第46話 お弁当の試作
翌日、2人でスーパーに買い出しに行ってさっそくお弁当候補を作ることに。
「じゃあ花奈の言ってた豚肉とブロッコリーと卵のクリームパスタから作ろう」
「うん。ショートパスタで作るんだよね」
「スパゲッティだと不向きだからね。どのショートパスタがいい?」
「じゃあペンネで」
「りょーかい」
豚肉とブロッコリーを炒めた後、牛乳、固形スープ、水でクリームソースを作る。
ペンネを加え、茹で上がってソースにとろみが付いたのを確認したら、塩コショウで味付け。
「ペンネは別茹でじゃないんだ?」と花奈が聞く。
「うん。この方がパスタのでんぷんでソースにとろみが付くんだ。洗い物も減るしね」
お弁当に入れることを想定して冷まし、様子を見る。
「ちょっと味見していい?」と花奈。
「まだダメ。冷めた味を確かめたいから」
次はほうれん草と小松菜を茹で水気を切り、細かく刻む。
ナッツ類も砕いておく。
ボウルにご飯と具材を入れ、だし醤油も入れておにぎりにする。
そしてにんじんとミニトマトのラペときのこのガーリック炒めも作る。
少し経ってから2人で食べる。
「パスタすごく美味しいけど、ソースがね。汁気があるのは、お弁当向きじゃないかも」と花奈が言う。
「ソースを煮詰めればいけそうな気がするんだけどなあ」
「おにぎりはナッツの食感が新鮮だね。ただほうれん草と小松菜両方いるかって感じになっちゃった」
「どちらか一つにして、別の具材を足そうか」
「そうね。両方はね」
「同じような感じだからね。でも僕は悪くないと思うよ」
「にんじんとミニトマトのラペは美味しいね。見た目もいいし」
「これはいいかもね。赤やオレンジが入って華やかになるね」
「きのこのガーリック炒めも悪くはないね」
「そうだね。味は良いと思う。僕は色味がもう少し華やかなら合格と言いたい」
完食した後、全体の感想になった。
「主食2つは目新しいけど、要改良かな。副菜的な2つは候補だね」
「私が言った2つは、欠点もあるね。久の提案した2つは候補になったのに」とやや落ち込む花奈。
「でもさっきも言ったけど、目新しいと思うよ。弁当の主食にパスタって聞いたことないし、ナッツを砕いたおにぎりも新しい。僕にはない発想だよ」
「ありがとう。でも考え直すよ。やっぱりソースは弁当には問題だし、ナッツも……そのまま食べた方が美味しいと思う」と花奈が言う。
とりあえず、初日はまずまずという結果になった。
問題は主食をどうするかだと思う。
やはりご飯系が無難なんだろうか。
そうなると、どういう一手間がいいんだろうか。
ちょっと時間がかかりそうだなと思ったのである。




