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第42話 イギリス ファラリス・アカデミー

2日後国際交流部の人がやって来た。


明日の17時からイギリスのファラリス・アカデミーとオンラインをするということになった。


そして材料が書かれた紙を渡された。


「これは……!」と僕が思わず声を上げる。


「どうした、どれが問題だ?」と国際交流部の人が聞く。


「ラムのひき肉って売ってるの見たことが無いです。そうですね。お肉屋さんに相談してみないと」


「とにかく頼む。お金だが部費から落ちるから領収書はもらうの忘れるなよ」


僕はお肉屋さんに行き、交渉をして手に入れることに成功した。


そして翌17時少し前、調理実習室にみんな集合した。


パソコンやカメラも持ってきて、準備を進める。


「向こうには僕たちが料理を出来ないんで専門家に助けを求めたと言ってある。尚2人には通訳をつけるので、君らは日本語で構わない。たまに英語を使うと彼らも喜ぶけどね」と部長さん。


時刻が17時になったのでオンラインでの会話が始まった。


そしてさっそく作ることに。


「ではシェパーズパイを作ってくれ!」とファラリス・アカデミーのみなさんが言う。


僕と花奈は改めて材料を見る。


花奈が「パイなのにパイ生地がないんだけど」と言う。


「HAHAHAHA」と早くも向こうで笑っている。


「じゃがいもが多いね。これがポイントだろう」と僕が言う。


「oh~」


「じゃがいもを薄く切って乗っける?」と僕が言う。


「HAHAHAHA」


「違うのかな。じゃあマッシュポテトにするのかな?」


「oh~」


「でもさあ。このラム肉の量をマッシュポテトで包めるかな?」


今度は向こうも黙り込む。


ヒントはなしになった。


「我が校の料理研究会の名誉にかけて、シェパーズパイとはこうだ!」と僕は大げさに言い、料理を開始する。


フライパンにラムのひき肉とみじん切りにした野菜を炒めて味付けをする。


そしてマッシュポテトで蓋をするように上に乗せてオーブンで焼く。


「どうだ!」と僕が言う。


ファラリス・アカデミー側がざわついている。


「惜しい」と向こうで言っている。


「惜しい。ほとんど正解だ。ただ肉は炒めるだけじゃなく、グレービーで少し煮込むんだ」とファラリス・アカデミーのみんなが言う。


「そっかあ」と僕が言う。


「ちなみにラム肉じゃなくて牛肉だとコテージパイっていうんだ。こっちも作って食べてくれ」


「オーケー、今度作ってみるよ」と僕が言う。


シェパーズパイもどきを、みんなで食べたのである。


「ラムのひき肉って日本じゃ食べないから、新鮮で美味しかった」



そして次は逆になる。


「俺は知ってるぜ。日本のDONっていう料理は、ご飯の上に具を乗せるんだろ?」とファラリスの人が言う。


「おお~」と僕らが言う。


「多分このポークを揚げると思うんだ」


「おお~」


ファラリス・アカデミーの人たちは順調に作っていく。


しかし最後で急にみんな料理の手が止まり話し合っている。


「どうしたんですか?」と僕が国際交流部の人に聞く。


「卵をどうするかで迷っているんだ。ゆで卵派と目玉焼き派とスクランブルエッグ派に分かれている」


しばらくして意見がまとまり、カツの隣に卵を落とす。


目玉焼き派が勝ったみたいだ。


「どうだ!」とファラリス・アカデミーの人が言う。


「とても惜しい」とみんなで言う。


「卵は溶いてかけるんだよ」


「oh~。その発想はなかったよ」


そしてファラリス・アカデミーの人たちも食べ出す。


「これはこれで美味しいよ」とのこと。


そしてお互い、いつかまたやろうということになった。


「Thank you!」


「Arigato!」


こうしてファラリス・アカデミーの人たちとの交流は終わった。

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