第34話 団子祭り
僕は2学期の予定を考えている。
料理教室と文化祭だ。
文化祭はまだ決まっていないけど、是非やりたい。
料理教室に関しては、前回と同じ4種類掲示してアンケートで選んでもらう方式にしようと思う。
すでに4つの候補は決めてある。
2つは花奈に教えないとダメだけど。
問題は文化祭だ。
何を出していいか何も決まっていない。
IH2~3台しか使えないからだ。
最悪、調理実習室で作って運ぶ方法もあるけど、出来れば使いたくない。
ならば、出来る料理をいくつか考えるしかない。
あれこれ考えたり、ネットで調べたりして数時間。
やっと文化祭で出せそうな候補が1つ見つかった。
そうしていると、松君から連絡が来た。
明日、松君の家で夏休みの宿題をやらないかと。
花奈や恵美理さんたちにも声をかけてるとのこと。
そうしていると花奈から連絡が来た。
「松君から誘いがきたけどどうする?」
「僕は行くよ。松君の許可を取れれば、松君の家で作ってみたいのもあるし」
「そうなの、何作るの?」
「お団子」
「お団子なんて珍しい」
「普通の団子じゃないよ。試してみたいんだ」
「私も手伝う」
「うん。許可が下りたら頼むよ」
花奈とのやり取りを終えると、松君に聞いてみた。
「勉強の後に台所借りていい?」
「もちろんいいよ。何を作るんだい?」
「お団子」
「えっお団子?月を見ながら食べるって秋じゃなかったっけ」
「そうだよ。今回は試しに作ってみたくて。言わばみんなは味見役」
「そういうことなら、僕らでよければ」
翌日、僕はたくさんの買い物をした後に松君の家に行った。
松君の家に着くと、僕が1番乗りだった。
「久、ようこそ。それでお団子の材料とかは?」
「ここに」と言って僕は2つ持ったバッグの片方を指す。
「冷蔵庫に入れておくものがあれば入れておいてくれ」
そう話していると、みんなが次々とやってきた。
6人揃ったところで、みんなで宿題を。
わからないところがあれば教え合う。
戸尾君と理沙さんは教えてもらう側だったが。
数時間の勉強が終わった。
松君が僕に「台所使っていいよ」と言う。
僕は花奈を呼び、一緒に台所に向かう。
「なになにご飯作ってくれるの?」と恵美理さん。
「ご飯じゃないんだ」と僕が言う。
そして松君がみんなに言う。
「もうすぐ花火大会があるじゃん。一緒に行かないか」と台所にいる僕らにも聞こえるように言う。
「行く行く」と戸尾君、恵美理さんと理沙さん。
「2人はどうだー?」と大きな声で松君が僕らにも聞く。
花奈が僕を見るので、頷くと「わたしたちも行く」と花奈が答える。
その後は4人で花火大会の話をしている。
一方僕は花奈に団子の作り方を教える。
団子粉と水を混ぜるだけ。
あとはこねて丸めるだけ。
「えっ?こんなに簡単なの?」
花奈には3分の1ほど作るように頼む。
残りの3分の2には3分の1ずつ食紅を加え、ピンクと薄緑にする。
そしてこれもこねて丸めるように指示。
丸めた団子は鍋で茹で、その後冷水に。
その間に僕は別のことを。
ホイップクリームを7分立てに泡立てる。
これも3等分にして、イチゴパウダー、ココアパウダー、抹茶パウダーを混ぜる。
3色の団子をミニ串に刺した後に、3色のホイップクリームをそれぞれの色にかける。
ただ、白い団子には、ココアパウダーを混ぜたチョコ色のホイップクリームをかけた。
そして、ストロベリーチョコや、チョコスプレーなどをトッピングで完成。
「すごい。おしゃれな団子だ」と花奈が言う。
花奈が「すごい!」と喜ぶので、みんなも見に来る。
「今持って行くから」と僕が言う。
「うおーすげー」と戸尾君。
「スマホで撮ろう」と恵美理さん。
「すごいね。でもいったいどうしたんだい?」と松君。
「実は」と僕は、文化祭に参加したいこと。
そして文化祭に出す料理を考えていること。
その1つがこの団子だというのを説明した。
みんながもし文化祭に参加出来たら協力するよと言ってくれた。
さて団子は、花奈と運動部の理沙さんの2人で半分以上食べてしまった。
この食べっぷりに戸尾君が口をあんぐりと開けてしまった。




