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焦燥感だけが募り、自分も直ぐにでも美夜を捜しに出ようと思ったが、人に迷惑をかけないで一人で生きていくつもりであろう美夜がどこへ消えたのか見当もつかない。焦りと苛立ちで壁を強く叩き叫ぶ。
「っの……馬鹿女が……!」
もう二度と離すつもりはないと。
言葉でも伝えたし深く体で繋がり身を以て刻みつけた筈なのに。
あいつ自身も自分の意志で俺の側にいると強く宣言していたのに。
何か手がかりがないか、美夜の部屋に行く。荷物は纏められ何もない部屋だが、ふと、母の自分へ向けたメッセージが気になり、見る為に腰を屈めた。そこには母からのメッセージの他にもう一つ、か細い文字で、小さく掘られた言葉があった。
───あいしてる───
以前見た時には無かった言葉。美夜からだ。俺は確信し、その言葉を愛おしくなぞりながら己の無力に歯噛みした。
美夜。美夜。美夜───。何処へ行った。
───だがお前が俺と同じ気持ちなら、俺はお前を迎えに行く。俺にはお前が必要なんだ───。
ふと一瞬、或る花の香りが鼻を掠めた。その花を探すも、そもそもこの部屋には花自体がない。気のせいかとも思ったが、ふとある場所が思いついた。
責め立てられるようにそこへ行くために、急ぎ部屋を出た。




