第6話 ダンジョン
「ついたぜ、カルディア!」
第二の街カルディア、そこは巨大地下迷宮【ダンジョン】が存在しており、宝箱や強敵からはレアアイテムがゲットできるという……。
「行くしかないよな、ダンジョン!」
「おや、アンタ潜る気かい?」
「貴方は?」
声の方には大剣を背負った筋骨隆々な赤髪の男。恐らくプレイヤーだ。
「俺はガイア! 俺もここに潜ろうと思っているんだが、どうだ、一緒に行かないか?」
「かまわないよ、俺もソロは勘弁だからな。あっ、俺はマオだ」
「よし、じゃあ行こうか!」
「あ、ちょっとストップ」
「あでで?」
「ちょっと武器屋を見ていく」
◇◇◇
「……終わったか?」
待ちくたびれたような顔をするガイア。……少し見過ぎたか。
「ああ、一応ピックを買った」
「…………ピックってなんだ?」
「これだよこれ」
はてなマークを頭に浮かべる男に対し、長い釘のような物を差し出す。
「これは投擲用の武器だよ。使い捨てだけど結構便利なんだ」
「へー……なあ、マオは片手剣使いなのか?」
「あー、時と場合によるな。ほら、HPがバカ高い鈍い敵とHPが少ない速い敵っているだろ?」
「うん」
「前者なら片手剣、後者なら二刀流って感じかな」
「そういうことか……俺もサブウェポン考えた方がいいのかな……」
「ガイアは大剣使いオンリーなのか? スタイル優先とかガッチリはまったヤツは一本を通すけど……どうなんだ?」
「俺ァ不器用だからな、思いっ切り振れる大剣の方が性に合ってる」
「……それなら無理に変える必要はないと思うぜ? 相性ってモンがあるからな」
「…………だな。おっ、見えてきたぞー」
「これが……ダンジョンへの入り口か」
街の中心部にあったそれは、まるで石レンガで出来た地下鉄駅のようだ。……いやピラミットの入り口か。
「よし……行くぞ」
「おう!」
このダンジョンは全十階層で構成されているらしい。最下層にはお宝があるというが……そもそも一層すら攻略されていない状況だ。
「これ、ボスを倒さないと次の階層にいけない仕組みだ」
「あー、よくあるやつだな」
「最初のダンジョンだから難易度は低いはずだけど、普通のゲームと同じに考えちゃいけないな」
「そーいやお前の剣、どこで手に入れたんだ? どっちの街でも見てないぞ?」
「え、普通にオーク討伐クエスト」
「あれに物資報酬はないぞ?」
「「?」」
互いの疑問が膨らみ始めた頃……。
『ガウ‼』
「…………コボルトだな」
「数は三と」
小さい人型の狼。剣と盾を持っているが、それほど知能はなさそうだ。
「どうする?」
「殲滅のみ」
「…………よし、タイミングを合わせるぞ。3、2、1……GO!」
◇◇◇
「……随分弱かったな」
「確かに。コレ思ったより楽勝みたいだぜ」
「まあ一階層だし……これから強くなるだろ」
一応ステータス上げておくか。
筋力:六→七 敏捷:十一→十三
「なぁガイア、ステータスで動きって結構変わるけど……コレってどっちに振った方がいいと思う?」
「あぁ、それな……俺は筋力全振りだが、マオみたいなスピード剣士なら敏捷にある程度振っておいた方がいいだろ。筋力を手数で補う感じで」
「やっぱそれが無難か……」
「それより、今回はどこまで行く?」
「……そりゃ、フロアボス討伐だろ」
「だよな!」
……二人だけで無理だろ、というツッコミはでなかった。
日間ランキングランクイン、ありがとうございます!




