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第26話 期末考査が終わって

期末考査が終わった。


明日と明後日は授業が休みである。


帰りがけに花奈がやって来た。


「明日10時に駅に集合ね」


「明日?」


「まさか忘れたの?」


「いや明後日だと思ってた」


「じゃあ明日ね。あっ歩きやすい靴で来てね」


「それで、どこに行くの?」


「内緒」そう言うと花奈は去って行った。


そう、少し前にテスト明けに2人でどこかへ行かないかと花奈に言われたのだ。


どこに行くのだろうか。


歩きやすい靴。


これが唯一のヒントだ。


映画館や水族館ではなさそうだ。


花奈のことだから食べ放題のお店も考えたが歩きやすいとなると違う。


神社巡りとかかな。


この前の深大寺が気に入ったのだろうか。


もしやハイキング。


あっ高尾山。


これなら歩きやすい靴にも納得がいく。


僕は高尾山と予想して、明日を迎えた。



朝10時5分前に駅に着くと、すでに花奈がいた。


季節も夏がすぐそこで、花奈は薄着で来ていた。


こんな薄着で高尾山?と僕は疑問に思った。


「それでどこに行くの?」


「内緒」


電車に乗り、都心に向かう。


高尾山は、はずれのようだ。


電車を何度か乗り換える。


僕の全く知らないところだ。


しばらくすると「着いた!」と花奈が言う。


「ここどこ?」


「戸越銀座」


「えっ?」


「さあ行くよ」と花奈が歩き出す。


長い商店街が見える。


まずは団子屋を花奈が見る。


そして1店1店見て回る。


するとあるお店で立ち止まる。


「おでんコロッケって何?」と花奈が言う。


僕もなんだか想像がつかない。


花奈はおでんコロッケを買うと、1口かじった。


「出汁の味がして中に大根が入ってる!」と花奈が言う。


そして僕に「食べる?」と聞く。


僕は興味はあったけれど、女の子の食べかけなので遠慮をすると、


「いいからいいから」と言って僕に渡す。


僕はドキドキしながらコロッケを食べる。


コロッケも美味しかったが、それ以上にドキドキしてしまった。


当の花奈はすでに別のお店を見ている。


鯛焼きのお店に興味を持ったようだ。


「冷たい鯛焼きだって」と言うと、チョコ&マスカルポーネを買いすでに食べている。


僕はお好み鯛焼きというのが気になって購入。


キャベツ、ベーコン、紅生姜、マヨ、ソースがはみでるぐらい入っていて美味しい。


確かにお好み焼きだ。


すると花奈が僕が買ったものを1口食べる。


「うん。これも美味しい」


花奈さん。


また食べかけが気になるんですけど。


その後も気になった食べ物を食べていく。


「チーズ生ナボナ」というものを食べ、メンチカツ、から揚げと食べていく。


テスト明けに行きたかったところって食べ歩きだったのか。


それで歩きやすい靴と。


花奈はずっとテンションが高く、気になる食べ物を見つけては食べ、美味しいものを見つけると僕にも食べさせてくれる。


なんかそんな花奈を見るのが僕は楽しくて仕方がないようだ。


1.3kmの商店街の端まで行くと、「あ~楽しかったし美味しかった。またこういうところに来たい」と言う。


「そうだね。また今度別のところへ行こう」


「今、言ったね。絶対だよ」


こうして2人で帰って行った。


おしゃれなところでもない。


有名な遊び場でもない。


でも花奈はとっても楽しそうだった。


この笑顔をずっと見ていたい。


そう思ってしまうほどだった。

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