↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
32/60

第32話 夏休み突入

お昼過ぎに花奈から連絡が来た。


「久の家に行っていい?」


「別にいいけど」


ピンポーンとチャイムが鳴る。


「来たよー」と花奈。


「家の前から連絡してきたのかい」と僕が言う。


「じゃあ入るね」と言って家の中に入って来て、僕の部屋に向かう。


僕の部屋でくつろぎながら「今日は何作るの?」と花奈が聞いてくる。


「まだ決めていないんだ。料理教室用のにするか、それとも別のものにするか」と僕が言う。


「別のものって?」


「2学期って文化祭あるじゃん」


「うん」


「料理研究会として出店したい」


「それ、いい!」


「まだ聞いてみないとわからないけどね。出店するなら調理実習室は使えない。空いてる教室でやることになると思う。それに料理も限られると思うし」


「限られるって?」


「早い、安い、美味しい。そして他と違うことだね」


「というと?」


「早く提供出来て、値段も抑えて、他のクラスでもカレーや焼きそばなどはやるだろうから、それらとは差別化をしないといけない。そして美味しい」


「例えば、しょうがやき定食とか?」


「それはありだね」


「あとはなんだろう」


「ある程度は名前を知られてる方がいいかな。例えばウハーとか出しても何それってなっちゃうし」


「ウハーって何?」


「ロシアの魚のスープ」


「インパクトはありそうだけど」


「でもお客さんが味が想像できないのは躊躇(ちゅうちょ)すると思うんだ」


「なるほどねえ。文化祭の料理も考えなくちゃだね。料理教室はこの前言ってた……肉じゃがやオムライスだっけ。それらも覚えないとだしね」


「そして別の話になるけど、花奈がよければ夏休み中にどこかに行きたいな」


「行こう! 行きたい! どこへ行く? 泊まり?」


「いやそこまでは考えてないかな」


「えーいいじゃん」


「まあ近場でいいからどこかにね」


「夏休み中にやることいっぱいだね。なんか久、少し変わったね」


「僕が?」


「うん。いい意味で」


「だといいんだけどな」


「とりあえずは今日は何作ろうか?」


「そうだなあ親子丼は?」


「食べたい!」


「じゃあ決定だね。鶏肉買いに行こう」


「うん。夏休み、毎日久のところに来ないといけなくなっちゃったね」


「それは嫌だな」


「そんなあ……」


「だって僕も花奈の家に行きたいもん」


「来て来て。明日でもいいよ」


そして親子丼を作りながら、話し合う。


料理教室や文化祭や旅行のことを色々と。


やっぱり花奈と一緒にいると楽しいな。


僕は花奈の笑顔を見ながら思ったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。