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ちょっと世界を救ってくる〜神さまに保険で雇われた業界人はとんでもチートで無双する!現世と新天地を縦横無尽に飛び回る保険救世主の物語  作者: opocho


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空を飛んでみた



さあお楽しみの拠点作りだ。


まずは京都の実家だな。

いまは誰も住んでなくてたまに近所に住んでいる姉と兄が空気の入れ替えをしてるような空き家だ。


市内からは離れているが、その分大阪と奈良に近い。

3県をカバーする拠点としては申し分ない。


さっそく転移して拡張と同時に屋上リゾートをコピーする。

私たちには素敵なリゾートだけど、それ以外の人が入ってきても今まで通り。

これ、やっぱりすごい魔法だよな。


作りは同じだけどちょっと古民家っぽいイメージにして京都風にしておいた。

これはこれでいい感じだぞ。


次は……九州だな。

ユキナの実家がある大分だ。

その次にミズホの実家の北海道にいくか。


仕事と挨拶で何度か訪問してるからどちらも土地勘はある。

夜になれば誰も来ないような場所なんていくらでもあるぜ!


今日のところはその3つでいいかな。

明日からは東北、中部、中国エリアにベースになる秘密リゾートを探さないとな。

そして絶対に欲しいのは沖縄だ!

ここは本当の秘密リゾートとしてすごいのを作るぞー!


あとはスクランブルに投資用の賃貸マンションを47都道府県に、ひとつずつ買っておけばいいだろう。


……覚えられるかな。

たぶん無理だな。

ニ、三県にひとつあればまあなんとかなる……のかな。


早く飛行を覚えたらなんとかなるような気もするぞ。

帰ったらギルに聞いてみよう。


ちょこちょここんな感じで動けばいいな。

ともあれ秘密基地作りを楽しもう!


―――――――


京都のあと、大分、北海道に秘密リゾートを作ってから家に戻る。


まだユキナとミズホが魔法遊びに明け暮れていた。

とっくに寝てると思ってたのに、よほど嬉しかったんだな。

魔法使えるようになればそりゃそうか。

気持ちは分かるがもう寝ろ。


「マスター、魔力共有は裏目に出たぞ。こりゃ付き合いきれん。あとは任せた!」


ギルはそう言い残すとあっという間に収納に姿を隠した。


「あー、ギルちゃん逃げたー!」

「まだ教わりたいこといっぱいあるのに!」 

「覚醒初日から走りすぎ。疲れてるんだから風呂入って寝なさい」

「えー。まだ練習したいなあ」

「明日早起きしてまたトレーニングすればいい」

「遅寝早起きでやるー」

「オフなんだからゆっくりすりゃいいのに」

「オフだからこそだよ!」 

「そうだそうだー」

「まあ、疲れない程度にしとけよ」


まだ練習しているふたりを置いて私は露天風呂へ。

今日もしっかりサウナで整うぜ!


月を眺めながらのんびり風呂に浸かる。


転移してくるモンスター退治か。

なかなかハードなミッションだよな。


問題は転移してくるといっても自発的なものではないことだ。

彼らも巻き込まれて転移してくるのだ。 

もちろん誰かの意図的な攻撃であることも否定はできないけどな。

送られてくるモンスターもやる気とは限らない。


ゾンビとは無理だとしてもこの先意思疎通が図れるモンスターも現れるはずだ。 

ファンタジーならドラゴンは喋るしな。

なんなら狼やゴブリンだって主人公の仲間になってたりしたような。

スライムが主人公のものもあったよな。


「誰か異世界転生に詳しいやつがいればいいんたけどなあ」


そんな独り言をつぶやくと、後ろから声が。


「ミッチーが詳しいよー!」


振り返るとそこにはミズホがいた。

もちろん脱いでるわけだが。

遅れてユキナもやってきた。

もちろんこちらも脱いでるわけだが。


「あのさあ。混浴が当たり前なのはどうかと思うぞ」

「え?」

「なにがー?」

「なんかこう恥じらいみたいなものは無いのかね」

「そんなこと気にしてたら一生何も起きないないよね」

「もう実力行使だよー」


そう言ってふたりは両端に陣取ってぴったりくっついてくる。

柔らかいんだよ!

動けなくなるだろ。いろんな意味で。

いかん、会話だ会話。


「で、三花くんがファンタジーに詳しいんだって?」

「うん、なんかその手のマンガとか小説たくさん読んでるよー」

「へえ、そうなんだね。なんかイメージと違うなあ」

「ふるっちは?」

「うーん、学生のときのスポーツとかくらいしか聞いたことないかも」


三花くんは当てになりそうだな。

カミングアウトしたらアドバイスをもらうか。


サウナでゆっくり整いたかったけどよろしくない感じになってきたので一旦退散することにしたのだった。


寝るときは寝るときで両サイド固められるんだよなあ。

男としては幸せだけど我慢するのもキツイ。

頑張れ自分。


ふたりが寝静まったら時間停止。

ベッドを抜け出して再び時を動かす。

しっかり寝ているのを確認した私は外出する旨のメモを置いて北海道の秘密リゾートに転移する。


「ギル!」 

「はいよ、マスター。いやー疲れたぜ。嫁さん頑張り屋さんすぎだぞ」

「おつかれさまだったな。じゃ次はオレの番な」

「マジかよ。何を練習したいんだ?」

「飛行を覚えたいんだよ」

「ん、まだ開放されてないのかよ。あれそんなに難しくないやつだぞ」

「まだなんだよ。スクランブルの移動には必須だろ」

「魔法でも飛べるからやってみるか」


聞いてみると風魔法を使えば飛ぶことも可能らしい。

それならわざわざ飛行なんてスキルなんてハズレじゃんと言ったら呆れられた。


「あのな、マスターはぶっ壊れてるから可能なんだよ。普通の人には魔力量という壁がある。風魔法をずっと出しっぱなしにして空を飛ぶなんて普通は無理だからな」


なるほど。

魔力量無制限に慣れすぎてるな。


足の裏から風を出すイメージ。

手のひらからは方向制御用の風を出すイメージ。

鉄の赤いスーツで戦う人みたいな感じだな。

よっしゃやるぞ。


「マスター、出力には注意を……あっ」


その瞬間、私は遥か上空に吹き飛んでいた。

なんか空気薄いってか寒いってかどんだけだよ!

あ! 雲突き抜けてるじゃねえか!


「おいおいおい嘘だろ!?」


やがて勢いはなくなったが……そうですよね、落ちますよね。


「どわわぁ!! ギル! ギル!!!」

「ちゃんと話聞けよ! なにいきなり最大出力ブチかましてるんだ」

「バカ言え、めちゃくちゃ控えめにしたわ!」

「どんだけ制御ヘタなんだよ」

「ヤバいだろこれ! 堕ちたら死ぬだろ!」

「マスターなら大丈夫じゃねえか……たぶん」

「たぶんやめろ!」

「落ち着けよ。足からはイメージしづらいなら手から下向きに出してみたらどうだ?」

「や、やってみる」


次の瞬間、私はさらに上空に吹き飛んでいた。

先ほどよりさらに高度から墜落する私。


「ダメじゃねえか!」

「どんだけヘタなんだよ!」

「終わったーーー!」

「ほれもっと練習だよ練習」

「なに悠長なこと言ってんだよ!」

「あのな、落ち着けよマスター」

「落ち着いてられるかー!」

「ほれ、マスターにできることを思い出す!」

「あーっ! 雲抜けたら地面が見えてきたーっ! もうダメだーっ!」

「見てられないな。あのさ、転移したらいいんだぜ」

「あ」


北海道の秘密リゾートに無事転移できた。


「あー、死ぬかと思ったぞ」

「だから落ちても死なないと思うぞ」

「さすがにそれはないだろ」

「試してみたらよかったのに」

「やだよ!」


ロケットジャンプと急降下も空を飛んだことにはなったらしく、スキル【飛行】が発現していた。


試してみたら普通に飛べた。

まあよかった。



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