表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と後輩の珍道中  作者: 伊織
23/28

FIle23 ブルーインパルス5

会場は熱を帯びる。

そのあと、速攻でBブロックの試合が終了し、続いてCブロックの大宮・氷川麗奈ペアが財閥令嬢と葉柱商業の若林・斎藤ペアを見事に打ち下した。


「10ー4で勝者大宮・氷川麗奈ペア」


二人はハイタッチした。う〜むこれは思っていた以上に強敵だらけだぞ

確かに二人とも、身体能力が高いし、まぁ不安になるような展開でもなかったのだろう。


「それでは、つぎのCブロック対戦相手は氷川優希・高山智vs来栖真司・瀬戸拓馬の試合を始めます。」


あいつか、黒部の言っていた来栖ってのは...

背丈は黒部ほどはないが、190近くはある印象が強い。

それに体格的には、かなりがっしりしている。

これだけでも威圧感的には、かなりある。

それに隣のやつもかなり凄みがある。

一見優しそうな見た目だが、何故か黒いものを感じた。


....大丈夫か?あいつら。

特に氷川優希の方は、運動神経には比較的恵まれてる方とは言えないだろう。

現に姉よりも弱いという印象があるくらいだし、

然し高山智はかなり強い。

あいつはテニス界の至宝とでも呼ばれるべき存在だ。

こんなところで負けるわけにはいかない。

ってか、勝ち上がって来いとすら思う。高山智には...


「ふん。まさかこんな形で君と共演する事になるとはな。 ブラザー」

「...えっと、一応よろしくです。」


随分と自信満々に言う智。

然し、その目はすでに対象である、来栖の方を見つめていた。


「よう。まさか...こんな形で当たるとはね。同じ高校の君と。」

「あぁ、君とまさか当たるとは思わなかったよ。智」


...どうやらあの二人、奇妙な関係にありそうだ。

ってか妙に因縁がある印象すら見受けられる


先にサーブ権を譲る。

その瞬間、強烈なサーブが来栖の顔面の横を掠めるように、得点が入る。


「おいおい、全く反応しないってのは酷いな。本番はこれからなのに」


と言って、智はサーブを放つ。

瀬戸の正面に向かっていくが、それを体に当てるのが精一杯なのかボールは再び、反対方向のチャンスボールとなり、そのままダイレクトでアタックを決めて、得点を決めた。

来栖は再び、腰を下ろして、待ち構える。

彼の目はまるで、獲物を見定めたかの様な目で睨みつけ、それに多少の警戒をした智だったが、さっきよりも変化のついたバールを完璧にあげる。

そのまま、瀬戸がトスを上げ、それを華麗アタックして得点を決めた。


「相変わらず、調子はいいみたいだな。智」

「そういう事はせめて、返す前に行って欲しかったよ。」


いけ好かない野郎だと吐き捨てるように言う。

と思いながらも一気に集中力を高める。


「済まない気をつけ給え、ブラザー。彼を速攻で倒すつもりだったが、彼に無駄に情報を与えてしまった。」

「どういう意味ですか?」

「見ればよくわかるよ」


と言い放った瞬間まるでさっきの生き写しかの様に智の強烈なサーブをそのまま叩きつけた

テンテンとそのまま後ろの方へとボールが行く。

優希は驚愕を目に表した。

それは一挙手一投足まで先ほどまで見ていた、智のサーブと瓜二つだったからである。


「腹立たせる行為が得意だな。相変わらず」

「褒めてほしいものです。彼は上手いプレーしか真似しようとは思わないそうですから」


瀬戸が自信満々に彼の代わりに答える。

そのままずるずると点を取られていき、智・優希ペアはどんどん離されていく

強烈なサーブが放たれたが、完璧に見切ったのか綺麗にボールを奪う、智

優希はトスを上げて、智がアタックをしようとした瞬間

ブロックに飛び移る瀬戸だったが、躱して放とうとする

然し、まるで見透かしたかのようにブロックをしてくる瀬戸


「相変わらず、何考えてるか全く把握できないな。瀬戸」

「いやいや、怖くないね。君のパートナはマヌケっぽいみたいだからな。」


高笑いをする瀬戸

現状は8−2でこっちが圧倒的に不利なのは否めない

現にサーブは全て彼の方へと打たれていたのだ。

それに対し、優希は下を向くが、智は否定するかのように繋ぐ。


「彼は俺が認めた優秀な男だ。それを今から証明してみせよう」

「減らず口を元に彼は全くついていけていないじゃないか」


瀬戸は少々喧嘩腰で、相手を威嚇するが、それを我関さずの目で見つめる智


「...すみません。庇っていただいて」

「そんな事はない。君の実力は十分僕が知っている。だから思い切って行ってこい。」

「...はい」


優希は集中力を高め、相手のサーブに対して、冷静さを残したまま、必死で体でボールを宙にあげた。

高く上がったボールをトスする体制に持っていく、智

タイミングが悪かったのか、助走が遅れたのを気にして完璧な体制で打てないと判断した優希

それを完全にシャットアウトしようと瀬戸が飛びかかる

然し、優希はわざと瀬戸の手に当てて、再び、攻撃に転じ用とする

それをリバウンド再び周りを生かすよう組み立てる優希

それに完全に翻弄されたのか、智はレシーブと優希のトスで流れるような速攻を行なった。


「たまたまが決まって嬉しいか。」

「言ったじゃないか。ブラザーは優秀だと、そして見せてやりな。君のサーブで彼らを翻弄する様を」

「はい」


と綺麗な返事で答えたジャンプフローターサーブでサービスエースを勝ち取る

然し、その後すぐに決めた後に強烈なアタックを見舞われた。が智のアタックで再び点を取る

そのあとは瀬戸に完璧に取られ、優希を狙いすましたかのように得点を奪う

そして瀬戸のサーブを放ち、其れを一回ででシャットアウトしにいよいよ、智のターンに入る。

再び襲ってきた強烈なサーブをまたもや完璧に受け流す来栖

それを瀬戸が彼にトスをして、智がブロックに向かうが、強烈なアタックで高山の手を吹っ飛ばして勝負を決めた。


「10−5で勝者、来栖・瀬戸ペアです。」


高山はこれからってところで大敗してしまった。


「御免なさい。折角後ちょっとの所でしたのに...」

「ホント残念だったな。君は結ェ〜局役立たずなまま、負けちゃったんだし、何か反論ある?」


瀬戸は追い込むようにして。勇気を傷つける。

俺は素直にカチンときた


「おい、アンタ瀬戸とか言ったな」

「あぁ、テメェはどこの誰だよ。」


あの勇姿を見て、まだ挑発できるのだったらこいつは中々いい神経しているなと素直に思った。

と同時に怒りがこみ上げてきた。

結果的には惨敗かもしれないが、彼の勇姿は俺の中に十分燻っていた火を再び灯してくれた

不快な声で挑発をし続ける瀬戸

こいつの頑張りを見た瞬間にこいつに対する怒りで込み上げてくる。


「司会者さん。次の対戦相手こいつにしてくれない。」

「ありがとね。わざわざ勝ちをゆずってくれるような真似をしてくれて」

「馬鹿言うなよ。」


俺は瀬戸を睨みながら、答える。


「テメェは絶対に俺が倒す。」

「やってみろよ。テメェにそんなことが出来るのならな。」



俺と瀬戸の間に小さな火花が飛び散った。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ