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殺戮男  作者: 結城 からく


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第5話

●駄菓子屋


佐藤、椅子に座り、腕を組んで眠る。

月田、優しく声をかける。


月田「一時間経ったよ。もう少し休む?」

佐藤「大丈夫だ。感謝する」


目覚めた佐藤、起き上がる。

月田、テーブルに並べた銃火器を紹介する。


月田「拳銃にマシンガンと散弾銃。それに手榴弾もあるよ。どれもコピー品だけど質は良いからね」

佐藤「わかった」

月田「乗り物もあるけど?」

佐藤「頼む」


二人、部屋から隣接するガレージへと移動する。

そこには大型トラックが停まっている。

車体は溶接された鉄板が装甲となり、前部にはクチバシのような突進用の部品が付いている。

佐藤、トラックを見上げて問う。


佐藤「何だこれは」

月田「ダークウェブにあった改造車を真似してみたの。手作り感が満載だけど、性能には自信あるよ」

佐藤「使わせてくれ」

月田「うん。後で感想聞かせてね」

佐藤「わかった」


佐藤、月田から車のキーを受け取って乗車する。

月田、銃火器を佐藤に渡す。

佐藤、銃火器を助手席に積み上げる。


月田「そんじゃ、頑張ってね」

佐藤「ああ、恩に着る」


ガレージのシャッターが開く。

佐藤、トラックを発進させて飛び出す。

トラック、夜道に消える。


●眞田組の事務所


眞田組の大きな事務所の前。

ジャージを着た数人の下っ端が見張りをしている。

事務所の前には数台の黒塗りの車が停められている。

下っ端の一人が何かに気付く。


下っ端「何だありゃ……」


佐藤の乗るトラックが事務所に接近してくる。

そのまま加速し、下っ端や車を蹴散らしながら建物に衝突する。


ヤクザA「何じゃぁ!?」

ヤクザB「カチコミじゃ!」


騒ぐヤクザたち。

トラックがバック走行で距離を取る。

その間にヤクザが銃を発砲する。

弾丸はトラックに命中するも、鉄板の装甲に弾かれる。


トラック、再び突進してヤクザを轢き殺し、崩れかけの建物に追突する。

トラック、瓦礫に乗り上げて横転する。

そこに生き残ったヤクザが殺到し、包囲する。


ヤクザC「何しとんじゃワレェ!!」

ヤクザD「顔を見せや! ぶち殺したるわ!」


トラックの運転席が開き、そこから手榴弾が投擲される。

手榴弾がヤクザたちの足元に転がり、爆発する。


ヤクザたちが爆発で混乱する中、防弾ヘルメットを被った佐藤が顔を出す。

佐藤、機関銃で残るヤクザを撃ち殺す。

佐藤、トラックから飛び降りる。

崩れかけの事務所の奥では、顔面蒼白の組長が腰を抜かしている。


組長「き、貴様……どこの組のモンじゃ……」

佐藤「俺はヤクザではない。個人の信条で悪を滅しているだけだ」

組長「なんじゃと……?」


戸惑う組長。

佐藤、歩み寄って問う。


佐藤「眞田組は三沢に資金提供し、犯罪行為を依頼していたな」


佐藤、組長に銃口を突き付ける。

組長、大慌てで懇願する。


組長「なんでもする! だから殺さんでくれ!」

佐藤「二言はないな」

組長「当然じゃ! 眞田組の名に誓う!」

佐藤「わかった、ついてこい」


佐藤、組長を引きずって歩き出し、事務所の敷地から離れる。

佐藤、木村に連絡を取る。


木村「眞田組ですよね。銃声とか爆発の通報が来てますよ」

佐藤「既に片付いた。組長は俺が連行している」

木村「……一応の確認ですけど、生きたまま逮捕ってできそうですか?」

佐藤「未定だ。期待はするな」

木村「ですよねぇ……」


佐藤、通話を終了する。

その時、組長が狙撃される。

額を撃ち抜かれた組長は即死し、その場に崩れ落ちる。


佐藤「!!」


佐藤、すぐさま建物の陰に隠れる。


佐藤「口封じか」


佐藤、機関銃を構えて臨戦態勢に入る。

遠くの建物の屋上では、人影が狙撃銃を構えている。

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