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坂道ゲート
長い、長い坂道を私はいつものように自転車で下っていた。
そこには、友人がいた
不思議な感覚…。
『おはよう…。あんたここで何してるん?』
振り向いた友人は、
『おはようございます…』
『何で...他人行儀に…。』
友人の娘だった。
『ごめんね…。おばちゃん、お母さんかと思って…。あんなばばぁ…あッごめんね。ばばぁなんて言って(笑)間違えられたら嫌よね(笑)。』
仕草も、笑い方もそっくりだ…
周りは朝下った坂道のはずなのに、もう夕暮れ
『もうこんな時間…。ご飯用意しないと…。』
私は、ふと自分の服装をみて、びっくり。
私は、学生時代の制服を着ている。
目の前には…友人がいた。
『帰ろう。明日は試験だね(笑)自信ある?』
何度も見返した。確かに彼女はいる。
夕暮れ、懐かしいこの道。
朝、確かに、この坂道を自転車で下った...
なのに今は、夕暮れ、彼女は
『どうしたの?』と振り向いて友人は笑顔で聞いてくる…。
『えっ…』
私は黙って友人と夕暮れのこの懐かしい道を歩き始めた。
坂道を下って、不思議なゲートをくぐったかのように、歩き始めた。
夕暮れのこの懐かしい道を…。




