第2541話、わたくし、『読心能力』の論理的実現方法を解明いたしましたの☆
ちょい悪令嬢「……『スパイフ○ミリー』の原作漫画版の、最新第139話後編についてですが、ついにア○ニャちゃんとラスボスであるデズモ○ド氏が、直接対決か⁉──と思われたところ、とんだ肩すかしを食らってしまいましたね、『転生法ちゃん』?」
転生法ちゃん「──いやいやいや、ちょっと待って!」
ちょい悪令嬢「な、何ですか、『転生法ちゃん』。当【座談会】のいつもの相方である『メリーさん』のように、冒頭からいきなり大声を出したりして?」
転生法ちゃん「まさにそれだよ⁉ 何で今回の【座談会】の相方が、メリーさんでは無く私なのよ⁉ 『スパイフ○ミリー』の原作漫画版の考察って、これまではメリーさんを相手に行っていたんでしょうが⁉ 『異世界における最強チートスキル談義』でもあるまいし、私を呼び出されても困るわよ⁉」
ちょい悪令嬢「ああ、大丈夫です。『最強』かどうかはともかく、うちの『わたくし、悪役令嬢ですの!』とは別作品である、あなたの『転生法』とも、ちゃんと関わってきますので」
転生法ちゃん「はあ? 『スパイフ○ミリー』がうちの『転生法』に、一体何の関わりが有るって言うのよ⁉………………………ちょっ、まさか、最新話において、ア○ニャちゃんかデズモ○ド氏が、『異世界からの転生者』であることが判明したとか、言い出すんじゃ無いでしょうね⁉」
ちょい悪令嬢「それ何かちょっと有り得そうですよねw そもそもデズモ○ド氏は、他ならぬ自分の奥さんから、『宇宙人』だと疑われているくらいですしwww」
転生法ちゃん「──笑い事じゃねえよ⁉ ただでさえ彼にはア○ニャちゃん同様に、『読心能力者』の疑いがかけられているんだから、これ以上話を複雑にしてどうする⁉」
ちょい悪令嬢「そうそれです、今回の『スパイフ○ミリー』自体はもちろん、当【座談会】における最大のテーマこそが、『読心能力』なんですよ☆」
転生法ちゃん「へ?」
ちょい悪令嬢「これから詳しくご説明いたしますが、『スパイフ○ミリー』最新話においては、デズモ○ド氏の『読心能力者疑惑』が、何とあっさりと否定されてしまいました」
転生法ちゃん「──えっ」
ちょい悪令嬢「ただしこれに関連して、本作の作者はついに、主に異世界における『読心能力』の論理的な実現方法を、編み出すことに成功したのです!」
転生法ちゃん「──ええっ! 本当なの⁉」
ちょい悪令嬢「これらについて順を追って語っていこうかと思いますが、まずは当然『スパイフ○ミリー』の漫画版の最新話についてからです」
転生法ちゃん「デズモ○ド氏に読心能力が無かったって………………おいおい、大丈夫なの? 確かあなたのほうの『わたくし、悪役令嬢ですの!』では、デズモ○ド氏に読心能力が有るのは大前提として、その力は何とア○ニャちゃんのお母さんの脳みそを移植しているからで、実は既に彼は『ア○ニャ母』の精神に乗っ取られているとか言った、大胆な予想を立てていて、今回の漫画版最新話においては、ア○ニャちゃんとお母さんがテレパシーで会話をするんじゃ無いかって言っていたでしょうが⁉」
ちょい悪令嬢「デズモ○ド氏に読心能力が無かったとすると、当然この予想も『大ハズレ』だったことになりますわねw」
転生法ちゃん「──駄目じゃん⁉」
ちょい悪令嬢「……ただですねえ、これは本作の作者だけでは無く、『スパイフ○ミリー』漫画版が公開されているアプリサイトである、『ジ○ンプラ』様の感想欄における主立ったご意見を総合すると、『デズモ○ド氏には読心能力がまったく無い』と言うのは、さすがに『ミスリード』では無いかと思われるのですよ」
転生法ちゃん「ほう? 原作最新話で否定されていると言うのに、この期に及んでそう言い張るのには、何か根拠が有るわけ?」
ちょい悪令嬢「まず何と言っても、いかにも思わせぶりな、デズモ○ド氏の頭部に有る、『手術痕』らしき縫合痕」
転生法ちゃん「──うッ」
ちょい悪令嬢「一番身近にいる奥さんによる、数々の証言」
転生法ちゃん「──ううッ」
ちょい悪令嬢「そして、久方振りの家族揃っての食事会の時、誰一人一言も発しなかったと言うのに、食事が終わってみんなが解散した後で、デズモ○ド氏だけが満面の笑顔で、『今日は有意義な一時だった』と、まるで家族全員で大いに語り合ったかのような感想を述べたこと(※つまり彼には他の家族たちの『心の声』が聞こえていたと言うことか?)」
転生法ちゃん「──うううッ」
ちょい悪令嬢「何よりも決定的なのは、そもそも彼自身が子供の頃から、『戦争は人間同士の相互不理解から起きるのであり、もしもお互いに心を読み合う力があれば、相手の本当の気持ちがわかって、戦争を未然に防ぐことができる』と言う信念を持ち、長じて権力を握ってからは、おそらくア○ニャちゃん母娘を実験体にしたものと思われる、『読心能力』を始めとする『超能力』の各種実験を行ったであろうと目されていることですわね☆」
転生法ちゃん「──た、確かに、デズモ○ド氏の読心能力に対する並々ならぬ情熱は、否定できないし、これまでの言動によれば、既に彼自身も読心能力を有しているようにも思えるけど、今回の最新話において、キッパリと否定されたわけじゃ無いの⁉」
ちょい悪令嬢「それが、『キッパリ』とは言えないのですよ」
転生法ちゃん「へ?」
ちょい悪令嬢「こらもアプリサイトの『感想欄』からの受け売りなんですけど、『スパイフ○ミリー』における重要な設定として、ア○ニャちゃんの読心能力が『新月』の日だけは発動しないことや、アパートの隣室の老学者のジークム○ト=オーセン氏が、普段はほとんどボケているものの、不定期に過去の記憶を鮮明に取り戻していて、ア○ニャちゃんがデズモ○ド氏による秘密研究における、『被験体007』であることを思い出して、戦慄するシーンを覚えておられますか?」
転生法ちゃん「ええ、特にジークム○ト氏のほうは、つい最近のエピソードだったしね。で、それが、どうしたって…………………ああっ、そうか、そう言うことか⁉」
ちょい悪令嬢「そうです、デズモ○ド氏はア○ニャちゃんとは逆に、普段は読心能力は使えないけど、新月とか満月とかの特別な日だけに、能力が発動するんじゃ無いかと、予想されていた方がおられたのですよ☆」
転生法ちゃん「……確かに、まったく有り得ない話でも無いわね」
ちょい悪令嬢「例えば、家族が一堂に会して食事をするのがごく希なのは、デズモ○ド氏が何かと忙しいとか、何らかの理由で家族と距離をとっているとか、だけでは無くて、家族が内心自分のことをどう思っているのかがわかる、『能力発動の日』のみに行っていたりしてね」
転生法ちゃん「──ああっ、その可能性も有るわけか⁉」
ちょい悪令嬢「まあそんなこんなで、デズモ○ド氏に読心能力が有るか無いかについては、一応は『保留』と言うことになったのですけど、この『能力発動日限定論』については、今回の件でかなり信憑性を失ってしまった、『ア○ニャちゃんのお母さんの精神体による乗っ取り論』における、問題点の解消にも役立ちそうなんですよ」
転生法ちゃん「──まあだ、諦めていなかったのかよ⁉ 最新話のデズモ○ド氏のモノローグを見るに、『ア○ニャちゃんの関係者』どころか、『女性』であるニュアンスすらまったく無かったでしょうが?」
ちょい悪令嬢「今回はね。──でも、『能力の発動日』では、どうでしょうね?」
転生法ちゃん「あっ、そうか! もしもデズモ○ド氏が、ア○ニャのお母さんの脳みそを移植されているとすると、能力発動日に限り、彼女の精神に乗っ取られる可能性も有るわけか⁉」
ちょい悪令嬢「そもそも本作の作者による、『完全なる乗っ取り説』に無理が有ったのですよ。ずっと研究所に閉じ込められていた女性が、権力者の精神を乗っ取ったとして、それ以降周囲にまったく疑われること無く、『デズモ○ド氏』として行動していけるかと言うと、事実上不可能でしょう?」
転生法ちゃん「言われてみれば確かに、政治的なことなんかからっきしのはずだし、一番身近にいて既に疑念を抱いている奥さんだけでは無く、まったく赤の他人の秘書やボディガードからも、疑われなくてはおかしいよね」
ちょい悪令嬢「でも、新月や満月の日限定の、『多重人格化』程度なら、それ程問題にはならないのでは?」
転生法ちゃん「……それでも、いきなり人格が男性から女性に変わったりしたら、疑問に思われるんじゃないかなあ?」
ちょい悪令嬢「完全に人格が入れ替わるとかでは無くて、ア○ニャちゃんのお母さんの精神体も、一時的に復活して『同居』すると言う形とか?」
転生法ちゃん「ああ、読心能力と同時発動的な『二重人格』ってこと? 特に『転生系』の創作物ではそれ程珍しいことでは無いけど、何でそこまで『ア○ニャちゃんのお母さんの精神体』にこだわるわけ? 脳移植によってデズモ○ド氏が得たのは、彼女の『読心能力』だけでもいいじゃ無いの?」
ちょい悪令嬢「何か、むちゃくちゃインパクトが有りそうじゃないですか⁉ ア○ニャちゃんがラスボスであるデズモ○ド氏の心を読んだところ、実はそれは自分のお母さんの精神体だったりしたら!」
転生法ちゃん「──確かにそうかも知れないけど、それって今回の最新話で、完全に否定されたよね⁉」
ちょい悪令嬢「わかりませんよお、新月か満月の日に、改めて心を読んでみると、精神においてのみは、完全に『お母さん』になっていたりしてw」
転生法ちゃん「う、う〜ん、確かにその可能性も無きにしも……………………………あっ!」
ちょい悪令嬢「おや、どうしたのです?」
転生法ちゃん「……非常に残念なお知らせなんだけど、それは絶対に実現不可能だわ」
ちょい悪令嬢「──何で、そんなことが言えるのです⁉」
転生法ちゃん「これまでの原作の設定を総合すると、ア○ニャちゃんの読心能力のほうが、新月の日のみ発動しないのに対して、もしかしたらデズモ○ド氏の読心能力のほうは、新月の日にしか発動しないかも知れないわけじゃない? もし本当にそうだったら、二人は永遠に、相手とテレパシーで会話することが不可能なのでは?」
ちょい悪令嬢「あ」
転生法ちゃん「──ま、まあ気を取り直して、今回のもう一つのトピックスである、主に異世界において、『論理的に読心能力を実現する』方法を発表することにいたしましょう!」
ちょい悪令嬢「……もう、やる気出ねえ〜」
転生法ちゃん「が、頑張れ、悪役令嬢! 残る字数は後少しだぞ!」
ちょい悪令嬢「……いつもの『すべての異能は集合的無意識とのアクセスによって実現できる』ですよ。集合的無意識には、すべての存在の『記憶と知識』が集まってきているとされていますので、かなり上位のアクセス権の持ち主なら、読心したい相手を密かに集合的無意識とアクセスさせれば、まさに現在の『リアルタイムの記憶』を覗き見ることができるわけで、言ってみればこれって『読心』そのものじゃん?」
転生法ちゃん「──おおっ!」
ちょい悪令嬢「──以上です」
転生法ちゃん「これまで散々悩んでいた、『読心能力の量子論や集合的無意識論に則った実現方法』が、完璧に解決してしまったじゃ無いの⁉」
ちょい悪令嬢「今回『スパイフ○ミリー』で、せっかくの『持論』を潰されてしまいましたからね。単に泣き寝入りするんじゃ無くて、せめて『読心能力』の論理的実現方法を確立しようと、あれこれ考えていたら、ふと思い浮かんだのですよ☆」
転生法ちゃん「……確かに、『真理』と言うものは、大昔からふとした『閃き』によってもたらされると言うしね。うちの作者が健在でいる限り、まだまだ人間の発想力は、AIなんぞに負けそうに無いぜ☆」
ちょい悪令嬢「……言っておきますが、それこそ現在のAIやインターネットの発展速度の凄まじさからしたら、『集合的無意識に近いもの』なら、そのうち本当に実現できそうなので、今回の『読心能力の実現化』が、まったくの荒唐無稽な話では無いことを、しかとご了承していただけたら幸いでございます☆」




