徘徊ロボット、今日も文明を破壊していく
『警報!警報!巨兵接近!巨兵接近!繰り返します!!』
仕事の休憩時間、突然スマホが大音量で鳴り出した
「嘘だろ!?何でこっちにくるんだよ!?」
「急いで逃げるぞ!!早くしろ!!!」
先輩も店長も仕事服のまま外に走り出した、俺は間に合ったので荷物を持って店を飛び出す
外は大パニックになっており、人々が悲鳴を上げながら走っている
逃げる人々の背後を見ると、高層ビルの間に巨兵…巨大ロボットが見える
高層ビルと同じ程度の高さ、アンバランスで右側が大きな腕
けれど一番の特徴は、人で言うところの顔部分に大きな穴が開いている点だ
「何してる!?早く逃げるぞ!!!」
立ち止まってロボットを見ていると、見兼ねた店長が俺の腕を掴んで走り出した
ロボットは人もビルも無視して真っ直ぐに歩いている、そしてぶつかるビルを全て薙ぎ倒していく
一歩毎に地響きと同時に大きく揺れ、ビルが倒れた衝撃で粉塵混じりの爆風が吹き荒ぶ
なんとか安全と思われる場所まで逃げた頃、甲高い音と共に戦闘機が飛んできた
「おい、まだ諦めてないのかよ?」
「いや、誘導じゃないか?」
避難所の近くの高台からロボットを眺める、戦闘機がロボットの近くを飛ぶ姿も見える
けれどロボットは戦闘機を無視して、ただただ真っ直ぐ全てを薙ぎ倒しながら進んでいる
戦闘機がミサイルを撃ち込んでも反応すらしない
ロボットが見えなくなった頃には、ビルも山も何もかもが真っ直ぐと薙ぎ倒されていた
これは、人類が手に負えなくなったロボットに怯えて暮らす人々の話である
主人公
極東の島国で生活している平凡な男性(23歳)
平凡な家で生まれて平凡な人生を歩んでいるこの世界ではよくある日々を暮らしている
職場はぎりぎり崩壊しなかったので無職にはならなかった
巨兵『安全地帯防衛機構七型(暴走)』
世界中の研究機関が協力して作り上げた理想のロボットだった…
数カ国が自国にのみ都合のいい動きをするように魔改造を施していた
それらいくつかの改造が干渉し合い、止めることのできない災害へと成り果てた
はぁ、最悪だよ…
店長?店は無事でしたよね?
店が無事でもな、客がいないんだよ
あー…ターゲット客層は学生ですもんね
このままじゃあ、給料も支払えなくなるぞ…どうしたもんか…
じゃあ、復旧のために来てくれてる作業員向けのメニューはどうですか?
…なるほどな、それでいくか
はい、がんばりましょう!
※ロボットの数は4つ、それぞれぶつからないように移動しており…現時点で2カ国ほど滅亡した




