2章 撫子の王女
翌日、アルトはアルメティナ王国の謁見に向かった。そこにはアルメティナ王国の国王カタトがいる。彼はアルトの父で、厳格な人だ。
カタト「来たか、アルト。」
アルト「ただいま参りました、父上。」
カタト「うむ。それで、アルト。お前に伝えなければならないことがある。」
アルト「伝えなければならないこと?一体何でしょうか?」
カタト「今日、隣国ミスアンダスティラ王国から王女と騎士2人がこちらに来るそうだ。」
アルト「なるほど…。」
カタト「だからお前には、その3人を迎え入れてほしいと思うんだ。次期国王候補として任せられるか?」
アルト「はい、承知いたしました。必ずその3人を喜んで歓迎いたします。」
カタト「うむ。それでこそ、私の息子だ。ぜひ、頑張ってくれたまえよ。」
アルト「はい、もちろんです。」
アルトはそう言って、謁見を後にした。
アルト「ミスアンダスティラ王国か。隣国であることは知っているけど、あまり関わったことはないな。いい人たちであるといいな…。」
アルトは1人でそう言った。
アルトはエドワード、カイトのもとに合流した。
アルト「今日、ミスアンダスティラ王国から王女とその騎士2人が来るそうだよ。ぜひ、僕と一緒に歓迎してほしいんだ。」
エドワード「もちろんです。ただ、怪しい者である可能性もあるので、注意したほうがいいですね。」
カイト「何言ってんだよ、エドワード。あのミスアンダスティラ王国だぜ?怪しい者なわけないだろ。」
エドワード「そうだといいんだが…。」
カイト「アルト様、大丈夫っすよ。アルト様は俺たちが守るんで、安心してください。」
アルト「はは…。心強いよ。」
その時、1人の兵士がアルトたちのところへ来た。
兵士「ミスアンダスティラ王国からの使者が3人、門へ到着いたしました。」
アルト「来たみたいだね。よし、行こうか。」
エドワード「はい。」
カイト「もちろんっすよ。」
そして、3人は門の前へ向かった。
門の前へ着いたとき、すでに3人はそこにいた。その王女は気品で可愛らしい衣装を身につけている。
セレナ「こんにちは。ミスアンダスティラ王国から参りました、セレナと申します。」
サイラ「わ、私はセレナ様の騎士のサイラと申します。」
キノア「あたしはもう1人の騎士のキノアと言います。」
3人は深々とお辞儀をする。
カイト「いやー、可愛いっすね。まさに撫子の王女っすよ。」
エドワード「こら、カイト。変なこと言わないで。」
エドワードとカイトが言う。
セレナ「ふふっ。お褒めいただき、光栄に思います。」
セレナは笑って言う。
アルト「君がセレナ王女だね。父上から話は聞いてるよ。アルメティナ王国の王子として、3人を歓迎するよ。」
セレナ「ありがとうございます。あの、失礼ですが、あなた方のお名前を聞いてもよろしいでしょうか?」
セレナが尋ねる。
アルト「ああ、僕はアルメティナ王国の王子、アルトだよ。よろしくね。」
エドワード「私はアルト様の騎士のエドワードと申します。よろしくお願いいたします。」
カイト「俺はカイトって言う者っす。よろしくお願いしやっす。」
エドワード「こら、カイト。その言い方は良くないだろ。」
カイト「なんでだよ?悪いことなんか言ってないだろ。」
アルトが2人を止めようとする。
アルト「まあまあ、2人とも喧嘩は良くないからやめてね。」
カイト「了解っす。」
エドワード「はぁ…。」
エドワードはため息をつく。
セレナ「ふふっ。3人とも仲がいいんですね。」
サイラ「驚きました。」
キノア「さすがだよね、本当に。」
アルト「まあね。それよりもほら、父上が待っているから、一緒に行こう。セレナ王女、サイラ、キノア。」
セレナ「はい。」
サイラ「うう…。緊張します…。」
キノア「大丈夫だよ、サイラ。アルト様があんなにも優しいんだから、心配しなくていいんだよ。」
サイラ「そうだよね。よし、行こう。」
セレナ「案内はお願いいたしますよ、アルト様。」
アルト「ああ、もちろん。行くよ。」
そう言って6人は門の中へ入っていった。




