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スマイルヒカリ  作者: 真島とも
合宿編

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20/29

第20話 一難去ってまた一難

巨大離島リゾートに合宿に来た星明達、そこで出会ったお嬢様学校「桜ノ宮高校」の生徒「白咲 日和」と出会う。

だが、リゾート地には須磨伊里高校の暴走族レディースが自警団で来ており、さらに、白咲は露苦出無子高校の筆頭「金剛 力」の彼女だった。


合宿を無事に終えるには、星明と白咲が鍵となるだろう。

22時、ホテルに戻った星明、部屋に入った瞬間、星明は誰かに縛られる。


「ちょっ!!なんだいきなり!!おい!!」


星明は縄で両手を縛り付けられ、椅子に拘束される。


「ではこれより、ナンパ師「安井 星明」に尋問を行う。」


首謀者は信の様だった。後ろには近藤が縄を縛り付けていた。


「お前らなんの真似だこれは!!」


「じっとしてろ、尋問はすぐに終わる。近藤勇気、彼の犯した罪を述べよ。」


「はい!!彼、安井星明はビーチで絡まれている女子を助け、連絡先を交換し、その後2人でリゾート地を夜遅くまで巡りました。

よって!!彼は死刑に値すべきです!!」



「バカ2人何ふざけてんだ!!いいからほどけ!!」


「被告人は黙っていなさい!!星明君が我々を置いていき、彼女とデートをしたという、挙句の果てには一夜共にしたという噂が!!」



「待て先走りすぎだ!!白咲さんとはそこまで行ってない!!」


「ほうそれはどうかな?彼女はお嬢様であると言っていた。本当に手を出していないのか確かめようじゃないか。」


信は星明のズボンを下ろそうとする。


「おい、何をする気だ一体!!」


「検査だよ、検尿だ。男はそういう行為をした時、必ず尿に特殊な成分が含まれている!!じっくりと調査させてもらうぜ。」


「ば、バカやめろ!!俺にそんな趣味は……!!」


――バァン!!


信が星明のズボンを掴んだ時、誰かがドアを勢いよく開けた。


「おいコラァ!!この部屋に高橋 信ってやつはいるかぁ!?」


「なっ!!なんだ一体!!」


「げっ!?レディースの奴だ!!」


部屋にやってきたのは許斐だった。


「なんだ星明この部屋だったのかよ、って何してんだよお前ら……」


「ちょっ!!誤解です!!俺が戻った途端にこのバカ共が!!」


「んな事は置いといて、お前ら、女風呂に何か仕込みやがったな??」


許斐は証拠の機材を持ってきていた。


「なっ!?これは俺たちは何も知らねえ!!無関係だ!!」


「そ、そうだ!!俺たちはずっとビーチサイドエリアにいたし、そんなことをする暇はねえ!!」


……ま、まずいぞ!!よりにもよってレディースに隠しカメラの存在がバレてしまった!!公になれば俺たちは殺される……!!


「おい信、何をそんなに汗かいてんだよ。」


「ほ、星明、これはあれだ!!暑いんだ!!6月でも十分に暑い、そうだろ!!」


「まあ、否定するならしたらいい、ここの監視カメラの映像は全て、うちらが管理してんだよ。」


「……信、これは逃れようがないぞ……」


罪を認めようとする近藤、対して罪を認めない信、証拠も上がっている状態ではこの2人の罪はますます大きくなるだろう。



「ちょ、ちょっと待ってください!!」


星明は突然声を上げた。


「な、なんだよ星明……」


「そのカメラは俺(・)が(・)用(・)意(・)し(・)た(・)も(・)の(・)だ!!」


「は!?何言ってんだ星明!!お前は何もしてねえだろ!!」


「星明、どういうつもりだ??」


「近藤と信は俺に言われた通り動いただけだ!!俺が覗きをしようと計画し、そいつらに実行させただけだ!!この2人は無罪だ!!真犯人は俺だ!!」


星明は堂々と自白した。だが、彼の言っていることは全て嘘である。


「おい星明、どういうつもりかは知らねえが庇おうってんなら無理があるぜ?」


「う、嘘では無い!!俺が計画したんだ!!ちゃんと証拠もある!!」


星明のポケットから紙のようなものが落ちた。


「何だこれ……」


許斐は紙を拾うと、そこには星明の言っていた通りの計画が書かれていた。


「てめ、星明お前マジかよ……」


「ち、違うぞ許斐さん!!星明は本当に何もやっていない!!俺たちが実行犯だ!!」


「黙ってろ近藤!!その紙がある以上、俺が真犯人だ!!」


「星明……お前……」


星明は真剣な目で許斐を見る、今の彼には嘘をついてるとは思えない程に、その気迫が許斐にも伝わり、星明の本気度が彼女を凌駕した。


「ほ、星明……本当に、お前が犯人なのかよ。」


「ああそうだ!!俺が犯人だから、こいつらに拘束されて、許斐さんらの所に差し出そうとされていたところだ!!」



星明の本気の自白、証拠の紙とカメラ。とても演技とは思えないほどの気迫だった。

だが、許斐のどこかに、星明への信頼があったのか、決断を下した。


「……分かったよ、お前が犯人ってことにしといてやる。今度やったらタダじゃおかねえからな!!近藤と高橋!!お前らは星明に感謝するんだな!!」


許斐は罪を大目に見て、部屋を出ていった。


「たくっ……星明の野郎、なかなかすげぇ度胸持ってやがるぜ。」――


――信は星明の縄を解き、解放する。


「す、すまねえ星明……本当に無実なのになんで庇ったんだよ。」


「全く、今回は本当に備えておいてよかった。お前らが風呂で盗撮する事なんて容易に思い浮かんだから、万が一バレた時に罪が俺に被るように、適当に書いた証拠の紙を持っていたんだよ。」


「いや星明、それは普通思いつかないぞ……てか、なんで罪を被ったんだよ。」


「どうせナンパに失敗した腹いせで、何か仕掛けてくるのは考えてた。実際その通り過ぎて焦ったけどな。


とにかく、これで貸し借りは無しだ。こんなバカなことやってたら、本当に女は掴めねえぞ。」


「星明……すまねえ!!俺が悪かった!!」


「信だけじゃねえ!!星明、俺も有罪だ、気が済むまでぶん殴れ!!」


2人は星明に土下座して謝罪した。


「今はそういうのはいいから、とりあえず温泉、入ろうぜ。」


星明にとってはこの2人をそのまま許斐に連れていかれても良かったが、友情があったのか、2人を見捨てることはできなかった。――



――温泉――


離島リゾートには幾つもの温泉が湧いている。その効能は浸かった人のありとあらゆる傷を癒す程、効果は絶大である。


――ザッパァァン!!


「かぁぁぁ!!癒されるぜえ。」


「本当だ、すごく心地いいな!!」


「全くだ、さっきまで殺されそうな状況だったのが嘘のようだ。」


3人は共に肩まで深く浸かっている。


「本当に、温泉は最高だね!!」



「……ん?この声は、って黒音!?」


「なっ!?」


3人は一斉に驚き、溺れかける。


「ぶはっ……黒音!!何でここにいるんだ!!男風呂だぞ!!」


「何言ってるの??22時以降は露天風呂は混浴に変わるんだよ!!」


「そ、そんな……!!そういえば確かに、周りにちらほら女性も確かにいる……気づかなかった!!」


「それより、タオルしてないけど大丈夫なの??隠した方がいいんじゃない?」


近藤と信は、タオルを巻いていなかった。


「いや……これはだって予想外だったし!!ちくしょう!!」


信は急いで風呂から上がり、脱衣場に向かっていった。


「……信はともかく、近藤マジでどうすんだよ。」


「お、俺は……黒音の事が好きだ。だから、俺の気持ちには嘘をつけないし、体も嘘をつけない。」


「こ、近藤??正気か?頭のぼせたか?」


「覚悟しろ黒音、こんな絶好の機会は2度とお目にかかることはないぞ!!」


「絶好じゃなくて絶交の機会の間違いなんじゃないのか?」


「いいか黒音!!これが、男近藤勇気の、象徴だ!!」


近藤は堂々と立ち上がり、腰に手を添え、完(・)全(・)状(・)態(・)となった立派にそびえ立つ輝かしいものを、黒音に見せつけた。

ただ、近藤の目には涙が溢れ出ていた。


「わお……すごいね。」


黒音はしっかりと目に焼き付け、少し顔が赤くなった。


「見るな惹かれるな黒音!!これ以上は本当に色々と危ない!!」


星明はすぐに近藤を浸からせて、桶で隠した。


「しょうがないなもう♡こうなったら私も堂々としないと失礼だよね。」


黒音は巻いていたタオルを解き、その姿を星明達に見せた。


「……不覚」


近藤と星明は、鼻血を吹き出し、気絶してしまった。

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