↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
49/60

第49話 学校フォトコンテスト

掲示板にはこんな案内が貼られていた。



○○高校フォトコンテスト


主催:生徒会


あなたが見つけた「学校の一瞬」を写真に残してみませんか?


校内で撮影した、とっておきの一枚を募集します。


【応募方法】

・撮影はスマートフォンでお願いします。

・応募する写真が決まりましたら、下記の応募フォームよりアップロードしてください。

・応募時に「氏名」「クラス」「写真についての一言」を入力してください。


【投票・景品】

応募作品は後日、校内投票を行います。

上位作品にはささやかな景品を用意しています。


【注意事項】

・生徒や教職員など人物を撮影する場合は、必ず本人の許可を得てください。

・許可の確認ができない写真は応募対象外となります。


【応募期間】

○月×日~○月×日


たくさんのご応募をお待ちしています!



「久は応募するの?」と花奈が聞く。


「どうしようかな。そういう花奈は?」と僕が聞く。


「応募しようかな。でも何を撮ればいいんだろう」


「気になったことやものでいいんじゃないか。人だと肖像権で揉める人も出そうだし」


「そっかあ。気になるものねえ」


さっそく花奈は料理をパシャリと撮った。


「おい」


「だって気になるじゃん味が」


「そりゃ、味は気になるけどさあ」


そこへ、松君と恵美理さんがやってきた。


「フォトコンテスト見た?」と松君。


「今見たよ」と僕が答える。


「じゃあ撮っていい?」


「何を撮るの?」


「2人を」


「なんで」


「そりゃあ料理をしてる2人は絵になるからさ」


「ならないよ。僕は写真NGです」


「え~ダメなの?」


「だって恥ずかしいじゃん」


「もし撮られてもいいと思ったら言ってくれ。その時に撮りに来るから」と松君。


「せっかく2人のバカップルぷりを撮ろうと思ったのに」と恵美理さん。


「「バカップルじゃない」」と僕と花奈。


2人はどこかへ行ってしまった。


「久、写真撮っちゃだめなの?」


「うん。みんなに見られるのはちょっと」


「じゃあ私だけが見る分には良い?」


「まあそれなら」


花奈が僕の写真を撮る。


僕もお返しで花奈の写真を撮る。


気づけば何枚撮ったのか分からないほどだった。


時間を忘れるぐらいお互いを撮った。


「さすがにこれはアップロードできないね」と僕が言う。


「そうだね。じゃあアップロード出来るの撮ろうか」と花奈が言う。


お互いが作った料理を撮る。


それをアップロードして僕たちは応募を終えた。



後日投票が行われた。


1位に選ばれたのはクラス全員で教師を胴上げしている3年生の写真だった。


そして2位は体育館で必死にボールを追いかけて飛び込んでいる理沙さんの写真が選ばれた。


タイトルは「夢をつかみ取る少女」


バレーボールに飛び込む瞬間を切り取った一枚だった。


撮影者は戸尾君であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。