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2502/2536

第2502話、わたくし、誰もが『天才』になれるわけじゃ無いからこそ、誰もが天才になろうと『あがき続けている』のだと思いますの☆

ちょい悪令嬢「──今回は、前期春アニメのうち、最終話が7月にずれ込んだために、本作の作者による『私的覇権作』最終選考において取りこぼしてしまった、『左ききのエ○ン』について語りたいかと思います!」




メリーさん太「へ? 今更『左ききのエ○ン』の考察をするつもりなの? これまでほとんど話題に取り上げて無かったじゃないの?」







ちょい悪令嬢「実は最終話を見ることによって、あの作品の真のテーマが、『誰もが「天才」なんかになれやしない。だからこそみんな「天才になろう」ともがき続けているのだ。なぜなら「真の天才」だけが、「真に面白い理想の作品」を創れるのだから』と言うことに、気づいたのでございます☆」







メリーさん太「──ええっ、『左ききのエ○ン』て、そんな深遠なるテーマだったの⁉」







ちょい悪令嬢「最終話のタイトル自体もそうなんですが、毎回OPの終わりに、『天才になれなかった全ての人へ』と言うメッセージを示すものだから、『──なに上から目線で言っているんだ⁉』と憤慨していたのですけど、実はこれには『違った意味』が含まれていたのです」


メリーさん太「『違った意味』、って?」




ちょい悪令嬢「もちろん原作者御自身が、本当のところはどうお考えになっているのかは、知りませんよ? あくまでもこれは最終話までを見た、本作の作者自身が『深読み』しているだけかも知れませんが、あのメッセージは、『天才とその他の凡人』を明確に分けているわけ()()()()、『すべて』は文字通りに『すべて』であって、実はこの世には『天才』などと呼び得る者なんて、一人もいなくて、誰もが『凡人』なんだけど、『凡人』だからこそ、『天才にあこがれて』、自分自身も『天才になろう』と、『あがき続ける』べきだと、言っているのでは無いでしょうか?」




メリーさん太「──あーッ! うちの作者お得意の、『永遠の闘争論』かッ⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、『……差別はけして無くならない、だから人は人生の続く限り、あらゆる差別と闘い続けなければならないのだ』や、『人生に成功者や勝ち組なんかいない、なぜなら次の瞬間大失敗をして負け組になる可能性は否定できないのであり、誰もが死ぬまで高みを目指して闘い続けなければならないのだ』──とか言ったやつです」


メリーさん太「……後半のやつなんて、モロにそうじゃないか?」




ちょい悪令嬢「そうですね、『天才と呼ばれるまで成功した』からって、それで人生は『上がり』なんかでは無く、永久に『天才』でいられるわけでは無いのです。そんなことで驕り高ぶっていると、作品づくりが疎かになり、たちまちのうちにせっかくの名声も失墜してしまうでしょう」




メリーさん太「……つまり、現在確かに業界一の実力を持ち、誰もが認める天才であっても、そこで慢心するのでは無く、『自分は己の理想とする真の天才には程遠いから、もっと努力するぜ!』とか言って、闘い続けなければならないってことか?」




ちょい悪令嬢「それが原作者様の意図するところかどうかはわかりませんが、本作の作者としての個人的な感想だと、そうなります。『左ききのエ○ン』の主人公の朝倉浩○は、『天才』じゃ無いんですよ、あくまでも『天才になれなかった』キャラなのです。だけど『永遠の闘争論』とは逆みたいになりますが、現在『天才じゃ無い』からと言って、絶対に『天才になれないわけでは無い』じゃないですか? 以前彼自身も、エ○ンから『おまえは、天才になるのを諦めないって言っているけど、50になっても諦めないつもりか⁉』と聞かれた時に、口ごもりながらも完全に否定はしなかったんですよね」




メリーさん太「ええっ、そりゃあ『諦めたらそこで終わり』なのは確かだけど、立派な社会人が、いつまでも夢を追い続けるのは、どうなんだ? 現在の原作漫画版においては、浩○はそれなりの地位に就いているんじゃ無かったっけ?」


ちょい悪令嬢「そう言う話じゃ、無いんですよ」


メリーさん太「だったら、どういう話なのよ?」




ちょい悪令嬢「結果的に、浩○が天才になれなくても、構わないのです。『天才になろうと闘い続ける』こと自体が、重要なのですよ!」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「その飽くなきチャレンジ精神こそが、彼自身を高みへと導いていき、手がける仕事もより確かなものとなっていくのです」




メリーさん太「……なるほど、つまり作品そのもののテーマであるとおぼしき、『天才になれなかった全ての人へ』って、嫌みでも上から目線でも無く、『それでもクリエーターである限り、闘い続けなくてはならないんだよ』と言うメッセージだったのか?」




ちょい悪令嬢「その結論に(勝手に)達した本作の作者は、大変感銘を受けて、これまで完全に沈黙していた『AI論』に関して、『一つの答え』を導き出すことになったのです!」




メリーさん太「えっ、何でここで急に、『AI』なんかが出てくるんだ?………………確かに、現在原作漫画版のほうは、『AI』が最重要のモチーフになっているようだけど、アニメ版にはまったくと言っていいほど登場しなかったじゃないか?」


ちょい悪令嬢「うちの作者のような小説家と言うものは、結局のところ、『真に理想的な作品』づくりを目指しているわけではないですか?」


メリーさん太「……まあ、そうだよね。それが『読者に受ける』作品なのか、『売れる』作品なのか、主観的に『面白い』作品なのか、客観的に『面白い』作品なのかは、個々人によって捉え方が違うとは思うけど」


ちょい悪令嬢「でも、『理想』と言う『抽象的な目標』である限りは、どんなに素晴らしい作品を創れたとしても、業界や読者の評判が良かったとしても、自分自身で満足することはけして有り得ないのですよ」


メリーさん太「ああ、まさに『永遠の闘争論』そのものだな」


ちょい悪令嬢「むしろ己の『至らなさ』を痛感して、悶え苦しんでこそ、真のクリエーターと言うものでしょう」


メリーさん太「……でもそれでこそ、更に精進して、より『理想に近い』作品を生み出せたりするんだから、むしろ結構なことなのでは?」




ちょい悪令嬢「そこで、これからの小説界において問題となるのが、『AIをどう使っていくか?』なのです☆」




メリーさん太「そうなの? うちの作者が小説作成の場において、『AI』なんて持ち出してくるのは、凄く意外だと思うんだけど?」


ちょい悪令嬢「何言っているんですか、むしろ『毎度お馴染み』と言ってもいいくらいですよ?」


メリーさん太「AIが『毎度お馴染み』、って……」







ちょい悪令嬢「これってモロに、『集合的無意識とのアクセス』そのものじゃん☆」







メリーさん太「──アアーッ⁉ 言われてみれば、その通りじゃんか!」







ちょい悪令嬢「だからこそ、問題と言えるのですよ」


メリーさん太「どうしてだよ? むしろ『集合的無意識とのアクセス』万能論を謳っているのが、うちの作者自身じゃ無いの?」




ちょい悪令嬢「『真に理想的な作品』は、まず大原則的な絶対条件として、『独創的』で無ければならないのであり、AIを校正機能や情報収集等の『補助的役割』として使うのならいいけど、基本的な枠組みだけ与えて自動的に文章を作成させる『文章生成』においては、ネットから他人が作成した既存の文章をそのまま引っ張って来たりして、独創性どころか、下手すると本人無自覚のまま、『パクリ』まがいなことをしでかしかねないのですよ★」




メリーさん太「──なッ⁉」




ちょい悪令嬢「明確に犯罪行為としての『パクリ』とは呼べないまでも、クリエーターのプライド的に絶対に避けるべき、『パクリまがいの行為』を、本人無自覚のままにしでかしてしまうかも知れないなんて、普通の感覚であれば、AIの『文書生成機能』なんて、使えるわけがありませんよ。ですので、『小説作成におけるAIの利用』はあくまでも、補助的な機能にとどめて、すべての小説家の目標である、『真に理想的な作品』づくりのための、一助とすべきなのです」




メリーさん太「……そりゃあ、『真に理想的な作品』と言えば何よりも、これまでに無い『独創的な作品』なんだから、『どこかで見たような文章のパッチワーク』なんか見せられても、感動のしようが無いわな」




ちょい悪令嬢「もちろん、AIを積極的に使っても、ちゃんと理想的で面白い作品は、十分作成可能だとは思うのです。要は、『AIに任せっきりになると、パクリに罪悪感が無くなりかねない』と言うことを、肝に銘じていただきたいのです」




メリーさん太「……『罪悪感が無くなる』、と言うのは?」




ちょい悪令嬢「自分で小説を創る場合、たとえ他人の作品にどんなに影響を受けようとも、文書を丸写ししたりするのはもちろん、その他にも、『……このフレーズを使うのはマズいよなあ』とか、『……これじゃオリジナルとまったく同じ展開じゃ無いか?』とか、常識的な考えの持ち主なら、何らかのブレーキがかかるのですが、基本的に『ネット上の情報はパクリOK!』な、間違った『文書生成』機能を使っていたのでは、『これはAIの基本性能だから、いくら使っても構わないのだ!』などと、『クリエーターの意識』が堕落して、『ネット上の他人の文章をパクる』のが、常態化してしまいかねないのです!」




メリーさん太「……た、確かに、その危険性は否定できないよな」




ちょい悪令嬢「──最後にお断りしておきますが、本作の作者は『AIの小説作成への導入』を、完全に否定しているわけではございません。むしろ作家自身が、『真に理想的な何よりもオリジナリティ豊かな作品を創りたい』と願って、作品づくりに邁進するのなら、AIも効果的に使いこなすことだって、けして不可能では無く、むしろさぞや『心強い相棒』となってくれることでしょう☆」

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