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第2479話、【やっと読んだ!】わたくし、『土○姫君』最強伝説ですの⁉

 魔法使いたちの楽園、『リガ○デン』。




 ──現在ここは、『天上○侵略者』どもによる、過去最大級の侵攻に見舞われていた。




 その大攻勢を前にして、ついこの前まで人間同士の争いに明け暮れていた人類側は、万全の防衛体制を構築するに至らず、迎撃に当たっていた上級魔術師たちは次々にすり潰されていき、最後の砦である『塔』の陥落も時間の問題と思われ、後は相討ち覚悟で最高戦力である『至高○五杖(マギア・ヴ○ンデ)』が打って出るしか無いと思われた、


 ──まさに、その時であった。




「──『集合的無意識』とアクセス! 『記憶の本(アカシックレコード)』を展開!」




『天上○侵略者』の大軍の前途を遮るように立ち塞がる、一人の少年。


「……おい、あれって、『ラ○ナー』じゃ無いのか?」


「何やっているんだよ、『無能者』のくせに⁉」


「しかもあいつ、唯一の取り柄である、剣も持たずに、完全に丸腰で!」


「単なる、自殺行為じゃ無いか⁉」


「でも、一体何だ、あいつの周囲を取り巻いている、無数の本は?」


「あいつ、魔法を使えたのか?」


「しかし、あんな魔法、聞いたことが無いぞ?」


「それにどう考えても、攻撃向きじゃ無いよな?」


 ……守備隊として駆り出された、学園のクラスメイトたちが、僕ことウ○ル=セルフォルトの姿を見つけて、好き勝手にさえずっていた。


 そんな半人前の魔術師《メ○ジ》たちとは違って、明らかに警戒心を露わに、その歩を止めてこちらの出方を窺っている、『天上○侵略者』たち。


 そりゃそうだろう、今僕の目の前にある本の中に込められている魔力量は、一冊だけでも、この都市を丸ごと灰燼に帰し得る、破壊力を秘めているのだから。


「──よし、今回は手っ取り早く、最初から『最高出力』でいくか」


 そう言って、お目当ての本のページに両手を突っ込み、巨大な剣を引っ張り出した。


「「「──あ、あれは⁉」」」


 驚愕に目を見張る、クラスメイトたち。


 それも、当然であろう。




 僕が今両手で掲げているのは、刀身5メートルも有る、あたかも大地から直接削り出したかのような、岩石そのものの刃に、鍔の中央には拳大のシト○ンの宝玉が嵌められた、大地の魔力そのものによって象られた、人呼んで『土姫○(グランテ○ア・)魔剣《ウィ○ス》』であったのだ。




『『『──グギャアアアアアアアアアアアアアアア⁉』』』




 僕がおもむろに大剣を一閃するや、『斬撃』のみが距離を殺して飛んで行き、最前列の『天上○侵略者』の数体の首を、あっさりと胴体から切り離した。


「「「「なッ⁉」」」」


 驚愕の声を上げる級友たちを尻目に、次々と敵の巨体を切り崩していく、既に僕と『一体化』している魔剣《ウィ○ス》。


『『『──グオオオオオオオオオオオオオ!!!』』』


 飛翔できる個体を中心として、上空に展開して、僕に向かって『飽和攻撃』をぶちかます、『天上○侵略者』たち。


 雨あられのように、降り注ぐ熱線。


『『『──ラーナああああああああああああああああ!!!』』』


 轟き渡る、クラスメイトたちの悲鳴。


 しかし僕自身は、一時的な激痛なぞ何のその(もう慣れた)、まるで映像作品を逆回ししているかのように、アッと言う間に焼け焦げた部分も、欠損した四肢も、元通りに全回復するのであった。




「「「『『『──はああああああああああああああ⁉ 何ソレ!』』』」」」




 今まさに僕以外の、クラスメイトたちと『天上○侵略者』どもの心が、一つとなった。




 先ほど言った通り、今や僕と『土姫○(グランテ○ア・)魔剣《ウィ○ス》』は、完全に『一体化』しているのであり、


 つまりそれは、『界○巨兵(ゴーレム)』そのもの──ひいては、かつて『魔女王メルセ○ス』も認めた希代の土魔法の超天才、『始祖ロワール』を始めとした、彼女の子孫であるロワール家の代々の『土の魔術師《メ○ジ》』の女当主たちと、『一体化』しているのと同じであって、


 言わば事実上、『地球と一体化』しているわけで、この惑星が滅びない限り、肉体が無限に自己修復され、エネルギーが無限に供給されて、理論上無限に戦えるのだ。




 唯一の欠点は、当然のごとく『土の一族の力=大地の力』が全面的に使えるのは、僕が魔剣《ウィ○ス》を完全に使いこなせることが前提であって、まだ未熟な僕には、『魔剣《ウィ○ス》の力=大地の力=大地のエネルギー』を十全には使えず、真の意味での『最強』では無いし、本当に無限に戦えるわけでも無かった。




 ──だが、現在の戦闘レベルであれば、魔剣《ウィ○ス》との一体化状態の『時間切れ』までに、すべての『天上○侵略者』を屠るのは、けして不可能では無かった。




「……見ていて、コレ○ト。代々の『ロワール家の女当主』の皆さんの犠牲は、けして無駄では無かったことを、僕が証明してみせるから」




 ──そのように、初めてできた『親友の少女』に対して、つぶやくように『宣誓』してから、僕は『天上○侵略者』の群れへと突進していった。




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、現在アニメ版第2期が大好評放映&配信中の、『杖と剣のウィスト○ア』ノベライズ版第2巻、『土○姫君』をついに購入いたしましたよ!」




転生法ちゃん「おお、やっとかよ⁉ それで、実際に読んでみて、どうだった?」







ちょい悪令嬢「……何か、予想とは違って、思いっきし『学園ラブコメ』でした」







転生法ちゃん「──はあああああああああああ⁉ 『杖と剣のウィスト○ア』が『学園ラブコメ』だなんて、そんな馬鹿な⁉」







ちょい悪令嬢「おや、『馬鹿な』って、一体どうしてでしょうか?」


転生法ちゃん「現在放映&配信中のアニメ版を見ればわかるように、『杖と剣のウィスト○ア』は、基本的にシリアス調の異能バトル物でしょうが⁉」




ちょい悪令嬢「『呪われた家系に生まれた少女が、完全に他人を拒否して殻に閉じこもっていたところ、無邪気で直情的まっすぐな男の子が、何度拒絶されても諦めること無く、その飽くなき情熱で少女の凍てついた心を溶かして、最後にはお互い『初めての友達』となって、真に心を通わせる』と言う」




転生法ちゃん「──間違いなく、『学園ラブストーリー』だ!」


ちょい悪令嬢「もちろん、『杖と剣のウィスト○ア』ならではに、コメディパートも盛りだくさんですよ!………………特に、『絵に描いたようなツンデレ少年』である、シ○ン君を中心としてッ!」


転生法ちゃん「──『ラブコメ』だ! 紛う方なく、『学園ラブコメ』だ!」




ちょい悪令嬢「いえね、本作の作者自身も、エル○ィちゃんが『塔』に行ってしまって、ウ○ル君が『孤立無援』となって、さぞや暗くシリアスな学園生活を送るのだろうと、身構えていたんですけど、蓋を開けてみれば、そんな彼よりも『ダウナー』を絵に描いたかのような、『ノベライズ版コレ○ト』ちゃんが存在していて、むしろウ○ル君のほうは、『彼女につきっきりでフォローすること』との特命ミッションを、『本当はピチピチ♡』なコルド○ン校長から命じられると言う、冒頭部分からコミカルなスタートを切っているのですよ」




転生法ちゃん「……まあ確かに、『ノベライズ版のコレ○ト』ちゃんは、あまりにも『アニメ版のコレ○ト』ちゃんとは違い過ぎて、ノベライズ版第1巻を読んだ時から、気になっていたからね」




ちょい悪令嬢「まさにこの、陰キャそのもののコレ○トちゃんが、いかにしてアニメ版の陽キャの代表格になるのか、むちゃくちゃ興味がわきますよね♫」


転生法ちゃん「一族の原初からの呪いから解放されたと言う、理由自体はわかるんだけど、性格はともかく、外見が全然違うのは、なぜなんだ?」


ちょい悪令嬢「あ、それは、原作者様の大○藤ノ先生の、SNS等のご発言によると、『ウ○ル君に好かれるような女の子になりたい』と言う一念で、イメチェンを図ったそうです」


転生法ちゃん「え、あれがコレ○トちゃんの、『元々の素の状態』とかじゃ無いの⁉」


ちょい悪令嬢「……女に、『元々の状態』とか『素顔』なんてものは、存在しないのですよ?」


転生法ちゃん「──なんか『深いこと』言い出した⁉」




ちょい悪令嬢「一応、本作の作者の予想するところでは、あれってコレ○トちゃんの親友の、ロ○=プレナイトちゃんの影響だと思うのですよ。ウ○ル君のことを相談できる相手となると、ロ○ちゃんくらいしかいませんからね」




転生法ちゃん「た、確かに、現在のコレ○トちゃんて、タイプ的にはロ○ちゃんそのものだわ」


ちょい悪令嬢「……実は『土の派閥からの監視役』だったロ○ちゃんも、学院時代が『素』だったわけじゃありませんけどねw」


転生法ちゃん「──もうやめて! アニオタの皆様の、美少女キャラに対する幻想を打ち砕かないで!!!」




ちょい悪令嬢「まあ、冗談はさておいて、今回冒頭の【突発短編】の内容を含めて、『土○姫君』に対する詳細なる考察は、次回以降に全力で行う所存ですので、どうぞお楽しみに☆」

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