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ちょっと世界を救ってくる〜神さまに保険で雇われた業界人はとんでもチートで無双する!現世と異世界を縦横無尽に飛び回る保険救世主の物語  作者: opocho


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45/50

頼もしい合流



クズ親子は翌日のスクープ記事でその所行が明らかとなり、世の中から盛大なバッシングを受けた。

さらに次々と別件の告発も続いている。

すぐに警察も動いて事情聴取が始まった。


言い逃れようのない証拠が揃っているので今回は逃げ切れないだろう。


そしてほどなく伊東さんの釈放も決定した。

議員による不正逮捕の被害者である伊東さんには国から莫大な慰謝料が支払われるらしいがそんなものは何の意味もない。 

奪われた時間は巻き戻せない。 


これからはその分を幸せに過ごしてもらおうと決めてその日を迎えたのだった。


「オヤジおかえりなさい!」

「おかえりなさい!!!」(20人)

刑務所に出迎えに並んだ組員……改め社員たちは次々と伊東さんと抱き合って全員が大号泣している。


世間の注目を集めた事件だけにマスコミも大勢訪れている。

ユキナとミズホは留守番をさせようかとも思ったが、この騒ぎならいずれ慰問に行ったことも伝わるだろうし、反社認定も取り外されることが内定している。

今後を思えばむしろ堂々としようという判断で連れてきた。


「「おじいちゃんお帰り!」」

ふたりの孫が出迎える。

嬉しそうに3人で佇む姿はとてもいい絵になっていた。

まあ会うのはまだ2回目なんだけど。


そして鈴木総帥が手を差し伸べて近づく。

「お久しぶりです。お助けするのが遅くなってしまい申し訳ありません」

「何を言う。おかげでまた外に出られたよ。ありがとう」


マスコミにとってはここまでの登場人物でかなりインパクトのある絵が撮れていたから満足だろう。


しかし私が驚いたのは町の皆さんが大勢集まったことだ。

その数はゆうに100人を超えている。


いかに彼らがここまで地元の堅気のために体を張ってきたかが分かる。

マスコミもこちらのほうこそが伝えるべき事実だ。

伊東さんとアキラたちがいちばん嬉しいのはきっと町の皆さんの出迎えだっただろうな。


―――――――


「「「「「カンパーイ!!!!!」」」」」


親父の店を貸切にした歓迎会は大いに盛り上がった。

今日は伊東組の社員もいるからほとんどのメンバーが立食だったがみんな嬉しそうにはしゃいで、伊東さんも穏やかに日本酒を楽しんでいた。


そして楽しい宴が終わって社員たちが退出したあと、ファミリーと伊東さんで改めて話をする時間となった。


「今日はありがとう。さあいよいよ大事な話とやらの時間だな」


朗らかな顔は少し真面目な顔になった。


「オヤジ、驚かないで聞いてほしいんだ」

「大丈夫だよアキラ。話してくれ」


アキラは私たちの秘密を打ち明けた。


―――――――


「ワシがいない間にとんでもない問題を抱えやがったな」

「信じていただけるんですね」

「当たり前だ。こんな嘘になんの意味がある」

「ウミ、オヤジは"見える人"だ」

「それって、前に話してたやつか?」

「そうだよ。オヤジは正真正銘ガチもんだ。オレはそれをそばで体験したってだけだな」


前にアキラから霊感めいたものがあることと、不思議な体験をたくさんしたという話を聞いたことがある。


「見える人……伊東さんは何がどれくらい見えるんですか?」

「いろいろと見えるがそうだな、さっきからウミの頭の上に乗ってるやつは見えるな」


やっぱりか。

目線が来てたんだよなあ。


アキラが数日で見えたんだから、"ガチもん"の伊東さんが初手で見えても驚かないな。


「これはギルといって異世界から来た私のパートナーです」

「うん、よろしくなギルくん。私は伊東だ」

「よろしくな。マスターの仲間のギルだ」

「ほう、話せるんだな。マスターってのはウミのことか?」

「ああそうだ。ウミがオレのマスターだよ」

「すごいな。覚醒前から声も聞こえるんですね」

「そうみたいだな。あとそこのちっちゃなワンちゃんも異世界から来た子だな」


伊東さんヤバすぎるだろ。

覚醒したらどうなるんだ?


「それでウミ、これからはどうするんだね」

「全国に飛べるようにバランス良く拠点を作りました。これでいつでも転移が使えるようになったんで、いつどこでアラームが鳴っても対応できます」

「ほう、それは頼もしいことだな」

「あと私の能力で迷い込んでくるでハグレを転送する新天地を作っています」

「うん、それもいい考えだね」


親父から説明が入る。

「その新世界の管理について困っているんだ。生態系もわからないからね」

「確かにな。本来なら国家プロジェクトだ」

「新天地……新世界のプランそのものはみんな賛成なんですけどね。懸念点が多すぎて」


異世界には満ち溢れている魔素がないこと。

生態系がわからないこと。

そして管理する人手が足りないこと。


「管理はしなくていいだろう」


伊東さんの答えはシンプルだった。


「動物園やサファリパークじゃないんだ。ほっておけばいい。それに本来ならその場で殺されるのを救われるのだからな。ほかの種と共生できようかできまいがそれも彼らの運命だ」

「なるほど。そこまで割り切って動くのは確かに分かりやすいですね」

「伊東さんの言うとおりだな。だったらウミの新天地もバラバラにする必要もないだろう。全部繋げてしまっていいんじゃないか」


方針はあっさり決まった。

またしても頼もしい仲間に巡り会えたものだ。

明日からはまた忙しくなるな!

その前に今日はいい日だ!飲もう!



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