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ちょっと世界を救ってくる〜神さまに保険で雇われた業界人はとんでもチートで無双する!現世と新天地を縦横無尽に飛び回る保険救世主の物語  作者: opocho


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ふたりのステータス



ユキナとミズホのステータスはこんなだった。


咲良ユキナ

HP→600

MP→500

攻撃 →100/2000

防御 →400

魔法→500

スピード→700

運→999


固有スキル/剣豪

【肉体強化】(弱)

【魔法属性】雷、水、風、聖

【語学】


一ノ瀬瑞穂

HP→400

MP→200

攻撃 →1000

防御 →400

魔法→200

スピード→600

運→999


固有スキル/格闘家

【肉体強化】(弱)

【魔法属性】炎、土、聖

【語学】


うん、これはこれでぶっ壊れてるな。


「めちゃくちゃだ。強すぎるだろこれ」

「さすがはマスターの彼女だな」

「彼女じゃないぞ」

「婚約者だよ」

「妻だよ」


もういい。


「ともかくこれでユキナとミズホは安全だな!」

「えー、守ってよ」

「守られたいー」

「あのな、世界最強格よりゼロがひとつふたつ多いんだぞ。君たちを倒せる人類はいないと断言しよう」

「えー! あ、モンスター!」

「そうだよ! モンスター!」

「たぶんモンスターも片手でひねれるぞ」

「間違いないぜ」


愚痴りながらもふたりは魔法を試したり楽しそうにしてる。


過度な心配性なので絶対に前には出さないけどこりゃ十分な戦力だな。


「ねえ、ユキナの攻撃力が変なんだけど」

「あー、スキルに【剣豪】がついてるな。刀を持てばデカい方の攻撃力になるってことだぜ」

「やった! 魔力もあるし魔法剣士になれそう!」

「あ! ミズホも格闘家だ! バトルマスターになれるかもー!」

「ねえウミさん、ユキナ、今日から刀で練習する!」

「いや捕まるだろ。銃刀法!」

「ユキナ産まれたときから刀の登録証持ってるよ。代々の形見の刀を持ってるんだ」

「なんだそれ!」


どうやら登録証とやらは人ではなく、美術品として刀そのものに紐づくものらしい。

ゆえに登録証さえ持っていれば持ち歩いても捕まることはないそうだ。


ずるいな。マジで魔法剣士じゃん。


「ガチで日本刀持ってんの?」

「部屋に置いてあるよ」

「すごいな」

「ミズホもなんか打撃用の武器がほしいなあ。ゾンビ殴りたくないよー」

「それはそうだ。オレ、ゾンビをバイプ椅子で戦ったんだぞ。ありえねぇだろ! なんかほしいぞ」

「木刀てよければユキナの部屋にあるよ」

「お、いいな。オレは木刀にするか」

「ミズホは剣士じゃないから武器がないー!」

「格闘家ってあれか、トンファーとかメリケンサックとかなのかな」

「なにそれー」


ネットで画像を見せたらめちゃくちゃ気に入った様子ですぐにあれこれポチっていた。


「銃刀法じゃなくてもなんか軽犯罪法に引っかかるみたいだぞ」

「それは嫌だなあー」

「ギル、なんかいい方法ないか? ユキナとミズホは収納持ちじゃないんだよ」

「ならマスターがアイテムボックス作ってあげりゃいいだろ」


なぬ! アイテムボックスとな?


猫型ロボットのポケットみたいな感じだろ。

さっそくクリエイトでイメージ。 

容量は大きいにこしたことはないよな。

あとはなんだっけ。あ、時間停止!

これがあるとないとじゃ便利さが違うよな。


モチーフはサコッシュだな。

邪魔にならないし、小さくて絶対紐が千切れないように強くしてと。


「よしできたぞ!」

ユキナは青、ミズホは赤のサコッシュだ。


「ほら、これ使え」

「なにこれ」

「四次元ポケットみたいなもんだ」

「えー! すごーい!」

「ありがとー!」

「容量はドーム10個分くらいはあるぞ。時間停止するから食べ物とかも大丈夫だ」

「「……」」

「マスター、やりすぎだ」


―――――――


ふたりは魔法やアイテムボックスに夢中になっている。

まだ時間も早いので行ったことのある場所に転移していい場所があれば秘密リゾートを増やすことにした。


「ユキナ、ミズホ、ちょっと出かけてくる。外出はするなよ!」

「「はーい」」

「ギル、行こうぜ」

「あー、ちょっと待った方がいいな」

「ん?」

「お嬢ちゃんたち、もうすぐ魔力切れになりそうだ」

「え、そんなのあるのか。どうなるんだ?」

「倒れて動けなくなるな」

「え、まずいだろそれ」

「ふたりの力量なら本当なら余裕なんだけどな」

「どういうこと?」

「この世界には魔素がない。体内のは減る一方だから戻すには時間がかかるんだよ」

「そりゃきついな」

「マスターと違って魔力が有限だからな。魔力切れ、倒れる、ゆっくり魔力戻る、少しだけ魔力が増えるの繰り返しだ」

「ダメージは?」

「2〜3日寝てりゃ治るよ」

「そんなに? かわいそうだな。なんとかならないか」

「うーん、あ、マスターが魔力を注入してやりゃいいよ」

「どうやるんだ?」

「注入だよ。オトナの時間だな」

「しねえよ!」


とはいえ倒れられても困るしな。

なんかいい方法ないかな。

私の魔力は無限なんだからここから流用できないかな。

魔力の共有化みたいな。

なにかを媒介にして……あ、アイテムボックスか。

あれを3人で共有化しつつ、そこから魔力が流れるようにしたらできそうだな。

クリエイトしてみるか。どりゃ!


「うわっ」

「なにこれ」

「なんだこりゃ」


イメージしたと同時にギルを含めた3人から驚きの声があがる。


「これ……マスターの魔力だよな!? とんでもない量が溢れかえってるぞ!?」


よし。成功だな!


「オレの魔力をアイテムボックス経由で使えるようにしてみたんだ。どうだ?」

「どうもなにもこりゃとんでもないぜ。どうしたって使い切れない量が溢れてるぞ。これマスターは大丈夫なのか!?」

「んー、全然大丈夫そうだぞ」


溢れすぎてるならちょっとセーブしておくか?

全然へっちゃらだけどなんかそう言われると勿体ない様な気がするな。


「ちょっと抑えてみた。どうだ?」

「まだドバドバ溢れてるみたい。でもさっきのはダムの決壊だった」

「まあこれくらいでいいだろ。てかこれ以上繊細なコントロールは無理。余計に疲れる」

「オレは移動が断然楽になったな」

「移動?」

「オレは共有化されたアイテムボックス間を移動できるんだぜ」


地味にめちゃくちゃ便利だろそれ。

オレが動けない時にユキナとミズホのフォローに回ってもらえるってことだよな。

かなり使える気がするぞ。


「これで魔力切れの心配はなくなったよな。好きなだけ魔法の練習してなさい。オレはちょっと出かけるからな。ギル、やっぱり残ってくれ。ふたりの監督を頼む」

「違いないな。無茶したらえらいことになる」


こうして私は夜の秘密リゾート作りに出かけたのだった。



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