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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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104.サツマイモづくし

いつも読んで頂きありがとうございます。

モーニングティータイムが終わり、私は厨房へ向かっていた。

昨日、約束した甘露芋の料理をする為に。グレイが昨日のうちに、エイブさんに伝えてくれたお陰で甘露芋の在庫はちゃんと確保されていると言う。


ガンッ。


「ううっ……。痛い…。」

考え事しながら歩いていた為に、思いっきりドアに激突した。

「大丈夫か?お嬢。」

音を聞きつけてエイブさんが厨房から出てきた。

「うん。考え事してて。えへへ。」

涙目で照れ隠しに笑う。

「甘露芋、届いてるぞ。」

「本当?……わぁ〜凄い量だね。」

「で?何作るんだ?俺らは蒸すか焼くのしか知らねーぞ。なぁー?」

「他に食べ方あるなら知りたいね。」

と、アーサー。

「はい、凄い興味ありますぅ。」

と、アニーも言う。


「えーっとねぇ、まずスープはポタージュ、メインはコロッケ、付け合わせにバター炒めかな?あと、お菓子でスイートポテトにチップスにしようかな?って。」

「どんな食べ物かよくわからねーが、そんなに作れるのか?」

と、エイブさんは驚く。

「うん、ジャガトの使い方とそんなに変わらないよ。じゃあ、コロッケはエイブさん、ポタージュとバター炒めはアーサー、スイートポテトとチップスはアニーで。じゃあ、頑張ろー!」


「「「おーー!!」」」


「まずはコロッケ、ポタージュ、スイートポテトの共通作業を…皮を剥いて、5cmぐらいの輪切りにして、水にさらして蒸しまーす。それと同時にバター炒めは、皮付きのまま拍子切り、チップスは薄切りにして、どちらも水にさらします。」

4人で黙々と作業をする。

「エイブさん、コロッケ用にタマオンの微塵切りとひき肉を炒めて下さい。味は塩胡椒で濃いめに。アーサー、ポタージュ用にタマオンを薄切りでバターで半透明になるまで焦がさないように炒めて。アニーは私と一緒に蒸した甘露芋を潰そう。」

その後も各自作業をこなして、下準備が整った。

「コロッケは、炒めたひき肉に甘露芋を混ぜて成形して小麦粉、溶き卵、パン粉の順番でつけて。ポタージュは甘露芋を加えて、鶏がらスープを入れて沸騰したら、その後ザルで濾して滑らかにするの。スイートポテトはバターと牛乳と砂糖を入れて混ぜて成形したら、溶き卵を表面に塗ってオーブンへ。」


「お嬢、成形ってどんな物かも知らねーのに、わからねーぞ。スイートポテトってやつもな。なぁー。」

と、エイブさんが言うとアニーも頷く。

「あっ、そうだよね。えーっと、コロッケは……こんな感じ。…で、スイートポテトは……こんな感じかな?」

と、コロッケを小判型、スイートポテトは一口サイズに丸めた。


「「了解。」」


「ジョアンちゃん、ポタージュ濾したらどうする?」

「はーい、そしたら塩胡椒で味付けてポタージュ完成。バター炒めは、バターで炒めて塩胡椒で味付けるだけよ。」



その後、コロッケとチップスを揚げてランチが完成した。

「ってことで、味見しよ〜。」

「あっつ…はふっ…うっま。」

アーサーが、揚げたてコロッケを食べる。

「このポタージュ、甘くて美味しい。これ、甘露芋の甘さですか?」

と、アニー。

「スイートポテトも美味いな。何個でもいけそうだ。」

と、実は強面だが甘い物が好きなエイブが顔を綻ばせる。

「うん、完璧。これなら、皆んな喜んでくれるかな?」


「「「もちろん!!!」」」



*****



ランチタイムになり、ジョアンは試験を受けるような気持ちで自分の席で座っていた。

「それじゃあ、頂こうか。いただきます。」


「「「「「「「「いただきます。」」」」」」」」


サクッ……モグモグ………


「「うっまーー!」」

ジーン兄様とヴィーが声を揃えて言う。

「こりゃ美味しいな。本当に甘露芋なのかい?」

と、お祖父様が聞く。

「はい、甘露芋のコロッケ、ポタージュ、バター炒めです。デザートにも甘露芋を使ったものを準備していますよ。」

「このコロッケは良いな。サクッとした衣で食感も楽しい。」

と、お父様。

「コロッケはジャガトでも作れて、前世では揚げたてを油紙に包んで食べ歩きの食べ物にもなっていたんですよ。」

「じゃあ、商会で販売しましょう。ナンシー。」

と、目をキラリと光らせマーガレットが言うと。

「はい、かしこまりました。」

と、ナンシーがダイニングルームを出て行く。


は、早い。

きっと明日、明後日には商会で販売始めるわね。


「どうですか?ジュリー姉様。」

「うん、うん……コロッケ美味しい〜。ありがとう、ジョアンちゃん。これは…モグッ…帰る前に食べることが…モグッ…できて本当に良かったわ。モグモグ…。」

「ジュリエッタ!あなた、子供じゃないんだから食べるか話すかどっちかにしなさい!」

お祖母様が怒る。

「だってぇー、おかわりが目の前にあるのに…なくなったら嫌だもの。」


「「「子供か!!」」」

お祖父様、お祖母様、お父様が声を揃える。

「あっ…あの、ジュリー姉様、揚げる前のコロッケを準備しているので、帰ってから揚げてもらえれば食べれますよ。」


「「やったーー!!」」

ヴィーの食いしん坊は、ジュリー姉様譲りなのねぇ…。2人とも目をキラキラさせて、本当にソックリだわ。

「母上、ヴィー、落ち着いて下さい!父上も、食べるのに集中していないで、何とか言って下さい!」

と、アラン兄様が怒る。


「「「ごめんなさい。」」」


あらら、アラン兄様から3人怒られちゃったわねぇ〜。

でも、甘露芋料理が好評みたいで良かったわ。

農家さんの悩みも解決になれば良いけど…。





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