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3話 新曲

「みなさまこんばんは。この度、カーテンコールフ会場に入り席につくと、周囲から次々と声が聞こえる。


「新曲楽しみだね!」

「衣装どんな感じになるかな〜!」


誰もがワクワクした表情をしている。俺も同様に鼓動が速くなる。


19時ちょうど、会場の照明が落ちた。


暗闇の中、スクリーンに映し出されたのはシンデレラプロジェクト初期メンバーの姿。そこから徐々に新しいメンバーが加わり、画面いっぱいに52人のアイドル達が並んだところで、大歓声があがる。


その直後、会場全体が光の海となった。観客一人ひとりが持つペンライトが一斉に輝き、まるで星々のように煌めいている。それを合図に、SEと共に登場したのは初期メンバーを中心としたチーム。


ステージ中央に現れた双葉杏ちゃんがマイクを握りしめる。


「みんなー!!お待たせしました!今夜は、私たちと一緒に盛り上がっていこーう!!」


イントロが始まり、『Nation Blue』が流れ始める。懐かしさを感じる楽曲に合わせ、次々とメンバーたちが華麗なダンスを披露していく。そしてクライマックスではスモーク演出が加わり、ステージ全体が幻想的に彩られた。


(す、すごい……)


圧倒的なパフォーマンスに見惚れていると、気づけば自然と身体が動き出していた。周囲のファンたちと同じように腕を振ったり跳ねたりするうち、次第にライブそのものに没入していく。


第一幕が終わり、暗転した舞台袖から司会者が登場すると、会場がざわつく。今回特別ゲストとして登場するという噂の新人プロデューサー・秋月律子氏だ。

ェスに参加させていただけることになりました。そして……実はこちらの会場には、特別ゲストとして新人プロデューサー候補生の方々をお招きしています」


ざわつきが大きくなり、俺も思わず身を乗り出した。


(なんだなんだ……!?)


すると舞台袖から5名ほどの男女が姿を現す。スーツ姿やカジュアルスタイルの若い世代──その中に、一人だけ見覚えのある青年がいた。


(あれって……俺がこないだ会った……!?)


そう、あの日コンビニで握手を求められた矢吹可奈ちゃんと一緒にいた男性だ。彼は緊張した様子で前に出て挨拶を始めた。


「皆さん初めまして。これからシンデレラガールズを担当することになりました──」


声は小さく震えていたけれど、決意に満ちた瞳だった。


彼の発表を受け、場内からは温かい拍手が湧き起こる。きっと多くのファンが、この新体制への期待感を示しているんだろう。


「これからよろしくお願いします!」


その宣言とともに、第二幕へ突入するカウントダウンが始まった。

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