどその時、私たちを封じ込めていた空間が割れてアキラが飛び込んできた。


「なに捕まってんだか」

「アキラ!」


アキラはそのままサタンを抑え込み、ヤツが持っていた奴隷紋の錠を付けて無力化する。


「動くな。何もするな」


チェックメイトだ!


続いていてファミリーたちも飛び込んでくる。

真っ先に三人娘が私に抱きついてきた。

ユキナ、ミズホ、サチ!


後に古杉くん、三花くん、親父、伊東さん。

そして掛川くんだ。

さらには騎竜を引き連れてジビエも現れた。

ファミリーが勢揃いだ!


いや、ファミリーはここにもいるな。

ずっとそばにいてくれたリュカはもちろん。

ブラウ、熊公、ブラド、ルシル。


私は必ずこの2つの世界を守ってみせる。

それこそが救世主としての役目だからな!



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