第4話
●夜の雑居ビル
雑居ビルの一室に三沢の死体が吊るされている。
四肢が切断され、眼球をくり抜かれ、腹を引き裂かれている。
室内に集まった鑑識が作業を進めている。
一部の刑事は、口元を押さえて部屋を出て行く。
そんな中、木村は面倒臭そうに嘆息する。
木村「やれやれ、相変わらずだなぁ……」
木村、スマホで佐藤に連絡を取る。
●夜の住宅街
住宅街を歩く佐藤。
スマホを取り出して通話に応じる。
佐藤「何だ」
木村「何だじゃないでしょ。滅茶苦茶しますねぇ。後処理をする身にもなってくださいよ」
佐藤「三沢がなかなか口を割らないのでな。想定以上に肉体を破壊することになった」
木村「よくもまあ、淡々と話しますねぇ……」
木村、肩をすくめて嘆く。
木村、気を取り直して尋ねる。
木村「それで、何か情報は吐きましたか?」
佐藤「三沢と結託していたヤクザが判明した。眞田組だ」
木村「あー、最近怪しいと思ってたんですよねぇ。今から襲撃するんです?」
佐藤「その前に休息を取る。何発か撃たれた」
木村「え? 大丈夫ですか」
佐藤「防弾チョッキを着ていた。だから問題ない」
佐藤、真顔で答える。
木村、難しい顔で黙り込む。
やがて木村、真面目な顔で問う。
木村「あの……どうしてそこまで悪党退治に執着するんです? いくらなんでも無茶をしすぎでは?」
佐藤「法で裁けない悪が闊歩する社会が許せないからだ」
木村「いつか死にますよ?」
佐藤「その時はできるだけ多くの悪を道連れにする」
佐藤、一方的に通話を切って立ち止まる。
そこはシャッターの下りた古い駄菓子屋だった。
佐藤、シャッターをノックする。
佐藤「俺だ。開けてくれ」
やがてシャッターが上がる。
そこから店主の美女・月田が顔を出し、気さくに挨拶をする。
月田「よっす」
佐藤「一時間だけ休息を取りたい。それと武器だ」
月田「いいよー、入って入って」
月田、佐藤を店内に招いてシャッターを下ろす。
店内には駄菓子が並んでいる。
月田「武器はどんなのがいいの?」
佐藤「破壊力重視だ」
月田「予算は?」
月田が問うと、佐藤は鞄をひっくり返す。
中から大量の札束を溢れ出す。
それを見た月田、目を輝かせる。
月田「いいねぇ……」
佐藤「足りるか?」
月田「もちろん。最強の装備を用意してあげる」
月田、エアコンのリモコンのボタンを押す。
すると壁の一部が回転し、銃火器が並ぶ棚が出現する。




