第3話
●薄暗い部屋
凛空たち、死体を見て動揺する。
誠人「うげええええっ!?」
裕子「そんな……!」
凛空、顔を顰めて呟く。
凛空「今の……霊能者って本当なんですかね?」
裕子「たぶん嘘じゃないと思う。それでゲームを壊そうとして死んだんでしょ」
裕子、汗を流しながら答える。
スピーカー「戸田誠人さん。サイコロを振ってください」
誠人「気にせず進めるしかねぇな……」
誠人、渋い顔でサイコロを振る。
出目は3。
誠人、悔しそうに唸って進む。
誠人「ちくしょう……微妙だな」
裕子「でも出目の合計が7よ! 一発で幽霊に追いつかれないから安全ね!」
誠人「そう考えるとまだマシか」
裕子、誠人を励ます。
誠人、少しだけ顔色が良くなる。
スピーカー「伏野凛空さん、サイコロを振ってください」
凛空「良い出目が来ますように……!」
凛空、祈るように投げる。
出目は3。
凛空、絶望する。
凛空「うわぁ……」
誠人「何してんだよっ!」
裕子「出目の合計は4……まずいわね」
誠人と裕子、険しい顔で凛空を見ている。
スピーカー「秋野裕子さん、サイコロを振ってください」
裕子「言われなくても!」
裕子、サイコロを勢いよく投げる。
出目は5。
裕子、上機嫌に進む。
裕子「やった! 合計11! 逃げ切れそうね!」
誠人「喜んでる場合じゃねぇだろ。ついに来るぞ……」
誠人、恐怖しながらスタート地点を見る。
アザマミコ、不気味な笑みを浮かべて浮遊している。
スピーカー「アザマミコさん、サイコロを振ってください」
アザマミコ、サイコロを振る。
出目は3。
アザマミコ、凛空の真後ろまで進んでくる。
凛空、ぞっとして汗を流す。
凛空「ギリギリセーフ……」
凛空M「でもこれヤバいよな。俺、ここで死ぬのかぁ……ダメダメな人生だったな。姉ちゃんのせいで変なバイトをさせられて、ホラー映画みたいに殺されるんだ」
凛空、アザマミコを間近で見ながら絶望する。
凛空「嫌だなぁ……せめて苦しまずに死にたいけど……」
凛空、息を呑み、勇気を出してアザマミコに話しかける。
凛空「あのさ、すごろく以外の遊びに興味ある?」
アザマミコ「……」
凛空「同じ遊びばかりじゃ飽きるだろ。どうせなら外の世界で他の色んな遊びをしてみたくないか?」
凛空、必死に説得する。
凛空、引き攣ったぎこちない笑顔でアザマミコを誘う。
凛空「俺に憑いてこいよ」
凛空M「……ってノリで説得してみたけど、まあ無理だろうなぁ……」
アザマミコ、無反応。
凛空、絶望して焦る。
スピーカー「伏野凛空さん、サイコロを振ってください」
凛空「えっ、もう俺の番?」
我に返る凛空。
誠人と裕子、先のマスから声援を送る。
誠人「頑張れよ!」
裕子「あきらめちゃ駄目!」
凛空「いけぇっ!」
凛空、気合を入れてサイコを投げる。
出目は1。
凛空、よろめきながら進む。
凛空「あっ……終わった……」
その後、裕子がサイコロで4を出して進む。
スピーカー「アザマミコさん、サイコロを振ってください」
アザマミコ、サイコロを振る。
出目は2。
凛空と同じマスにやってくる。
凛空、迫るアザマミコに対し懇願する。
凛空「すみません、どうか一思いに……」
アザマミコ、凛空の身体をすり抜ける。
凛空、きょとんとする。
凛空「……え?」
アザマミコ「ねぇ、一緒に楽しいコトしようよ……」
アザマミコ、凛空の背後に出現して囁く。
アザマミコ「死んでも離さないから……」
アザマミコ、凛空に憑りつくする。




