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俺と後輩の珍道中  作者: 伊織
21/28

FIle 21 ブルーインパルス3 

一回戦が終わって、残り16名となった。

此処まで手を組んでいた者達と別れ、個人戦となる。


「クソッ!!」と悔む声や泣いてる者までいる

毎年行っているとは言え、負けたら悔しい者だ。

人は最も手に近づいた者にも同様のことが言えるだろう

むしろあとちょっとで手に入ると思った者は避けに悔しさが募る


「おやおや、お嬢さん。よく此処まで来れた者ですね。素直に感心しましたよ。どんなハニートラップで?」

「相変わらずの脳筋ですね、黒部さん。よっぽど優秀なオペレーターさんでしたのね。あなたみたいな脳筋を手足の様に使えたのですから...」

「あぁ!?」

「まぁお下品な事」


えらい険悪な雰囲気だな。

しかも彼女どうやらあっちの方が素面っぽい感じがする。

それにしても何者だ?あの大男。背丈は2M近くあるんじゃ無いか?

そして、何かに気づいたかの様に、こっちに来る。


「やぁ、初めまして。礼治君。君の噂は聞いてるよ。あのビリーを倒した事で君の評判はうなぎ登りさ。」

「はぁ....それは光栄です。」


と言って互いに握手をする。

グッと掴まれた手が妙にデカイし、握力もかなりある感じがする。


「おっと、自己紹介が遅れた。俺の名は黒部幸雄。鎧武学園の2年だ。...色んな意味で仲良くなろう」

「はぁ...こちらこそ」

「気をつけて下さいね。礼治君。そいつは見た目通りの性格ですから」

「それは褒め言葉として受け取るぜ。()()()()()さん」

「黒皇の姫君?」

「つまりな....」


そこから聞いた話によると、どうやらこの二人、元々今回選ばれた5人のうちの二人出そうだ。

黒部の方はうちの学校を倒した事で、今TVで最もホットな人物であると言える。

そういえば、バスケ部の奴らがタイムアップギリギリで逆転されて負けたと大宮が言っていた。

彼に負けたってことか。

何となくだが、威圧感がある。こういう人が強いってのは纏っているものがあまりにも違うのがわかる。


それに、俺と組んでいた姫柊花蓮も只者じゃなかった。

いや、黒皇学院に通っている時点で凄い奴だなとは思っていたのだが、俺の想像の2回りくらいスケールが違った

彼女は黒皇学院の生徒会長でありながら柊銀行というメガバンクのお嬢様である。

しかもそれだけでなく、すでに学校内外問わず成果を残しており、

本人の器量なのか何でも父親の手伝いで業績を上げたこともあるとかないとかの噂すらある。


俺に与えられた問題はこれだけじゃない。

この場にいる人たちは天に選ばれた人間達である。

他にも智だったり、ビリーにあっちには氷川姉妹まで堂々としている。

ってか、俺の前の第4ゲームで突破したらしい。

正直素直に感心した


「先輩!!見てくれました!!僕たちの勇姿を」

「あぁでも、凄いな。ここにいる奴らってみんな只者じゃないんだろう?」

「そうですね,,,,先輩も巨乳美人と一緒に居ましたもんね。」


麗奈がこっちの方を女の敵を見つめるような睨んでくる。

優希もこっちの方を潤んだ目で見てくる。

それに対して俺は肯定も否定もしない。

現に彼女は普通に美人だったし、見惚れていなかったかと言われたら嘘にもなる

しかし、それ以前に必死になっていたからそんな暇すら見つけられなかったのもまた事実である。

彼女は多分途中まで俺を試していたような感じもしていた。

明らかにタイミングを1テンポ遅らせていたのだ。

俺も後半になってから気づいたのだが、何かしらの情報収集をしているような感じがした。

それが何なのかはわからないが、多分、俺の運動能力とかを見ていたのだろう。


油断も隙も無いって感じだ。

ってか、すでに火花が散っており、多分立ち位置的には俺が一番低い。

周りを見渡すと、なぜか姫柊はニヤッと笑っていた。

その時、俺はとあることに気づいた。


「それでは、本線のルールを説明します。今回も同じようにタッグを組んでもらいます。但し、今回は予選とは()()()間とタッグを組んで下さい。」


そう言う事か。

多分、彼女はあらかじめ知っていた可能性が高いのだ

この中だと、多分俺が全体の能力値的に一番低い。

黒部のように圧倒的なガタイもなければ、姫柊のような賢さがある訳でもない。

多分彼女の作戦は、もともと誰でもいいので、決勝に行けるよう、ある程度優秀な部類の人間を見つける。

そして、そいつの情報と、周りの優勝さのあらゆる情報を徹底的に調べ上げた後に、誰と組むべきかをきちんと判断しようと言う作戦なのだろう。


そして、これの一番のメリットは、彼女がそれを最も早く行動に移していたところだ。

彼女は早速のように黒部と手を組んだ。

黒部はそれを了承したかの様に協力体制を用いた。

どうやら、さっきのあれは演技だったらしい。

その時に何か奇妙な違和感が確信へと変わったと確信した。


「あら?御免なさいね。まさかこんな事になるなんて、思ってもみなかったわ」

「初めから、知ってたろ?姫柊さん。」

「いえ...ただ今回のコンセプトと目的を考慮した際、本線もタッグで挑みつつ、こういったケースになるよう、予想はしていました。あとは、それに合わせて、いくつかのプランを計画していただけです。まぁ結果は以下の通りになりましたが...」

「悪いね。いい男の君を騙したくはなかったんだが、これも勝負。遠慮なく勝たせてもらうよ。これでもかなり強い方だからね。」



まぁ、結果だけ見れば、彼女は有利な立ち位置にいるだろう。

相手は俺のことを細部まで把握している上に相手の特徴もしっかり把握している。

そして、俺は彼女たちとほとんど初対面。地力の差がすでにかなりの差がある。

そして、俺にとってこの場がまるで不釣り合いとでも叫ぶかの様な状況だ。

しかし、どうする。俺は誰と組むべきなのかと思っていると、背後から声をかけられた。


「常盤君。私と組んでくれない?」


と後ろを振り向くとそこにいたのは、天宮だった。

俺は思わず。聞き返す。


「いいのか?天宮。俺なんかと組んで...」

「別に構わないわ。ただ、看過出来ない事があったからね。」

「あら、まさか私と戦うおつもりですか?天宮さん?」

「えぇ、見せてあげるわ。私の実力を見せてあげるわ。あなたが井の中の蛙だってこと教えてあげる。」


なんだか、とっても頼もしい存在と一緒に組む事になった。


「それではAブロック一回戦 天宮・常盤ペアVS黒部・姫柊ペアの試合を始めます。」


こうして、ブルーインパルスの本線が幕を開けた。







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