第24話 決まっていくこと
期末考査が近いのでテスト前の最後の料理作りとなった。
今日作るのはレアチーズケーキ。
花奈にはまだ早いかなとも思ったけど、色々と要望があったので仕方がない。
「レアチーズ・レアチーズ」と花奈はテンションが高い。
「じゃあスーパーへ買い出しに行くよ」
「はーい」
スーパーへ着くとクリームチーズやヨーグルト、生クリーム、ビスケットなど、必要なものを買った。
「ビスケットって食べるの?」と花奈が聞く。
「砕いて台にするんだよ」
「そういえば、レアチーズケーキってそんなのだった」
ビニール袋にビスケットを入れて麺棒で叩いて砕いた後にバターを入れる。
いくつかのボウルに分けて、ゼラチンを入れたり、クリームチーズやヨーグルトや砂糖を入れて混ぜたり生クリームを七分立てにしたりする。
それぞれを混ぜ合わせた後は、冷蔵庫で2時間冷やして完成。
待っている間に、今回のポイントのおさらいをし、そして料理教室の話題に。
お互い意見を出し合っていると、恵美理さんと理沙がやってきた。
「ちょっと早いかな」と恵美理さん。
「うん。固まるまでもう少しかかるね」と僕が言う。
「なに話してたの?」と理沙さん。
「実は……」と、料理教室を開くように頼まれたことや、メニューをどうするか話していたことを説明した。
「ふうん。そんなの簡単じゃん」と恵美理さん。
「というと?」と僕が聞く。
「アンケートを取ればいい。いくつか候補を出してどれがいいかを投票してもらう」
「なるほど」
「さらにこの利点は、何人ぐらい来そうなのか、男女どちらが多いのかも分かること」
「恵美理すごい」と花奈が言う。
「もっと褒めてもいいんだよ」
「いや、それは本当にいい案だ」と僕も言う。
「そうだ。あと夏休みプールに決まったから」
「えっ?」と僕が言う。
「ごめん。4人で決めちゃった」と恵美理さんが笑って言う。
「そこ遊園地と併設だから、そっちでも遊べるし」と理沙さん。
「うんわかった」と花奈が言いつつ、僕を見る。
「わかった」僕も言う。
「だいたいこの日あたり」と恵美理さんがスマホのカレンダーで日にちを示す。
「2人は水着持ってるの?」と花奈が恵美理さんと理沙さんに聞く。
「ううん今度買いに行く」と理沙さん。
「私も行く」と花奈。
「じゃあ一緒に行こう」と理沙さん。
「久君、今想像してる?」と恵美理さん。
「してないです」と僕が言う。
「ふうん、どうだか。まあいいや」と恵美理さん。
時計を見ると2時間が過ぎていた。
僕が冷蔵庫に行き、レアチーズケーキを見てみる。
しっかり固まっているようだ。
花奈を呼び、レアチーズケーキを切り分ける。
その間に僕が紅茶を淹れる。
レアチーズケーキはまたもや、不均等な4つに分けられて出された。
当然、僕のだけ少量。
「コクがあって美味しいじゃん」と恵美理さん。
「コクがあるのにさっぱりした感じで美味しい」と理沙さん。
「デザート毎回レアチーズケーキを作ろう」と花奈が言う。
僕はもう少しレモン汁を入れてもよかったかなと思った。
でも3人が満足したなら、これでよかったのだろう。
食べ終わったので2人が帰ろうとする。
「そういえば2人はテスト勉強してるの?」と僕が聞く。
「久君助けて」と2人が言う。
「じゃあみんなで勉強会をやろう」と花奈が言った。




