↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
53/60

第53話 第3回料理教室

3学期が始まって少し経つと舞留先生に呼ばれた。


「以前話していましたが、また料理教室をやりますか?」


「やりましょう」と僕が言う。


「2回目の時は記入式がいいとの意見もありましたが」


「そうですね。記入式で僕たち2人で選ぶのにしましょう」


「ただ、それだと希望する料理がばらばらになりますよ」


「それで構わないと思っています。作りたい料理を覚える。それが一番大切だと思います。もちろん全員分の意見は聞けないのはわかっていますが」


「わかりました。ではお願いします。そうそう、日にちはこの日かこの日で」


それから花奈と一緒に資料を書いて、掲示板に貼っていった。


家庭科室のアンケート回収ボックスにはたくさんの意見が投函された。


・揚げ物がいいです。トンカツやフライもので。


・ケーキとかがいいです。


・映えるもの。見た目が派手なのがいい。


・ハンバーグを覚えたい。


・ティータイム用にスコーンやクッキー。


花奈が「これなんかどう?」と言う。


見ると


・牛丼。ガッツリ食べたい。


・からあげ。ご飯が進みそうなので。


いかにも花奈らしいが女性の参加者が多いこともあり、この2つは今回は見送ることにした。


そんな中、こんな意見を見つけた。


・2年生はもうすぐ本格的に受験が始まるので、夜食に食べられるもの。


「花奈これがいいと思うんだけど」と僕が言うと


「いいんじゃないかな。受験生頑張れ的な意味も込めて」と花奈が言う。


「夜食って何がいいんだろう。お茶漬けや、おにぎりだと簡単すぎるし、鍋焼きうどんだと春になっていくので、違う気がするんだ」


「う~ん。サンドイッチ?」


「悪くはないけど。う~ん」


「じゃあおかゆ」


「病人や朝食じゃないんだから」


「じゃあ雑炊」


「それならいいかも」


「でも一品だけだと少し寂しいね。じゃあサンドイッチも付けよう」


「その2つ合わないような」


「別に一緒に食べる訳じゃないし、一般人は。でさ、サンドイッチだけど、フランスパンがいい」


「なら夜食として、2つ提案ということで。サンドイッチは具材も作ってもらおう。BLTにタマゴサンドにツナサンドと」


「いいねえ。決定」


こうしてメニューが決まった。



今回の料理教室では、受験生向けの夜食を2品紹介します。


・雑炊。たまごのみのシンプルな雑炊ですが、具材でアレンジ可能です。


・サンドイッチ。今回はフランスパンのサンドイッチです。具材も何種類か作っていただきます。


これで、いつもみたいに募集をした。


男性15人、女性17人と、ほぼ同じ人数になった。


理由は夜食と銘打ったことだろう。


ダイエットを気にする女性がやや減り、受験を意識した男性が増えたといったところか。



料理教室当日。


僕はまず挨拶をした。


「みなさんこんにちは。今回受験に向けての夜食を希望ということで、夜食を2つ提案します」


「提案するのは雑炊と、サンドイッチです。両方ともアレンジ可能なので楽しめると思います」と花奈が言う。


「では、ご飯が炊き上がるまでサンドイッチを作ります」


「挟み方はいくつかあると思うのですが、今回は斜めに切って切り込みを入れます」


「挟む両面にバター又はマーガリンを塗ります。これは野菜などの水分を、パンに水分が染み込まないようにするためです」


「今のがパンのベースです。マスタードを塗るのも美味しいですが、これは好みで。今回は3種類の具を挟んでみましょう」


まずはベーコンを焼き、トマトをスライスしてレタスを入れて挟むBLT。


ゆで卵を潰し、マヨーネーズで和えて、レタスと一緒に挟むタマゴサンド。


ツナをマヨネーズで和えて、レタスと一緒に挟むツナサンド。


これら3つを作っていった。


「トマト切るの難しい」


「キュウリや玉ねぎも入れたい」


「ベーコン焼きすぎた」


そうこうしてると、ご飯が炊けたので雑炊を。


鍋にご飯とだしを入れて温め、醤油で味を調え、最後に溶き卵を流し入れる。


味を整えて完成。


女性の何人かがサンドイッチをスマホで撮る。


見てみると、彩りが良く、写真映えする仕上がりになっていた。


その後はみんなで試食。


女性陣にはサンドイッチを夜食ではなく、お弁当にという意見が多い。


それはそれでありだと思う。


「後は各自、好みでアレンジして下さい。例えば雑炊にはお肉を入れたり、きのこを入れたりとかです。サンドイッチには他に、アボカドやチーズなども良いと思います」と僕が言う。


みんなが食べ終わったころに「希望者がいればこの後、おにぎりの握り方も解説します。よかったら見ていって下さい。最後に受験生のみなさんは頑張って下さい。料理研究会は応援しています」と僕が言って一応締めた。


この後はおにぎりの握り方講座を開いた。


こうして第3回の料理教室は終わったのである。


ちなみに握ったおにぎりは全て花奈が食べました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。