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話が進まない、やヴぁい。
「村長、誰ですか?その女」
胡乱げな顔でこちらを見るエメラルド色の髪を持つ青年。俺はアシュリィちゃん…いや、村長の方を見た。
「戦闘もできなさそうな素人なんてお呼びじゃない。この前の襲撃を忘れたんですか?」
忌々し気にアシュリィちゃんに詰め寄る青年にアシュリィちゃんが態度を崩すことなく笑っている。
「あとお前。村長にアシュリィちゃんは止めろ。なんか鳥肌立つわ」
青年の矛先がこちらに向かった。
「あー、はい。えっとじゃあ…アシュリィ…さん?」
「村長でいいだろ」
「じゃあ、村長で。というより村長」
「何でしょう、イツク!!」
「なんで俺、この人と話せるんだ?」
アシュリィちゃんの聖刻は通訳と言っていたが、自分と相手以外の第三者とも話せると思ってはいなかった。
「ふっふっふ。それはだねぇ、わたしがすごいからに決まってるじゃないか」
「説明になってねぇ!!」
アシュリィちゃんは偉そうに、両手を腰に置き、胸を突き出した。ふんぞり返って、ない胸を強調されても、ほほえましさしか感じない。
「馬鹿かてめえ。聖刻をべらべら他人に言うやつがあるか」
青年から睨みつけられ、男って怖いなと思った。俺が縮んでいるせいで、相手の背が高く恐ろしく見える。
「あ、そうですよね。えっと…」
「フィンレイだ。村長、俺なんかに怯んでるようじゃ救護班にもなりませんし、何のために連れてきたんですか?」
「んー、まあケガしてるから、とか誤魔化しようはあるけど、はっきり言っちゃえば役に立つからだよコイツ」
「へぇー。何の?」
「聖刻をべらべら他人に言うやつはいないんでしょ?私はバカじゃないから教えましぇーーん」
痛いところを突かれたフィンレイはムスッとして、年齢は高校生ぐらいだろうから年相応に見えた。
「分かりました。じゃあ降りますか、ここ」
「任せた!!」
フィンレイはアシュリィちゃん右手でわきに抱え、俺を左手で同じようにした。耳元で、暴れんなよ、と脅しをかける。
俺は最高に嫌な予感がした。
そのまま助走をつけると、フィンレイは崖から飛び降りた。
「ギャアアアアアアああああああああ!!!」
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