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罪は燃えても灰となる。  作者: 今、この時を楽しむ。
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14 -動き出す運命-

調査団が森へ探索を始めた。

王国の調査団は基本的に学者体質のものが多い。

現地調査部隊、持ち帰り研究する研究調査部隊の大きく二つに分かれており、現地調査部隊の半数は騎士団や魔法団の基準には満たないが護衛としての役割が果たせそうな人材への救済先でもある。

そのため、調査団は自前での戦力がそこそこある。


治癒や浄化魔法に関しては教会が技術独占をしているため、調査時には教会から神官が派遣され調査時の浄化や負傷者の救護を担当することがほとんどだ。

今回の調査において、元凶であると想定される黒狼はカノン一行が既に討伐済みの為簡易的な調査と残留した瘴気の浄化が主な作業になるという。

勇者パーティは有事の際の村の護衛として村に残り、調査団の報告待ちということになっていた。


日が沈むころ、調査団が村に帰還した。

村の責任者・勇者パーティ・調査団上位者の三者間の報告会が開かれた。

村からは村長と村の若い男、勇者パーティからはクラリスとカノン、調査団からはテリーと伝達役の計6名となった。

全員が揃い、報告会の進行をテリーが行っていく。


「お集まりいただき、有難うございます。まずは本日の進捗と状況を報告いたします。

 まず、今回の瘴気発生についてはカルデラ地形によるものと見てほぼ間違いないと見ています。」


テリーは調査報告書をめくりながら続ける。


「ご存じの方も多いかと思いますが、カルデラの性質上、魔力溜まりが発生しやすく定期的な魔獣討伐よりも早く魔力溜まりが発生した結果、瘴気の発生につながったと見ています。」


その報告を聞いて、村長が口をはさんだ。


「しかし、瘴気発生は半年ほど放置して初めて発生しうると5年ほど前の調査でお聞きしましたが。」


その言葉に、テリーは頷いた。


「えぇ、本来はその間隔になるため四半期ごとの討伐となっていたのですが、魔王復活の予兆とともに各地での異変が多く発生していますので今回も普段より早く魔力が溜まってしまったのかと。」


その推測を聞いて、クラリスが問いかける。


「つまり、今後も発生しうると?」

「その可能性は高いかと。ですので、この報告をもって王国より騎士団の方々へ派遣依頼を出し常駐または派遣頻度を増やすのが得策というのがこちらの見解になります。ただ・・・」


そういって、テリーは続きを言いにくそうにしていた。

思わずカノンは聞き返す。


「ただ?」


申し訳なさそうに、テリーはカノン達をみて続けた。


「おそらく、今回の瘴気魔獣発生に伴い浄化しきれなかった瘴気による濃度が非常に高く・・・」

「別の瘴気魔獣が発生している可能性がある、か?」

「えぇ、勇者方から報告頂いた箇所とは別範囲での魔力濃度の上昇が確認されたため、非常に不安定な状況でして・・・」


その報告を聞いた村長たちの顔は少し青ざめていた。

そんな顔を見て、クラリスが提案する。


「では、明日から調査団とは別で我々勇者パーティが魔獣討伐に向かうことにしようか。」

「ぜひ、お願い致します。有難うございます。勇者様。」


村長は頭を下げた。

その後は、調査団の明日以降の動きや勇者パーティの魔獣討伐に向けた動きを含め調整がされた。

報告会は終わり、クラリスとともに宿に戻る。

宿に戻り、報告会の内容を共有して明日に向け準備を行う。

装備の点検を終えた頃、レオハルトが一同を集めた。


「森の方からすげー魔力が押し寄せてくる、やべぇぞこれ。」

「瘴気の気配、ですか?」


フィナも続いて聞き返した。

すぐに一同は宿から出て村長のいる家へ向かった。

ちょうどその時、村の鐘が鳴り響く。


「ちっ、もうきやがったか!」

「急いで向かうぞ!レオン、方向は!」


いつの間にかレオン呼びになっているクラリスがレオハルトに聞く。


「川の方角だ!数が多い、行くぞ!」


よく子どもたちと遊んでいた川の方から気配があるらしい。一行は急いで向かった。

ついた時、その異様な光景に絶句した。

川の向こうの森から背筋の凍るような邪悪な気配が押し寄せるのが嫌でも伝わった。

そこには、大量の瘴気が立ち上り魔獣とともに黒い服に身を包んだ人が数人立っていた。

なるべく続けたい、毎日更新。


(追記)

主人公の名前間違えを修正しました。

また、サブタイトルが仮のままだったので修正しています。


続きが気になる、更新されたらまた見たい!

そう思ってもらえるように気ままに書き綴っていきます。

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