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第2478話、わたくし、『土○姫君』ミリしらシリーズですの⁉【その2】

「──それで、話って何よ、『氷姫○杖(アルヴィス・ヴィ○ナ)』様?」




 ここは魔術師たちのメッカである『塔』の、広大なる第三フロアを占有している、『氷の派閥』の本拠地。


 そんな『敵地』に事も有ろうに『恋敵』から呼び出された、『土の派閥』の次世代の領袖リーダーと目されている、『土○姫君』ことコレ○ト=ロワール嬢は、警戒心アリアリの表情で、目の前の絶世の美少女へと問いただした。




 ──エルフ○リア=アルヴィス=セルフォルト。




 自他共に認める、超天才魔法少女、略して『超天ちゃん』(嘘)。


 リガ○デン魔法学院に入学して一年と経たずに、『塔』に招かれ、当時老齢だった先代の『氷姫○杖(アルヴィス・ヴィ○ナ)』の後を継いで、魔法界の至高たる『至高○五杖(マギア・ヴ○ンデ)』の一員に抜擢された、文字通りの『天上人』。




 ──そして何よりも、最愛のウ○ル=セルフォルト少年を巡っての、『最大のライバル』。




 まさしく『不倶戴天』の恋敵同士の、初顔合わせだと言うのに、意外にも『独占欲の強いヤンデレ幼馴染みヒロイン』以外の何物でも無いはずのエル○ィ嬢のほうが、敵意まったく無しの穏やかな表情をたたえていたのであった。


「そんなに構えないでくださいな、実は私、あなたのことを、とても感謝しているのですよ?」


「……『感謝』って、『氷姫○杖(アルヴィス・ヴィ○ナ)』であるあなたが、『土の派閥』の私に?」




「私が『塔』に登ってしまったために、孤立無援となったウ○ルに、学生時代ずっと寄り添ってくださったのは、他ならぬあなたなのだから、『幼馴染み』にして、『一生涯の家族』として、感謝せざるを得ないでしょう」




 ──ッ。


「……何よ、勝手なことばかり。あなたがいなくなって、ウ○ルがどんなに──いや、ちょっと待てや⁉」


「おや、どうかしましたか?」


「勝手に、『生涯の家族』なんて、決めつけるんじゃねえ! まだどうなるかわからないだろうが⁉」




「……そうなんですよ、本日あなたをわざわざお呼びしたのは、その件なのです」




「ヘ? 『その件』、て?」


「コレ○トさん、私と手を組みませんか?」


「はい?………………………………って、はあああああああああ⁉ いきなりなに言い出しているの⁉ 私とあなたこそが、最大のライバルであって──」




「……やれやれ、やはり気がついていなかったのですね。──私たちの、『共通の敵』に」




「え」


「良かった、このままウ○ルを、この『リガ○デン』の外に出さずにいて」


「そ、そうよ、残念だったわね! 今回はあなた抜きに、私たちで楽しんで、ウ○ルとこれまで以上に仲良くなってやるんだから!」


「……だから、その油断しきった考えでいると、足元をすくわれかねないと申しているのですよ」


「最大のライバルであるあなたがいないのに、一体誰が邪魔をすると言うのよ」


「決まっているでしょう? 現在ウ○ルと同じ『雷の派閥』に所属している、リア○ナ=オーウェンザウス嬢ですよ」


「り、リア○ナ?………………………………リア○ナって、あのリア○ナ?」


「ええ、あなた方と同期で、特にウ○ルとは現在の『同僚』として、最近ではほとんど一緒に行動しておられる」


「あはは、何を言い出すかと思えば! リア○ナなんて、問題にもならないでしょう。あの子は『ウィスト○アヒロイン四天王』においては、『最弱』じゃん? 今からいくら頑張ったって、『不動のメインヒロインツートップ』である、私たちには敵いっこ無いよ」


「……自分を『不動のメインヒロイン』枠に入れる図太さは、むしろ見習いたいくらいですし、実は私もほんの少し前までは、リア○ナさんは『アウトオブ眼中』でございました。──しかし」


「『しかし』?」




「毎度お馴染み、『優良アニメまとめサイト』の『あに○ん』様にて、『……確かにリア○ナは、エル○ィやコレ○トに比べて、ヒロインレースに完全に出遅れている。──しかし、現在彼女は、「雷の派閥」において、同僚のウ○ルとお互いに切磋琢磨して、「主人公と一緒に成長するヒロイン」枠と言う、非常に有利な立場にあるのでは無かろうか?』と言う書き込みが有るのを見て、一気に危機感を募らせたのですよ!」




「──そ、そうか! むしろこれから関係性を深めていくと言う、『成長株』とも見なせるのかッ⁉」




「……考えてみれば、誰もが認めるクール系美人で、品行方正な優等生で、名門の出身で、いかにも『完璧超人』であるかのようでいながら、実は『食いしん坊キャラ』と言う、あざとい属性もしっかりと兼ね備えていやがる、けして油断ならぬダークホース的存在ですしね」




「一見、『正統派ヒロイン』としては玉に瑕とも思われがちな、『脳筋の体育会系』なところも、同じく『物理的武闘派』であるウ○ルとは、相性抜群だしね」




「………」


「………」


「………」


「………」


「………」


「………」




「「──ヤバいヤバイヤバい! いくら『メインヒロイン』だからって、うかうかしてられねえぜ⁉」」




「……わかっていただけましたでしょうか?」


「うん、つまり原作様のストーリー的には、私たちが『メインヒロイン』であった『パート』は、一応終了したことになっていて、むしろ現在は、リア○ナの『ターン』と言うわけなんだ⁉」


「そうなると、今回の『遠征』が、かなり危険であることは、想像に難くないかと」


「同じ雷の派閥として、何かと二人で行動を共にするだろうしね」


「そこで是非とも、あなたに協力していただきたいのですよ」


「ああ、うん、もちろんこうなったら、協力を惜しむ気は無いけど、具体的に何をすればいいの?」


「あなたには、今回の遠征の間ずっと、リア○ナさんを監視していただいて、任務以外において、リア○ナさんとウ○ルが接触するのを、できるだけ妨害していただきたいのです」


「……う〜ん、それは構わないんだけどさあ」


「おや何か、不都合な点でも?」




「今のあなたの話を聞いていて、少々自分が甘かったことを反省したんだけど、最大の問題は、私たちとかリア○ナとかでは無くて、そもそもウ○ル自身が、『超天然の人たらし』であることだと思うの! だったら、リア○ナだけにかまけていても、私の目の届かないところで、まったく予想だにしなかった『新ヒロイン』とかを、惚れさせてしまうなんてことも有り得るんじゃ無いの?」




「──おおっ、さすがは『土○姫君』! 私が見込んだだけ有りますわ!」


「……と言うことは、今私が言ったことも、既に織り込み済みなの?」


「ええ、もちろん! 何も今回の件に関しては、私自身が出張ることができないとはいえ、あなただけに任せっきりにするつもりは、毛頭ございませんとも!」


「ほう、氷の派閥から、誰か人員を割いてくれるわけ?」


「はい、それではご紹介いたしましょう! 今回私の『目と耳』となって、あなたを全面的にフォローさせていただく、氷派閥のとっておきの『エージェント』でございます!」




「──やあ、コレ○トさん、久し振り♡」




「ロス○ィ君⁉ あなた、ロス○ィ君じゃ無いの⁉」


「ふふふ、例の『トリプルデート』以来だね」


「……あれって、『トリプルデート』と言っていいのか? 『三組』では無く『三角関係』なんだから、『トライアングルデート』なのでは? ──いやいや、そんなことはどうでもいい! あなた確か、ウ○ルの話だと、彼を庇ってお亡くなりになったのでは⁉」




「多分僕は、三人目♫」




「──『エヴ○』かよ⁉」




「まあまあ、コレ○トさん、落ち着いてください」


「これが落ち着いていられるかッ⁉」




「いや、我が『杖と剣のウィスト○ア』は、ガチの『剣と魔法のファンタジーワールド』なんだから、死人が甦ることも、けして無いとは言えないのでは?」




「──うぐぅッ⁉」


「まあ、彼に関しては、『氷の派閥のトップシークレット』として、要らぬ詮索はお控えいただくとして、大事なのは、彼が『男の子』だと言うことなのですよ」


「そうだよなあ⁉ 何で男の子なのに、私に張り合って、ウ○ルの取り合いなんかするのかなあ⁉ この前にデートだって、『ずっとウ○ルと一緒にいて』、独り占めにしようと………………ああっ、そうか、そう言うことか⁉」







「そうです、同性だからこそ、入浴や用足しすらも含めて、遠征の間ほぼ四六時中常に、ウ○ルと行動を共にさせることで、ウ○ルが他のヒロインキャラと接触するのを、極力妨害させるわけなのですよ」







「……完璧じゃん。さすがは、超天才少女にして、『至高○五杖(マギア・ヴ○ンデ)』。抜かりないわあ。──あ、でも」


「おや、まだ何か?」




「だったら、リア○ナの監視も、わざわざ私なんかに頼まずとも、氷の派閥から女の子のエージェントを派遣すればいいじゃ無い?」




「もう字数も押してきましたし、『ことわざ』でお答えします。


 ──『ミイラ取りがミイラになる』!」


「あ、そうか、下手に女性キャラをウ○ルに絡ませたら、何やかんやイベントを重ねることによって、ウ○ルにベタ惚れになると言うのが、いつものパターンだっけ?」


「そういうことです。それに比べて、既に『ヒロイン枠』として確定しており、今回のように『話の通じる』御方となると、あなたが最も適任なのですよ」


「わかったわ、今回に関しては、全面的に協力してあげる!」


「ありがとう! もちろん氷派閥としても、全面的にバックアップしますから、困ったことが有ったら、現地に派遣されるユリ○スに、何でも相談してくださいね」


「──と言うわけで、よろしく頼むよ、コレ○トさん」




「……そういえば、エルフ○リア様、『こいつ』は大丈夫なの? なんかこいつこそ、ウ○ルに近づけてはならない、最大の『要注意人物』のように思えるんだけど?」




「ああ、大丈夫、『彼』に関しては、私が全面的に保障いたします」


「ほんとう?」


「特に今回は、『任務優先』にプログラミングしておりますので、『イチャイチャモード』は控えめになっております」


「……何だよ、『プログラミング』とか『モード』って。しかも控えめとはいえ、『イチャイチャ』はするんだ?」




「まあ、そこのところをこれ以上突っ込むと、原作様の盛大なる『ネタバレ』にもなりかねませんので、この辺にしておきましょう☆」




「……何だ、そりゃ?」


「まあまあ、今回の任務においては、せいぜい仲良くやろうよ」


「ああ、うん、そっちこそ、前みたいに、あんまり私に対して、敵意をむき出しにしないでよね」


「君が、ウ○ルにデレデレしない限りはね♫」




「──自分はウ○ルとイチャイチャする気満々のくせに、私は駄目なのかよ⁉」







※【作者注】今回の内容も、現在絶賛発売中の『土○姫君』をまったく読まずに作成しておりますので、『間違い』や『解釈違い』も多々有るかも知れませんが、どうぞご容赦の程を。


 たった今本エピソードの下書きを終えましたので、これから電動アシスト自転車に乗って、隣町の本屋さんに買いに行くつもりです!

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