第45話 全国お弁当コンクールに向けて
放課後、僕は花奈に話をした。
「2学期が始まってすぐに、僕が舞留先生のところへ行ったの覚えている?」
「そういえば行ってたね」
「そこで料理教室と文化祭ともう1つ話をしてたんだ」
「もう1つって?」
「全国お弁当コンクール」
「なにそれ、面白そう」
「すぐに話してもよかったんだけど、花奈には料理教室と文化祭に集中してもらいたかったから」
「それで、どんな大会なの?」
僕は舞留先生にもらった資料を見せる。
全国お弁当コンクール
大会概要
全国の高校生が「テーマに沿ったお弁当」を考案する料理コンテスト。
応募資格
高校生(2人1組)
学校単位で応募
1校につき1作品のみ応募可能
一次審査(書類審査)
提出するもの
レシピ
完成写真
お弁当テーマ
使用食材一覧
原価計算書
審査項目
テーマ性
彩り
栄養バランス
独創性
実現性
1人あたり700円以内
本選
開催地
東京都・新宿
出場校
全国8校
「面白そう。でもテーマって?」
「そこなんだよね。好きなものや美味しいものを作ればいい、というわけじゃないし」
「私だったらってのはあるけどね」
「どんなの?」
「お母さんに食べてもらいたいお弁当」
「なるほど……」
「でもそういうのとは違うんでしょ?」
「いや、いいんじゃないか。ただ親にした方がいいかもしれない」
「でもこういうのって、世界に届けたいお弁当とか、未来でも食べたいお弁当とかそういうのじゃないの?」
「いや親に食べてもらいたいお弁当で行こう。高校生らしくストレートでいいと思う」
「じゃあ、あとはどういうお弁当にするかだね」
「そうだね」
「疲労回復や栄養のあるのがいいな。もちろん美味しいの前提で」
「となると、候補は、豚肉、卵、ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、きのこ類、ナッツ類といったところか」
「彩りも審査対象にあったよね。茶色と緑ばかりだね」
「じゃあ、にんじんやミニトマトも加えたいね」
「ちなみにごはんじゃないとだめなのかな?」
「そんなことないよ」
「だったら主食は豚肉とブロッコリーと卵のクリームパスタとか」
「いいねえ」
「一応ごはんなら、ほうれん草と小松菜とナッツのおにぎりとか」
「花奈どうしたの。アイデアがすごい」
「私も勉強してるからかな」
「今度作ってみよう。ただパスタはショートだね。ペンネかシェルかフジッリで」
「そうだね。スパゲッティは無理だね」
「じゃあ僕からも。にんじんとミニトマトのラペかミニトマトときのこのガーリック炒め。ラペの方が、赤とオレンジで彩りは良いかも」
「じゃあ今度作ろう」




