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ちょっと世界を救ってくる〜神さまに保険で雇われた業界人はとんでもチートで無双する!現世と新天地を縦横無尽に飛び回る保険救世主の物語  作者: opocho


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覚醒



ふたりは気になって待ちきれないと騒いだが、悪いことは言わないから食後にしたほうがいいと伝えて我慢させた。


そしてごはんのあと落ち着いたところで今日起きたことを話したのだった。


「……というわけでゾンビが溢れかえるところだったんだ。世界を救えというミッションは、おそらく異世界からのハグレに対処するってことだと思う」


「ハグレモンスターってヤバすぎるよ」

「いきなりファンタジーど真ん中だ」

「いやそれはオレが魔法に目覚めてる時点でな」

「ウミさんそんなのと戦ってたんだ……ミズホ呑気に歌ってたんだけど」

「確かに食事中にする話ではなかったね」


思ったより受け入れてる。

魔法がいいアイドリングになったようだな。


「神さまのオーダーはそういうことだったんだね」

「ゾンビなんて本当にいたんだー」

「モンスターか。どんなのが出てくるんだろう。ウミさん大丈夫かな」

「貰った力が半端ないからな。まず大丈夫だろ」

「でもそんな力を持っててもこれまでの人は失敗したんでしょ」

「モンスターにやられたっていうより、力を誇示して不幸な事故が起きたってとこだろうけどな」

「そうだった」

「人間バカだなー」

「奪い合いになって、手にはいらないなら脅威でしかないから殺せって感じだろうな」

「マスターが貰った力は半端ないから対抗戦力なんてないぜ」

「とはいってもやり方はあるだろ」

「確かにね、私たち人質にされたら?」

「それな。そこを攻められたら詰むよ」

「ウミさん強いからなんとかなるよー!」


人質はマズイな。

でも時間停止できるしな。

なんとかなると思いたい。

むしろふたりを人質なんかにされたら怒りでどうなるかわからんぞ。

地球吹き飛ぶわ。


「でな。たぶんだけどこれからも似たようなことは起きると思うんだ。で、その時もアラートは届くと思うんだよ」

「「うん」」

「でもそこが離れた場所だと間に合わない」

「ねえ」

「もしかして」

「うん。日本各地に屋上リゾートみたいな秘密基地を作ろうと思うんだ」

「やっぱり!」

「キターーーー!」


ふたりは大喜びだ。

「2回どころじゃないー!」

「47都道府県? 毎週行っても一年だ!」


かくゆう私も楽しみだ。


進め方はシンプルだ。

仕事で地方に行った際、あるいはオフのプライベートの時間を使って地方に行って、人の手の入ってない場所を探して他人には侵入不可の秘密リゾートを作っていく。

後にその山なり田舎なりの土地は購入するし、買えない場所なら買える場所にコピーすればよい。

まずは突然の歪みに対応しないといけないんだ。

ちょっとは許してもらおう。


同時に不動産の仲介業者に全国の都市部に投資用としてワンルームマンションをガンガン買っていく。

一度行った場所なら転移ができるようになるので、いざという時のアラートにはエリア転移で対応していく作戦だ。

認識阻害をかけておけば万が一何かが起きても大丈夫だろうというギルのお墨付きだ。


ということでさらにお金が必要になるので週末に限らず競馬を使って躊躇なく稼ぐことにした。


毎週ギャンブルで億単位の金を得ては土地購入とマンション購入。

これ税金とかわけわからんぞ。

契約してる税理士にはこれ以上の説明がつかない。

秘密を共有できる仲間に法律に強い人がいてくれればいいのだけどな。


ん?

古杉くんだな。

お金に困っていた元社長だけにめちゃくちゃ会社の経営や金融に詳しかったよな。

合法的な抜け道、要は知識がないと損するような仕組みをいろいろ知っていたような。

それでいつも怒られてるもんな。


三花くん含めて彼らもファミリーだ。

そろそろ打ち明けるタイミングだとも思う。

彼らが事情を知っていてくれればフェスの襲撃もあそこまで周りを巻き込まなくても良かったはずだ。


今後アラートが鳴った時にもうまく辻褄合わせてもらわなきゃいけないし。

うん。話してみるか。


「なあ、そろそろ古杉くんと三花くんに本当のことを伝えようと思うんだけどどう思う?」

「賛成。仲間だからね。いろいろやりにくくなってるのもあるけどさ、早くしないとあとから聞いたらがっかりするよ」

「ミズホも賛成だよー。本当は魔法に覚醒して自慢したかったけど仕方ないかー」

「ギル。そういうことで明日伝えるよ」

「いいんじゃないか。あいつらもそのうち覚醒するだろうしな」

「そうだよな」

「うんうん、きっとそうなるよねー」

「負けたくないなあ。ねえギルちゃん、早く覚醒させてよー」

「そんなやり方知らないぞ」

「ちぇっ、使えないなあー」

「ミズホ! そんな言い方ダメだよ。ギルちゃん気にしないでね」

「ユキナ優しいじゃねえか!」


ん?

おいおい。


「ギル。なんかクイズ出して」

「は? なんだよマスター」

「いいから」

「はー? ……じゃあドラゴンの下級種の名前ををひとつ」

「そんなの知らないわ」

「はい! はーい! ミズホわかるよー!」


おい。

普通に会話してるだろ。


「ユキナ、ミズホ、ギル。お前ら普通に会話してるぞ」

「「「ん?」」」

「「「あーーー!」」」



ふたりは覚醒してた。

やらせてみたらステータスも出せたし。

いつの間にだよ!


ということでふたりの能力を確認することに。


っとその前に。

明日はもともと現場をオフにしていて、今日の件について古杉くんと三花くんも交えて事後対応を協議することにっていたのだがその時間を伝えてなかった。


覚醒騒ぎでおそらく今日は遅くなりそうだから夕方集合くらいで連絡しておくか。


さてふたりのステータス、楽しみだな!



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