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心霊怪異デスゲーム  作者: 結城 からく


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第5話

●昼のファミレス


テーブル席に向かい合って座る凛空と姉の海未。

海未、険しい顔で嘆息する。


海未「……それで、デスゲームをぶっ壊して悪霊をお持ち帰りしたってこと?」

凛空「うん。まあそんな感じ」


凛空、ポテトをつまみながら頷く。

海未、凛空を睨む。


海未「ゲームクリアの賞金は?」

凛空「ゲーム自体がめちゃくちゃになったし、運営が死んだっぽいから何も貰えなかったよ」

海未「何やってんの」

凛空「いやいや、俺のせいじゃないって」


凛空、慌てて弁明する。

海未、きょろきょろを見回して尋ねる。


海未「私には幽霊が見えないんだけど。本当にいるの?」

凛空「うん……」


凛空、恐る恐るテーブルの下を覗く。

そこにはアザマミコがいる。

海未、興味なさそうに語る。


海未「あっそ。霊感が強いか、心霊スポットみたいな場所だと見えやすくなるのかもね」

凛空「俺は常に見えてるけど、これは霊感があるってこと?」

海未「あんたの場合は憑かれてるからでしょ」

凛空「そっか……痛っ!?」


凛空、顔を顰める。

アザマミコ、凛空の太腿に噛み付いている。


海未「どうしたの?」

凛空「噛まれた。イライラしてるっぽい。退屈なんだと思う」

海未「アザマミコは遊びに飢えてるんだっけ?」

凛空「たぶん……ゲームとか買った方がいいかな」

海未「そんなものより良いのがあるじゃない」


海未、ニヤリと笑って書類を差し出す。

凛空、書類を受け取る。


海未「新しいデスゲーム。三時間後の回に空きがあるらしいの。今度こそちゃんと賞金を持ち帰ってくること。わかった?」

凛空「参加するのは確定なんだ……」

海未「当たり前でしょ」

凛空「というか、なんでそんなデスゲームに詳しいの?」

海未「調べたらいくらでも出てくるわ。あんたとは頭の出来が違うのよ。ほら、さっさと行ってらっしゃい」


海未、凛空を急かす。

凛空、アザマミコが太腿に掴まった状態で退店する。




●日没直前の砂浜。


凛空、砂浜に到着する。

書類を見ながら歩く。


凛空「この辺りのはずだけど……」


前方の砂浜に、首だけ出した者達が埋まっている。

凛空、それを見て戸惑う。


凛空「えっ……」


そこに屈強な体格の職員が現れる。

職員、凛空に問う。


職員A「臨時参加の奴だな」

凛空「は、はい……そうです」

職員A「そこに入れ。説明は後だ」


職員、砂浜に開いた縦長の穴を指差す。

凛空、恐る恐る穴の中に入る。

ちょうど首から上だけが地上に出た状態となる。


職員A「動くなよ」


職員、シャベルで穴の隙間に砂を落とす。

凛空、首だけ地上にはみ出た状態で動けなくなる。


凛空「あの、今からどんなゲームが……」

職員A「黙って待機しておけ」


職員、さっさとその場を立ち去る。

凛空、浮かない顔で呟く。


凛空M「不安だ……」


やがて夕闇に紛れて、日本刀を持った男が歩いてくる。

男、目隠しをした状態で憎悪を滾らせている。


男「殺してやる……」


その時、砂に埋もれたスピーカーから音声が流れる。


スピーカー「ただいまより妖刀スイカ割りを始めます」

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