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第43話 アメリカ レキシントン高校

後日再び国際交流部の人がやって来た。


「明日の朝、早くで申し訳ないが、8時からオンラインをする。そして材料がこれだ」と言ってメモを渡してくれた。


僕は早速材料を買いに行った。


材料を見る限り、特に珍しいものはない。


これは簡単な料理だろうと思った。


翌日花奈と一緒に30分前に学校に着き準備をする。


今回も調理実習室でのオンラインだ。


向こうは17時。


夕方の時間帯だ。


海外の学校と本当にオンラインでつながっているのだと実感する。


「では日本のみなさん。Chicken-Fried Steakを作ってくれ」とレキシントン高の人が言う。


僕は唖然とした。


花奈もびっくりしている。


「チキンステーキなのに鶏肉が無い。牛肉しかない!」と僕が言う。


花奈も「どうなっているの」と困惑している。


レキシントン高のみんなは大笑いをしている。


考えても分からないので材料をみて作ってみることに。


牛肉に塩コショウをして、小麦粉をつけてはたく。


卵液にくぐらせ、油で揚げる。


ここで僕は迷う。


牛乳をどこで使う?


牛乳を持って立ちすくす僕が面白いのか、向こうでは笑い声がする。


やっぱり牛乳が謎だ。


バターで小麦粉を炒め、牛乳を加えてベシャメルソースを作る。


これを先ほどの揚がった牛肉にかけて完成だ。


「どうだ!」と僕が言う。


レキシントン高校の生徒がどよめく。


そして「とても惜しい。ただソースが違う。それだとフレンチスタイルだ。Chicken-Fried Steakはグレイビーソースをかけるんだ」


「そっかあ」


「後は、牛肉をまな板の上で叩き、薄くのばして柔らかくして、ナイフで細かい切り込みをたくさん入れれば完璧だ」


「なるほど」


「Chicken-Fried Steakっていうのはチキンを揚げるような方法で調理した牛肉って料理なんだ」とレキシントン高の生徒が言う。


「グレイビーとベシャメルじゃ大分違うね。くやしい」と僕が言う。


「まあ、気を落とすな。かなりいいとこまで行ったんだぜ。次はグレイビーソースで食べてくれ」



次はレキシントン高校がかつ丼を作る番だ。


こちらもイギリスのファラリス・アカデミーと一緒で順調に作る。


「悪いな。この前ハワイで似たような料理を食べてきたんだ」とレキシントン高校の生徒の1人が言う。


最後にカツの隣に目玉焼きを落とし完成した模様。


「ポイントも知ってるぜ。目玉焼きは半熟じゃないといけないんだろ?」とレキシントン高校の生徒が言う。


「惜しい」とみんなで言う。


「食べたのロコモコ丼だね。日本の料理じゃないよ」と僕が言う。


「oh~」と自信満々に語ってた生徒が言う。


「最後卵は溶いて入れるんだ。それ以外は合っている」と僕が言う。


「それはわからないよ」


「でもこれはこれで美味しいよ」


「よかったら卵を溶いて作ってくれ。この料理、日本人以外にも人気なんだよ」と僕が言う。


「じゃあ今度作って食べるよ。またやろうぜ!」



こうして、イギリスとアメリカの2校との料理を通した交流が終わった。


料理を通した交流は楽しかった。 


僕も花奈もまた参加したいと思った。


今度、本場のフィッシュアンドチップスとアメリカンピザを教えて欲しいなと僕は思ったのだ。

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