↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちょっと世界を救ってくる〜神さまに保険で雇われた業界人はとんでもチートで無双する!現世と新天地を縦横無尽に飛び回る保険救世主の物語  作者: opocho


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
18/76

リハーサル



こうして緊急避難の3日のオフはあっという間に過ぎた。


拡張秘密基地のおかげでまるで旅行に来たかのように楽しくHappyに過ごせた。


ユキナとミズホの魔力覚醒はまだ起きなかったけれど、兆しは明らかだ。

魔法仲間が増えるのは楽しみだし、なにより彼女たちか自衛できる可能性が高まるはずだ。



今日の仕事はユキナがドラマ撮影、ミズホがライブツアーの打合せ。

今日から女性スタッフという名目で警護も付くのでかなり安全な体制となる。


念のため、先行してユキナの現場に入り、スタジオの駐車場に私のセコイアを駐車したままにしておいて、ユキナ側に何かあった時の緊急転移先にすることにした。

後部シートはもともと外からは見えないようにしてあるから見られる心配はないはずだ。


いつも通りユキナとスタジオに顔を出し、ひと通りのスタッフに挨拶を済ませる。

本番スタートを見届けてからミズホの現場へタクシーで移動した。


「ウミ様! おはようございます!」


元気よく声をかけてきたのは掛川プロデューサーだ。

前回の打合せを受けた後、即時ミズホのツアープロデューサーを依頼したのだ。

感激のあまり呼ばれ方がこうなってしまった。


「電話でも何回も伝えたけどウミ様はやめてね」

「無理ですウミ様」

「やりにくいって。オレだけじゃなく周りもだぞ」

「大丈夫ですよ。ミズホちゃんを世に送り出した方ですよ? すぐに世界中がそう呼びます」


これは無理か。

今まで我慢してきたミズホ愛をやっと解放できたんだからな。


―――――――


ミーティングはそれなりに荒れつつも無事に着地した。


荒れた要素は掛川くん。

主要なツアースタッフが初めて顔を合わせるキックオフだったのだが、既定路線を大きくひっくり返すプランが次々と彼から提案されたからだ。


だがそのアイデアがとんでもなく魅力的だった。

まずミズホが絶対にこのコンセプトでやりたいと声を上げ、その後、こんなモノを提案されてやらない手はないとすぐにスタッフ全員が本気になった。


うん。彼を選んで大正解だ。

これは伝説のツアーになるだろう。


打合せを終えた後、ツアースタッフが退出してから汐テレの大谷さんが合流。


週末のフェスの対応についての打合せが始まった。


まず三花くんから説明がスタートする。

「大谷さんのチームで改めてスタッフと関係者の招待客をリサーチしてもらいましたが問題はないそうです。大谷さん、お願いします」


「一般客も含めて顔認証のチケットですから越上本人の来場は基本的には無理です。やり方によれば偽名でのエントリーは無理ではないですがトラブル前に完売しています。その時点でわざわざ偽名を使う意味はないと思います」

「確かに」

「念のため、全入場者の顔は引き続きチェックしてます」

「それはまた。大変な作業でしょうに」

「掛川くんが絶対やれと言うもんでね笑」

「当然のことですよ!」

「まあでも念のために過ぎないっすよね」


三花くんのいうとおりだ。

だとすると……これは面倒だな。  


考え込む様子に気づいた皆が私に注目する。


「どうしましたか」


「何もないとは思えない。つまり何かあるとするなら、本人が関与しない形だ。……かなり面倒だな」


「本人が直接襲うのではない、ということですよね」

「だとしたら……テロ?

「まさかそんなこと!」

「それに近いものだな」


私のつぶやきに全員が反応する。


「たかがテレビマンにそこまでのことができますか」

「かなりきな臭い奴だったそうだからな」

「横領のほかに反社関係もあったそうです」

「……中止にしますか?」


全員が押し黙る。


「大丈夫だよ。必ず阻止できるから。いまは言えないが秘策がある。信じてくれ」

「秘策……言えないってことは警察関係ですか?」

「それもあるがこの手の対策に強い者に力を借りる。日本じゃない」(嘘じゃない。私だし神界だけど)

「それは頼もしいですね」

「とにかくセットに何か仕掛けがないかリハまでに何度もチェックしてほしい。会場内に不審物がないかも徹底してチェックを頼みます」

「「はい!」」


能力を使わず回避できるならそれが最も望ましい。

ミズホに害を及ばせないのは当然として、他の誰も傷つけないことが絶対条件だ。


――――――


その後も進展は何もなくそのまま当日を迎えた。


東京からほど近い千葉の湾岸エリアにある、有名なフェスでもおなじみの広大な公園が会場だ。


今日もユキナ側に何かあった時の転移ポイント用に、愛車のセコイアをテレビ局に停めてから会場入りした。


ミズホのリハーサルも順調に進んでいる。

私はミズホの側に待機して状況を見守っていた。 

アラートが鳴らないから今のところは大丈夫ってことだ。


ミズホのリハ終わりでインカムで指示を出す。


「どうやら本番狙いらしい。引き続き待機中は私がベタ付きするから引き続き全体の警戒を頼む」


リハーサルが終わりいよいよ客入れが始まる。

私は控室でミズホと最後の打合せをしていた。


「何をしてくるんだろー」

「いざとなれば時間を止めて対応する。オレの力は知ってるだろ。みんなには言えないがこんなもの何でもない。誰ひとりケガもさせないから安心してろ」

「そうだね。ウミさん神の力持ってるんだもんなー」

「合法的に対処したかったんだけどな。周りを不安にさせただけだったのは申し訳なかったよ。開き直ればオレだけで何とでもなる」

「ん。安心できた。ステージに集中できそうだよー」

「ミズホらしくな。みんなを喜ばせてやれ」


そこに大歓声があがる。

いよいよフェスが始まった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。