嘘…
まさか…………
リツがひかれてしまうなんて……
「……」
リツは道路に倒れたままだ。
その時…
ザァァー
雨が降ってきた。
この間のと同じ…
暗くて…
冷たい…
雨だ……
「リツ…リツ……?リツ!!!!!」
私はそこで意識を失った。
なんだかあたたくて私は目を開いた。
「……」
白い天井。
心配そうに私を見つめる女の人。
「先生!目をさましました!!」
大きい男の人が来た。
「よかった…」
「あの…ココは…?」
「病院だよ」
「(あ…そうだ…確か私リツと一緒に…)」
「大丈夫かい?」
「リツ…リツは!!!!」
「リツ…?」
「私の横に男の子が倒れていたでしょう!血を流して!!」
すると、看護師さんと医師の先生が顔を見合わせた。
「あなたの横に男の子なんて倒れていなかったわよ?」
看護師の人が言った。
いなかった……?
そんなはずない…
だってさっきリツは私をかばって…
「嘘…嘘でしょうっ…!」
「本当だよ」
「嘘だ…」
「まだ目をさましたばかりで、混乱しているんでしょう…少し休みなさい」
先生が言った。
看護師と先生は少し困ったような顔をして、私に言った。
「君は昔交通事故にあったことがある…その後遺症がまだ残っていたのかもしれない…」
「あなたのご両親が命をかけて守ったのよ…でも貴方はまだ幼くて、軽く頭を打っただけでもダメなくらいだったの…」
「もう少し休んでいたほうがいい…」
ガチャ
先生と看護師さんは出ていった。




