第2493話、わたくし、これぞ『レプリカ』を使った『ギャグ』パターンですの☆
「──これは一体、どういうことなのですか、師匠⁉」
毎度お馴染みの『勇者専門飲み屋』である『グーニ○ズ』の、地下にある重い扉を開けると、既に来ていた自称『俺の弟子』の女学生三人組のうちの、一番うるさいやつが怒鳴りつけてきた。
「……何だよ、城○峰、『どういうこと』って?」
ホントは相手をしたくないのだが、それだといつまでもうるさいので、仕方なく返事をしてやった。
「『彼女』ですよ、『彼女』!」
そう言って、カウンターの奥を指さす、自称弟子。
そこには確かに、ほんの先日まではいなかったはずの、泣きぼくろも艶めかしい絶世の美女が、シンプルな普段着の上にエプロンをまとってたたずんでいた。
「……あー、おまえは会うのは初めてだったっけ? この前雇ったばかりの、新しいバイトだよ」
「──初めましてお嬢さん、これからよろしくお願いいたしますね♡」
俺の紹介の言葉に続いて、自分よりも年下のJKのお客様に対して、丁寧に挨拶を述べるアルバイト女子。
「──別に、『初めて』じゃ無いでしょ⁉」
「そうだよな、俺よりも先に店に来ていたんだから、既に顔合わせは済んでいたよな?」
「そんなことを言っているんじゃ、無いんですッ!」
「……じゃあ、何が言いたいんだよ?」
「──この女、『嵐○柩卿』じゃありませんか⁉」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「──いや、早く何か答えてくださいよ⁉」
「……ああ、いや、それは『厳密には』違うぞ?」
「『厳密には』も何も、どこが違うって言うんですか⁉」
「……彼女は、『嵐○柩卿』本人では無くて、『レプリカ』なんだよ」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「──いや、いくら何でも、それは無いだろ⁉」
「何でだよ?」
「何でも何も、このWeb小説書いているやつが、同じ今年度の春アニメの『レプ○カだって、恋をする。』と無理やり関連付けているだけで、『勇者○クズ』の原作的には、まったく有り得ないでしょうが⁉」
「そうとも限らんぞ? これだけいろいろな『異能』──いわゆる、『エ○テル知覚』が登場しているんだから、魔王か勇者かのどちらかに、自分の『分身』を生み出すスキルを持っているやつがいても、別におかしくは無いだろうが?」
「──うッ⁉」
「それに常識的に考えて、あの『嵐○柩卿』が、こんな場末のチンケな店で、バイトなんかするはずが無いじゃんか?」
「──ううッ⁉」
「しかも何と言っても、ここにいる彼女からは、『魔王現象反応』が、まったく感じられないしな」
「……な、何です、『魔王現象反応』って?」
「一定範囲内に『魔王現象』が近づいてきたら、同じ『魔王現象』であれば、『お仲間がいる』ことに気づくんだとよ」
「──そんなの初耳なんですけど⁉ 何ソノ『便利機能』は!」
「何言っているんだ、『ロケ○ト商会』先生の作品では、鉄板の設定なんだぞ?」
「それって、『勇者刑○処す』のほうの設定でしょうが⁉………………いや、ちょっと待てよ」
「うん、どうした?」
「…………さっき、『同じ魔王現象であれば』って、おっしゃいましたけど、だったら今ここにいるメンバーの中に、『魔王(現象)』がいるってことなんですか⁉」
「あはははは、『勇者陣営』の中に『魔王現象』が紛れ込んでいるのは、もはや『お約束』だろう?」
「──だからそれって、同じロケ○ト商会先生の作品でも、『勇者刑○処す』のほうの設定ですよね⁉」
「何にしろ、今ここにいるあいつが、『嵐○柩卿』本人であるはずは無いと思うぞ? 何せプライドがチョモランマよりも高いやつだからな。こんな場末の店でバイトなんかするものか」
「……おまえ、さっきから、『場末場末』とうるさいぞ? 出禁にしてやろうか?(店長《エ○》)」
「……だからと言って、ここにいるのが『レプリカ』でもおかしいのでは? そもそも『嵐○柩卿』のエ○テル知覚は、『分身を生み出す力』なんかじゃ無かったでしょう?」
「『レプリカ』なんて、『思春期症○群』みたいなものだから、そこら辺の女子高校生でも、普通に生み出せるそうだぞ?」
「──だから、別の作品の設定を持ち込んでくるなよ⁉ それに『そこら辺の女子高生』の一人としては、是非ともその『発動条件』を教えてもらいたいものですな!」
「『レプ○カだって、恋をする。』のアニメ版を総合すると、自分自身の『秘められた願望』や『理想の自分自身』の具象化だってよ」
「え、そうなんですか? それじゃあ、『嵐○柩卿』の『秘められた願望』って、こんな場末の店でバイトをすることだったんですか⁉」
「……おまえも出禁にするぞ、このクソ餓鬼ッ!(※店長《エ○》さんはこんなこと言わないッ)」
「──いえいえ、もしもこれが私(の本体)の秘められた願望の発現だと言うのなら、『最愛の人と一緒にいたい』と願ったものと思われます」
その時突然のバイト女子の『告白』に、一気に騒然となる場末の店内。
「──ちょっと、何ですか、『最愛の人』って⁉ 一体誰のことなんですか⁉」
「……十年前に亡くなった、私の最愛の弟──」
「「えっ」」
「──に、そっくりな、ヤシ○様でございます♡」
「「──こいつ序盤のボスキャラのくせに、何かと主人公に粉かけてくると思ったら、『ブラコン』だったのかよ⁉」」
「それ、本当なんですか⁉ 師匠と一緒にいたくて、適当こいているんじゃないでしょうね⁉」
「本人の『無意識の願望の顕れ』である私が、今ここにいると言うことは、そういうことじゃ無いでしょうか?」
「……何かおまえが、本物の『嵐○柩卿』が芝居でもしているんじゃ無いかと、思えてきたよ」
「あら、私の本体がこんなことをするのは現実的では無いし、何よりも『魔王現象反応』がしないのでは無かったのですか?」
「──うぐぅッ⁉」
「さあ、もう私の正体なんてどうでもいいから、素直に『お姉ちゃん』に甘えなさいな♡」
「「──誰が、『お姉ちゃん』だ⁉」」
「師匠、こいつ退治していいですか⁉」
「……魔王の『レプリカ』とはいえ、こいつ自体は『魔王現象』じゃないんだから、殺すわけにはいかないんだよなあ」
「だったら、本体を倒すのみですッ! そもそも本家本元の『レプ○カだって、恋をする。』においては、本体が死ねば、レプリカも消滅することになっていますからッ!」
「──おまえまでも、別の作品の設定を持ち込んでくるなよ⁉ 収拾がつかなくなるだろうが!」
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メリーさん太「……何だ、これ?」
ちょい悪令嬢「──以前申していた、『レプリカ』とかはギャグ作品で使ったほうが、よほど面白くなると言う説を、具体的に【突発短編】にしてみたのです☆」
メリーさん太「いや、それはともかくとして、『嵐○柩卿』が、エ○さんの店でバイトしているって、一体どういうことなんだよ?」
ちょい悪令嬢「原作通りです」
メリーさん太「──はあああああああああああ⁉ 何ソレ!」
ちょい悪令嬢「『何ソレ』と言われまして、原作の小説版やアニメ版が、そうなっているんだから、仕方ないでしょう?」
メリーさん太「……何で、そんなことに?」
ちょい悪令嬢「まあ、彼女自身の理由としては、【突発短編】に書いた通りですけどね」
メリーさん太「ヤシ○さんの側にいたいから、彼が入り浸っている店でバイト始めたってことか? しかもヤシ○さんが、彼女の弟に似ているだって?」
ちょい悪令嬢「ええ、そうらしいですね」
メリーさん太「──何ソノ『超展開』は⁉ アニメ版クライマックスでの、あの『ラスボス感』はどこ行った⁉」
ちょい悪令嬢「いやむしろ、この『キャラ崩壊レベル』の大どんでん返しこそ、むちゃくちゃ本作の作者の『大好物』じゃないですか⁉ 『勇者刑○処す』といい、すっかり『ロケ○ト商会』先生のことが、大好きになりましたよ♡」
メリーさん太「……ああ、うん、うちの作者としては、『狂喜乱舞』ってところだろうな」
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、2クールにわたって続いてきました『勇者○クズ』ですが、終わってみれば期待以上の出来でして、本作の作者としては、原作小説版やコミカライズ版にも手を出さずにはおれなくなっており、読者の皆様もご興味がお有りでしたら、まず現在全話一挙無料配信中のアニメ版から見られることを強くお薦めいたしますわ☆」
(※もしかしたら次回に続くかも?)




