51話 オークとの戦い
馬車が激しく揺れるたび、服から出ている部分がすれて痛い。
私が入れられている袋はどうやらそうとう目の粗い固い生地で出来ているらしく、木の皮のようなザラザラした感触でトゲみたいになった箇所もあった。これって木の実を入れとく袋じゃないの?やだ、もしかして虫いるんじゃない?
「ミュ!ミュー!」
「ミャーア」
「大丈夫よ、お願い鳴かないで…あいつら何をするかわからないわ」
私が胸に抱え込んでいる、エプロンで包まれた子猫達が怯えて鳴いていた。必死でエプロン越しに撫でて落ち着かせようとするが、その小さな体はぷるぷる震えている。
怖い、怖いんだけど、この子達を守らなきゃという気持ちが勇気を奮い立たせ、泣いてしまいそうな自分を叱咤する。ここでめそめそしていても何にもならない、誰かが助けに来ると信じて今は堪えるんだ。
…どうしよう?なんで、なんでこんなことになったの?
袋の目が粗いせいで微かに外の光が入り込む中、私はどうしていいか分からず途方にくれていた。
ほんの数分前、私は日課になりつつある猫達への差し入れを持って村の広場へ向かっていた。うちの宿で出してるやつの残りなんだけど、父さんは味付けを控えめにした猫用のを別に作ってるの。これじゃ残り物じゃないわよね。
でも広場の入り口で、冒険者っぽいけど見覚えのない男の人達が猫を追い回し捕まえてる現場を見てしまった。びっくりして、思わずその場で固まってしまったわ。
普段は機敏なはずの猫達がヨロヨロしてて、走ることも出来ないで次々と捕まっていた。
「ひゃっはー!!これでおれたちおおがねもちだぁーーー!」
「げんしゅの猫ぉー!うはっはははぁー!」
その人たちが大きな袋に猫を次々に放り込んで、頭をぐらぐら揺らしながら笑う様が狂気じみててすごく怖くって、止めなきゃって思うのに足がすくんで動けなかった。
震えながらも目を離せずにいたら、男の人達の向こうに見覚えのある服が見えた。
地面に誰か倒れてる…3人。マントの人は知ってるわ、あれって確か、村に来た冒険者を見張る係りの人達じゃ…
その時、たまたま私の後ろで馬車に乗っていたバリーおじさんが、その異常な光景に気づいて駆け寄ってきたの。
「お、おいあんたら!やめろ、一体何してんだ!?」
駆け寄ってくるおじさんに気づいて、あの人達がこっちを振り向いた。
男の人達は全部で4人いて、皆目がすごくおかしかったわ。おじさんをまっすぐ見ないで黒目がぐるぐる回ってる、涎も垂れてて…怪物みたいな顔だった。
「じゃまぁーするなぁー!」
「…ぐふっ!」
力任せに鞘ごと振り回された剣がお腹に当たって、おじさんは苦しそうに呻いてうずくまった。
その光景を見た瞬間、私は後先を考える間もなく飛び出していた。
そこからは頭が真っ白になってて、よく覚えてない。
気がついたらこの袋の中に子猫と一緒に詰め込まれてて。子猫達を潰してしまわないよう、着ていたエプロンで包みこんで、抱えて守った。
今も馬車の中で言い合いをしてるバリーおじさんとあの人達の声を聞いた限りだと、私達は村の外に連れ出されてしまった…のは確かみたいだわ。でも、そこまで遠くには来てないはず。
おじさんは一生懸命にあれこれ話しかけて、彼らを落ち着かせようとし続けてる。でもやっぱり彼らに会話が通じてる様子はうかがえない。
おじさんが言うには多分「狂い茸」を食べて一時的におかしくなっただけだから、時間が経てば元に戻るみたい…でも、早く村の中に戻らないと、外は魔物が出るから危ないわ。馬車の中にいればゴブリン程度なら平気だろうけど、もしグレイウルフやオークがいたら…とてもじゃないけど私とおじさんでは敵わないだろう。茸でおかしくなってるあの人達は戦えないだろうし。
っていうか、なんで見張りの人達倒れてたの?そんじょそこらの冒険者には負けないからって立候補したくせにあっさり倒されてんじゃないわよ。見張りの意味ないじゃない。
少し冷静になった頭で考えを巡らせるも、この状態からの打開策は思い浮かばなかった。
私は魔法が使えないし、喧嘩もしたことがなくて腕力もない。走るのも苦手。
あの人達を止める方法なんて、一つも思いつかない。彼らは頭がおかしくなってはいるけど、すごく強そうだった。
「ミゥ、ミゥー」
「ミャー」
「しー…静かに。ごめんね、私が頼りにならなくて」
ぷるぷる震える子猫達、断続的に聞こえる大声に怯え、生まれて初めて乗せられた馬車の揺れもきっと怖いことだろう。
駄目だ、私じゃ何もできない。せめてキャシーみたく魔法が使えたら良かったのに。
せめてもの救いは、あいつらが子猫以外を馬車に載せなかったことくらい。
さっきの広場でオトナの猫達は袋に詰めたまま放置して、私と子猫達だけを担ぎ入れ、なぜかそのまま馬車を走らせ始めたのだ。もはや彼らの考えは全然理解できない、言ってることも意味不明だし。
あの時おじさんが一緒に馬車に乗り込んで来てなかったら、私は多分恐怖でどうにかなってしまっていたろう。どうか、どうかおじさんが無事でいられますように…!
「おい頼むよ、少し落ち着いてくれ!俺の話を聞いてくれよ」
「あぁーあ?うるせぇー…なんか、きもちわる…」
「なんだぁ、どーしたぁー?…ここ、どこだぁ…」
「はぇー、めがまわるぅー…」
ドタ、バタン。
何か、重い物が落ちるような音がした。
回りが急に静かになって不安になる、子猫達をぎゅっと抱き締めて息をひそめ、袋の向こうの気配を探ろうとしたらゴソゴソと音がして明るい光が差しこんだ。
「リタ。おい、無事か?」
「…おじさん?」
袋の口がそっと開かれて、バリーおじさんの顔が覗いた。あの人達はどうしたんだろう、声も音も聞こえなくなったけど。
警戒しながら恐る恐る頭を出すと、馬車の床に4人の男が倒れているのが見えた。
「すごい!おじさんがやっつけたの!?」
「んなわけあるか!俺ぁ何もしてない、こいつら急に倒れちまったんだ。多分、狂い茸の効果が切れたんだろうよ」
「そうなの?でも、良かったぁ…」
どうやら茸の効果は短時間で失われる物だったらしい、なんかほっとしたら一気に疲れちゃった。
「全く人騒がせな奴等だ。でもよ、万が一目を醒ましておかしいままだったらヤバイよな?一応、縛っとくか?」
「そ、そうね。念のため…あ、子猫を出してあげても大丈夫かしら?すごく怯えてるの」
私の抱えるエプロンの包みが震えてることに気づいたおじさんは、困った顔をして馬車の窓を顎で示す。
そうか、もしパニックになって飛び出しちゃったら大変だわ。可愛そうだけどこのまま村へ戻るまで我慢してもらおう。
二人してへろへろに疲れていたけど、馬車の荷台にあったロープで冒険者達を拘束していった。それが終わると、揃ってぺたんと床に座り込む。
「はぁー…」
げっそりと下を向きため息を吐くバリーおじさんは、いつもよりずっと老けて見えた。
髪も乱れて…そっか、なんかおでこが広いと思ったらいつも被ってるアレがないんだ…本人気づいてないみたいだし、これは言わないほうが良さそうね。
それに左の頬が赤くなり腫れてるのは殴られたせいだろう。唇の端を手でごしごし擦ってる、口の中を切ったのかもしれない。
「ねぇ、おじさん大丈夫?怪我はないの?」
「こんなもんうちの悴の反抗期に比べたら屁でもないさ」
力なく笑い、おじさんはよっこらせと言いながら立ちあがり、馬車の御者台のほうに向かった。
今、御者台には誰もいない。あの男の人達が大声で騒いで手綱を振り回したせいで、混乱した馬が勝手に全力疾走しているのだ。
この馬車はおじさんの商売道具で、毎日のように村の外と中を行来している。頑丈に出来てるらしいから、こんな走らせ方をしても大丈夫だろう。
問題は馬ね、早く落ち着かせないと。万が一街道をはずれて森に入ってしまったら、村に帰れなくなっちゃう。
「ヒヒーンッ!?」
その時突然馬車が激しく揺れて、私とおじさんは立っていられず転んでしまった。
馬が激しく鳴いてるし、この揺れ方って…馬車が左右にガクガクぶれながら、徐々にスピードを落としていくのがわかった。
私は椅子の部分にしがみついて、なんとか子猫達を両手に抱えて支えた。おじさんは床に転がしておいた男の体に蹴躓いて、立ち上がることが出来ずゴロンと転がってしまっている。手すりに強かに頭をぶつけ、涙ぐむ。
「おじさん大丈夫!?」
「いてて、まずいぞ…多分魔物だ。おそらくオーク、奴等は馬車を襲う時に馬から仕留めるんだ」
「ゴ、ゴブリンて可能性は?」
一縷の望みをかけて口にするも、おじさんは苦しそうに顔を歪めて首をふった。
そんな…ゴブリンだったら私達でもなんとか追払いながら逃げられるかもしれないけど、オークだなんて。この馬車は開口部が大きくて隠れる場所もない、隠し場所を求めて車内を見回すも、小さな木箱がいくつかしかなかった。
ややあって、完全に停止してしまった馬車の前から、馬が苦しそうに呼吸する音だけが聞こえてくる。
オーク…このサイズの馬車を襲うってことは、少なくとも5匹以上の群れだろう。
大人たちから聞いた話だとゴブリンよりも知恵が回るし、力も強く打たれ強いらしい。群れで獲物を追う時など連携もとれるし、並の冒険者では単独で戦うのは危険だって言ってた。まして冒険者でもなんでもない私達に、戦う手段なんてない。
考えれば考えるほど絶望的な状況だと理解して、最悪の自体が浮かんで頭の中が真っ白になる。
子猫を抱えて、おじさんと視線を合わせたまま、どうしようもなくてただへたりこんでいた。
どうしよう、どうしよう…!
数分もしない内に、街道の左右の森からガサガサと草を掻き分け歩くような音が聞こえ始めた。微かな異臭も漂いだす。肉の腐ったような匂いと、肥溜めみたいな鼻にくる悪臭に思わず顔をしかめた。
自分の鼓動がすごく大きく聞こえて、耳が痛い。足元の床がギシリと鳴って、車体が少し下に沈み込む。何か、とても重い物が馬車のタラップに載ったのだ。
おじさんの顔がゆっくりと恐怖に歪み、私の頭の上を凝視している。
後ろを振り向くことが出来ない。私はぼろぼろと涙をこぼしながら、背中を丸め体全体で子猫達を隠すよう抱き締めた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
木々の間を縫うように、足元のでこぼこした地面や岩、木の根を飛び越しながら走る。
森の中を全力疾走してほどなく、街道と思わしき場所が見えてきた。木が伐採された空間を横へ伸びる明るい日差し、馬と古い材木の匂いと豚の体臭と血の匂い。そこに混じる、人間の男女の匂いと、猫の…ジャックの匂い!
嗅覚で判断したオレは速度を落とすことなく街道へと飛び出した、そこには斜めに傾いた馬車と馬の死体があった。
馬車を中心にして12頭程のオークが円を描くように立っている、オレの足音を聞き付けたのか円の端の数匹がこちらを振り向いた。
馬車の前では一匹が少女を担ぎ上げ、もう一匹は男を踏みつけて片手に布の包みを持っている。その包みは動いていて、細く甲高い鳴き声をあげていた。
「グオオオオオッ!!」
それを目にした瞬間、頭の中で何かが焼ける感覚がした。
ジャックを、オレの家族を、こいつらはどうするつもりなんだ!?怒りのまま、本能に任せて咆哮を上げた。
「ブ、ブギッ!?」
「ギュア!」
オレに気づいたオーク達が動揺するように鳴き、それぞれ手に持った獲物を構えようとする。だが、態勢を整えるのを待ってやるつもりはない。
刹那の間で体を低くし、手の爪を根本ギリギリまで出した。
地面をえぐるように蹴り、両手を振りかぶりながら一息に跳躍し距離をつめる。端にいた奴の頭の上から真下に向けて右手の爪を叩きつけた。同時に左手で肩を裂く。盾を持っていたオークの左手はあっさり切り離され、ドンと音をたてて地面に落下した。遅れて、真っ二つに裂かれた頭部から勢いよく血が噴き出す。
「ブギャッ、ギ、ギュ!!」
「ブゴッ!」
左右のオーク達が錆びた剣を構え、素早くオレを取り囲んだ。
早くジャックを助けなきゃいけないのに、こいつらは邪魔をするつもりなのか。
断続的に聞こえる子猫の鳴き声が、もどかしい気持ちを押し上げる。すぐそこにいるんだ、助けてと泣いているんだ。
焦る気持ちのまま、前に倒れ込むように体を前に倒し、剣を振りかぶったオークの脇を駆け抜けた。でもその先にも別のオークがいた、走る勢いを乗せて右手で切り払った後、その体を蹴飛ばして道を空けさせる。
そのまま立て続けに3匹のオークを仕留めたが、馬車に近づこうとするオレを妨害するように、次々と別のオーク達が立ち塞がっていく。
やや怯えを見せながらもオレを睨み、武器を構えるオーク達を盾にするようにして、ジャックを持った少し大柄なオークがオレから距離を取るように後ずさるのが見えた。馬車から降りて森のほうへつま先を向け…
「オオオオオオオッ!!」
逃がさない!
オレが殺気を込めて叫んだと同時に、ふっと辺りが暗くなった。
するとオーク達は何かに気を取られたのか、揃って上を見上げた。驚愕に目を見開いている。
何を気にしているかは分からないが、オレはその隙を逃さずに奴等の中心に飛び込んだ。次々と奴等をでたらめに切りつけては殴り、蹴り飛ばしていく。
最後の一匹を地面に叩きつけると同時に、地面に落ちていた布の包みへ駆け寄った。
「ジャック!!」
「ミー!ミー!」
良かった、生きてるみたいだ。
慌てて包みの結び目をほどこうとするが、つい力んで引っ張ったせいで逆に固く結ばれてしまった。ほ、ほどけない。しかもなんだ、手元が妙に薄暗くて見辛い。
包みは地面の上でぐにぐにと蠢いているが、きっちりと覆われていて中から出て来られそうにはなかった。
爪で裂くのは危ないだろうし、しゃがんだまま途方にくれてオロオロしていたら、すぐ近くで倒れていた男がよろりと立ち上がった。
「あ…あんたは…?」
オレの顔と頭上とを何度も見比べて、怖々といった足取りで近づいて来た。
この人は誰だろう?村で見かけた、かもしれない。
「グミャーッ」
くぐもった鳴き声が聞こえて、はっと視線を地面に落とす。
ジャックが包みを内側からかじっているらしく、顔の形が小さく浮き出てもぞもぞと動いていた。
「あー、ほどいてやるから待ってろ」
あれから布の包みは男の手で無事開封され、馬車の中の木箱には5匹の子猫が震えながら身を寄せあっていた。馬車内の椅子にはリタが寝かされていて、床には冒険者のような格好の男が4人寝かされている。
ジャックも無事解放され、オレの手の中で喉を鳴らしていた。少し背中が毛羽だってはいるものの、怪我はないようで良かった。
その後男と二人で協力して、倒れてた人達を馬車の中に並べ、オークの死体はお金に変えられるというので、ひとまず森の近くへ積み上げておいた。そういえば、盗賊達もオークを仕留めたら町へ運んでいたっけ。
男はバリーと名乗り、何故かオレに何度も礼を言ってきた。
そんなに礼を言われるようなことはしていないと伝えたが、そんなことはないとまた頭を下げられてしまう。彼が腰を曲げ頭を下げるたび、頭頂部の髪が布のようにひらりとまくれて日差しを反射するので、そのたびに目がチカチカした。
そして今、街道の真ん中辺りで立ち竦むオレの頭上には。
「なぁ、それどうするんだ?」
「ど…どうしよう。消える、の、か?」
ちらりと上を見上げれば、オレの頭上にだけ真っ黒な雨雲がどんよりと漂っていた。雲の中が時々ピカッと光るのが、なんとなく不安を募らせる。
この雲のせいでオレの周辺だけ楕円状に真っ暗な影になっていた。バリーのいる辺りは明るく、空には青空が広がっている。なんとも異様な光景だと思う。
さっきまでこんな雨雲はなかったと思うのだが、バリーが言うには、オレがオークと戦っている時に突然どこからともなくこの雲が湧いてきたらしい。
この雨雲、オレが動くとついてくるのだ。しかもゴロゴロと雷のような音が響くものだから、ジャックが怯えて服の中に潜ってしまった。
…晴れた日に降るのは天気雨というそうだが、これがそれなんだろうか?バリーに聞いてみるも、絶対違うと力を込めて言われた。
では、この黒い雲はなんなのだろう。
オレが動く方向にしっかりついてくるというのは、どう見ても意志が感じ取れるし生き物っぽく思える。だが、雲なのだ。見れば見るほどに、雲。
首を傾げながら上を見上げるバリー。
彼は商人で、意外と物知りである。会って間もないオレにだってそれが分かるほどに、彼の知識は広く深かった。だが、こんな雲は見たことも聞いたこともないらしい。
「これ、魔法で作り出した訳じゃないのか?お前、魔法は?」
ふるふると首を横に振る。というか驚いた、こんな雲を作る魔法も存在するのか。
「だよなぁ。俺も魔法はからっきしだからよう、これ一体何なんだろうな~…見れば見るほど黒い雲、でも雲ってのは確かもちょっと高い所にできるもんだし。この高さで雲って変だろ」
『無礼者!誰が変だというのだ!!』
突然、大きな声が轟いた。思わず隣のバリーに目を向けるも、ブンブンと首を振られてしまう。
「さっきの声…頭に直接聞こえなかったか?」
「え」
そういえば、確かにどこから聞こえているのか分からない声だった。
バリーもオレも声の主を探し周囲に視線をやるが、オレ達以外に起きてる様子のある者はいなかった。他に人影もなし、オーク達も死んだままだ。
もしや、と思い服の中を覗き込むと、ジャックも目をまん丸く見開いてこっちを見上げていた。そうだ、さっきの声は女の人の声だったし、ジャックじゃないよな。ちょっとほっとした。
では、さっきの声は…まさか幻聴?でも、バリーも聞こえたようだし、今もオークの死体を爪先でつついて本当に死んでるか確認している。
『白を纏う者よ、古の契約により馳せ参じた。して、敵はどこだ?』
…また、聞こえた。
ゆっくり振り返りこっちを見るバリー。その目が俺の頭上へと移動していく。
今の声でオレも確信が持てた。が、そんなことがありえるのか?魔法というものは何でもありなんだろうか、オレの中の常識がちょっと崩れてしまうかもしれない。
不思議な声は、頭上の雨雲から轟いていた。
戦闘シーンの描写って難しすぎます(汗)




