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ちょっと世界を救ってくる〜神さまに保険で雇われた業界人はとんでもチートで無双する!現世と新天地を縦横無尽に飛び回る保険救世主の物語  作者: opocho


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規格外がもうひとり



「へえ。そんなことになってんのか。ウミもなかなかハードモードだな」


アキラは異世界騒動を知っても全く動じずに現実を受け止めていた。

すごいなこいつ。


「驚かないのかよ」

「まあ不思議なことはあるもんだからな。さっきまでギルも見て見ないふりしてたし」

「よく見るのか?」

「霊感あります!ってほどじゃないけどな」

「あるんじゃん。今度聞かせてくれ」

「へえ、その手の話が好きなんだな」

「まあそれは今度だ。とりあえずさ、ステータスって唱えてみてくれ」

「ん。ステータス」


風間 明(人間)

HP→1100

MP→900

攻撃 →1100

防御 →900

魔法→900

スピード→1000

運→999


固有スキル/威圧

【肉体強化】(中)

【魔法属性】炎、風、雷、聖

【語学】

【破壊】



「うおっ、なんか出たぞ」

「……初期設定間違ってんだろこれ。強すぎるぞ」

「へえ、そうなのか」

「攻撃力も規格外なのに魔力が賢者の親父に迫ってるじゃねえか」

「そうなのか。そりゃなんか凄そうだな!」


こりゃ明らかに人類最強格はアキラだな。

私は半神になるらしいから。


――――――


「……ふーん。相手がどんな意図かはわからないけど異世界から攻撃を受けてるってことだよな」

「そうなんだよ」

「で、ウミは送り込まれるハグレモンスターを能力で作った新世界で保護しようってことだな」

「そうなんだよ! アキラはどう思う?」

「お人好しだな」

「んなっ!」

「……でもまあウミらしいよ」

「手伝ってくれるか?」

「それは当たり前。つまんねえこと言うな」


うー、やっぱイイやつだぜ。


そこに仕込みを終えた親父が帰ってきた。


「お、アキラ、ちょうどいい。お前んところのオヤジさんのことが少しわかったぞ」


親父が何かを掴んだようだ。


―――――――


「完全な逆恨みだ。行き過ぎた捜査をした刑事を親父さんが懲らしめた。そいつが政治家の息子だったっていう安っぽいドラマみたいな話だ」

「……あれか。思い出しました。懲戒免職レベルのやらかしだったのを左遷で誤魔化されたんだ。そうかあの件か」

「そんなのすぐに思い当たりそうなもんだろ」

「いやオヤジはこの手の世直しは日常茶飯時だ」

「あーね。なるほどな。尊敬するよ」

「その時は政治家ごとバッシングを受けて次の選挙は落選したが最近ようやく政界に戻った。そのタイミングで仕返しをしたんだな」

「クズじゃないすか」

「ちっさいやつやな」

「チビだー」

「ちっちゃい!」


許せないな。

そいつにはきっちりお礼しとかないとな。


「ウミ。そいつのことはこっちで調べておく。対策は相談させてくれ」

「議員は明日から後援会の案件で千葉だ」

「親父さんなんでそんなことに詳しいんです?」

「私には私のツテがあるんだよ」

「視界に入れば神眼が使える。明日千葉で落とそう」

「おお、助かるよ」

「私も行こう。それで会場には入れるだろう」

「オレは顔バレしてますよ」

「大丈夫だ。認識変更が使える」


そう伝えて私は本来の若返った姿を見せる。


「うお、なんだよそれ!」

「悪いな、力をもらった時に若返った。今のオレはこっちが本当の姿だ」

「オレも若返るのか?」

「しらん」

「おい! ギル! ちょっと教えてくれ!」


アキラはギルを詰めに行ってしまった。

さて明日は大物釣りだな!


―――――――


翌朝、さっそく千葉に向かう。

メンバーは私、アキラ、親父、サチ、リュカだ。

ユキナとミズホは仕事が入っていたのでマネージャーたちと通常業務のお留守番。

めちゃくちゃにゴネたけどそこは仕方ない。


昨夜のうちに単独で下ごしらえに動いていたので転移で移動した。


「おー、転移便利だな」

「なんだよもっと驚けよな」

「三花塾に通わされたんだよ」


転移したのは昨日のうちにリゾートホテルの部屋に拡張で作っておいた仮拠点だ。


「いつの間にこんなの作ってたんだ?」

「ここは前に来たことがあったからな。ネット予約して転移してサクサクッとな」

「ホテルの人が来たらアウトじゃねえか」

「家族以外は普通の部屋なんだよ」

「なんでもありかよ」

「ありなんだよ」


部屋で作戦会議に入る。


「今日は支援者たちを相手にした資金集めのパーティーだ。私は支援者のフリをして、みんなは会社のスタッフとして連れて行く」

「親父は面識あるのか?」

「ないよ」

「大丈夫なのか?」

「まあ任せておけ。さあ着替えてこい」


全員スーツに着替える。

親父は肩肘はらないシンプルなスーツだが着こなしが半端ない。

シェフのスタイルとは違ってなんかビシッとしてる。

かっこいいなあ。


親父以外のメンバーを認識変更で顔を変えていく。

私が最初に本来の若返った姿に戻すとサチが叫んだ。

「なにそれ!!」

「あー、そうか見せてなかったか。覚醒したら若返ってさ。これが今の本当のオレだよ」

「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい」

「え?」

「タイプすぎる! 無理ーーーー!」


そのまま抱きついて離れなくなってしまった。


「え?」

「これまでは見た目とかどうでもよくて!!! いえ顔も好きでしたよ? でもそれ以上に心が、存在が、魂が好きだったんですけど!!! 顔の好みまでど真ん中に来るなんて!!!!」


うーん。なんだこれは。

ユキナとミズホはむしろ顔はどうでもいいと言っていたけどな。

上乗せされたってことなのかなあ。


準備が進まないのでとりあえずサチをぶら下げたまま作業を進めた。


「はい、みんなこれで大丈夫だ」


親父はそのまま。

アキラは同じく若返らせて、サチは逆に老けさせた。

そしてリュカはさらに小型化させてハムスターサイズにしてポケットに入れることにした。


「さあ行こうか。クズ退治だ」



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