第4話 胸元のボタン
【前回のあらすじ】
俺は正体を隠したまま、LIMEで養母と付き合っている。
「いい? SNSで安易に会社の情報を書いちゃだめよ」
今日も部下に注意している。
仕事中の養母は、今日もかっこいいな。
でも、SNSでは……
[LIME:アカネ]
『前から着ているパジャマなんだけど』
『胸のところが、ずっときつくて……』
『胸元のボタンを外してるんだけど、やっぱり変だよね?』
いやいやいや!
文章でも駄目って今そっちが言ってたよな!?
しかも何その新情報。
いつもパジャマの胸元がゆるいの、そういう理由だったのかよ!
[LIME:シュン]
『そういうこと、あんまり他の人には言わないほうがいいですよ』
『変とかじゃなくて、ちょっと心配になるので』
ガタッ!
「真守くんどうしよう。やっぱり変なこと送っちゃったかも」
うわ、待て待て待て!
来るな来るな来るな!
そんな勢いで抱きついたら胸元開くって!
いやもう開いてる!
見える! 見えちゃうから!
ほんと勘弁して、心臓がもたない!
「まあ、そういう話はあんまり誰にでもしないほうがいいかもね」
「やっぱりそうよね……。嫌われたかな」
「そこまでは思わないって。心配しただけじゃない?」
大丈夫だ。
そんなことで嫌いになるどころか、こっちは今かなり大変なんだよ。
かわいすぎて。
「ほんと?」
「ほんとほんと。だから、ちゃんと返してあげなよ」
[LIME:アカネ]
『ごめんなさい。ちょっと変なこと言っちゃったかもって不安になっちゃった』
[LIME:シュン]
『謝らなくて大丈夫です』
『俺は嫌じゃなかったですし、むしろ話してくれてちょっと嬉しかったです』
『ただ、アカネさんが心配だから気をつけてくださいね』
「真守くん、ありがとう。シュンくん、優しかった……」
その顔やめてくれ。
助かったって顔で胸元押さえて笑うの、破壊力高すぎる。
リアルでもLIMEでもかわいすぎて、ほんと心臓に悪い。




