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罪は燃えても灰となる。  作者: 今、この時を楽しむ。
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17 -瘴気と蛇-

カノン達は瘴気魔獣へ駆けていく。

駆けだした時、セインから声が届く。


「カノン!絶対助けるぞ!今度は一人で突っ走るなよ!」

「当たり前だ!お前こそ、死ぬんじゃねぇぞ!」

「当然!騎士は自分の身を守ってこそ他人が守れるからな!」


騎士らしいセインの言葉に、カノンも身を引き締める。

あの嘲け笑うような声に負け、一人で戦ったら結局自分も仲間も守れないのだ。

接敵しようというとき、後方のフィナとレオハルトから声が聞こえた。


「浄化の層を付与します!≪聖なる庇護(セイント・アーマー)≫!!」

「セイン、カノン!まずは足止めを頼む!いくつか試して効きそうなのをぶっ放す!」

「承知した!カノンは側面に回れ!正面は受け持つ!剣が通るならそのまま斬り付けろ!」

「まかせろ!」


セインが先に走り、口を開けて飛び込んでくる瘴気魔獣の蛇の攻撃を剣で受け止める。

その隙に、カノンはガラ空きの横っ腹にエルドからもらった白銀の剣を振りかざす。


「ちっ、かてぇ!」


かなり力を入れて振ったつもりが、鱗のような皮膚に剣が弾かれる。

剣が弾かれた瞬間、蛇の皮膚にまとわりつく瘴気が一本の針のようにカノンに伸びてきた。


「そう来ると思ってた、ぜ!」


以前、村の魔獣狩りの時のビッグボアが放った黒い触手攻撃。

その攻撃方法からなんとなく予想はしていたが、こっちのほうが鋭く早い一撃だった。

サイドステップで避けたカノンは、さらに伸びてくる針のような瘴気を避け続ける。


「セインを相手しながら俺を狙うとか、どんだけ器用なんだよこいつ!」


何発か避けた時、蛇の首元あたりが爆発した。

レオハルトの火魔法であろうその爆発を受けた蛇は、何事もなかったかのように正面のセインに攻撃を続ける。

瘴気の攻撃が止んだが、またすぐ再開される。

避けては斬り付け、水の刃(ウォーター・スラスタ)や氷の(アイス・バレット)風の刃(ウィンド・カッター)等様々な魔法が飛んでくるが一向に効いている様子がない。


一方、セインの方も段々と押されてきていた。

蛇の攻撃は最初こそ防げたものの、牙は固く弾くのが精いっぱいで素早い突っ込みは避けるしかなく剣が通らない。

現状、フィナの≪聖なる庇護(セイント・アーマー)≫のおかげで瘴気に体力を奪われてはいないものの、フィナの魔力が尽きたらそこからなし崩し的に前衛からやられていく未来が見える。

レオハルトの魔法も効き目が薄く、体力的にもかなりきつい状況だった。


「どうするセイン!このままじゃ倒せねぇぞ!」

「あぁ、こちらもかなりきつい!何か糸口が・・・」


そこにまたレオハルトの放った火の槍(フレイム・ランス)が炸裂した。

蛇は何事も無いようにまた正面から飛び込んでくるが、避ける際にセインはその炸裂部を見た。

蛇の纏った瘴気が炸裂部分だけ少し濃くなっていたのだ。

そして、その瞬間だけはカノンの方に瘴気の攻撃は飛んでいない。


「レオハルト!火の槍(フレイム・ランス)をもう一度!何発か撃てるか!」

「まかせろ!」


レオハルトの魔法が正面から蛇に炸裂する。

相変わらず防がれるが、これでわかった。

魔法が通らないのではない、魔法に対して瘴気を集中させて防いでいたのだ。

ならば――。


カノンもその様子を見て、にんまりと笑った。


「そういうことかよ、わかったぜ。お前のやり方がよ!」

「話が早い!カノン!そっちは任せたぞ!」


レオハルトが再度放つ。

炸裂に合わせて、カノンが飛び込んだ。


「後ろが手薄だぜ!クソ蛇がよぉ!!」


火の槍(フレイム・ランス)炸裂した反対側からカノンが白銀の剣を振るった。

遅くなりました。

明日もこの時間帯で更新する予定です。

レオハルト(フィナ)がほぼ詠唱してないのは勇者パーティだからです。

※決して詠唱を考えきれないわけではない


続きが気になる、更新されたらまた見たい!

そう思ってもらえるように気ままに書き綴っていきます。

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